早稲田ラグビーの新体制が決まった。CTB野中が新主将で、田中勇成が副将。監督は大田尾が5年目に入った。新3年生では清水健伸、松沼、矢崎が委員となった。松沼は今季の活躍がまったくなかったので来季に期待。
<児島青 『本なら売るほど(1)』(KADOKAWA、2025年)>:漫画。土曜日に必ず読む朝日新聞の書評で本作が紹介されており、ヨドバシカメラでは在庫がなくて取り寄せになっていた。
街の小さな古本屋「十月堂」を舞台にした6話の物語。本を中心に描かれるこの世界はとても好きである。「ビブリア古書堂」シリーズ以来の古書店シリーズであり嵌まりそうである。続刊が待ち遠しい。
6話の中で一番好きな物語は第3話「アヴェ・マリア」。高校生牟礼マリさんと主人公の元カノのマリさんが登場し、森茉莉が語られ、高校生マリさんを見て元カノマリさんが、「夢から醒めた女の横顔は美しいわ」と呟くシーンが素敵。
書名の『本なら売るほど』で昔のあることを思いだした。それは書籍関連の企業に勤務している高校同学年の友人が、『大辞林』をプレゼントしてくれた。恐縮して連絡をすると返事は「本なら売るほどある」というものだった。20年以上も前のことである。
<高野秀行 『酒を主食とする人々 エチオピアの科学的秘境を旅する』(本の雑誌社、2025年)>:エチオピア南部アルバミンチよりケニア側に下ったデラシャに一画にある「酒を主食とする人々」がいる。そこを訪れたクルーとノーギャラで「裸の王様」である著者の紀行であり、楽しめる。老若男女は勿論、、幼児も妊婦も入院患者も朝から晩まで酒を飲む。度数は5%から下。水が貴重品であり、それも酒を飲むことになっている理由の一つとなっているのだろう、とにかく四六時中飲む。
高野さんのルポは楽しい。活写している現地の人たちのキャラクターが面白く、世の中は広いことに改めて認識が深められる。賢くて気配りを欠かさない女性アルバズに対し、著者の帰国後のフォローが優しく、著者の温かさ伝わってくる。
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