2023年1月26日木曜日

「Dr. HOUSE」、中性脂肪/頸動脈エコー

 Dr. HOUSE(全8シーズン/177話/39枚BD)を見終えた。昨年12/12に購入して約1ヶ月半近く要した。1話が約45分だからトータル7,965分/133.75時間、一日あたり3時間20分ほど見ていたことになる。ラストのエピソードは予想もつかなかったが、素敵な幕の閉じ方で作り方が実に上手い。

 先月12月末と今月6日の血液検査に続いて、先月2日に採血した結果が出た。内容的に新しく分かったことは何もない。ただ積極的治療は要しないが中性脂肪が標準値を上回っている。で25日に念のために初めて頸動脈エコー検査をした。右にも左にも大きくはないプラークの存在が確認できた。医師が言うには大きくしないようにしましょうとのこと。併せてよくあるように運動の推奨と食事の注意点を告げられた。中性脂肪やコレステロールが高めであることは30年以上前からのことで、考えようによってはそれだけの積年があってもこの程度であることは喜ばしいことかもしれない。それに運動をやって中性脂肪や血圧が正常値になったことはあっても、当時の月当たり100kmから150kmのジョギング/ランニングを思えば同じようなことはできる筈もない。が、毎日ではなくても少しは体を動かそうかなと思わないわけではない。
 一方、この先は予測できないので、運動に費やす時間によって延命される時間、逆に何もしないで好きなことに(例えば音楽や読書)に費やす時間、この両者の損得は天秤にかけられるのであろうかなどとも考えてしまう。否、所詮未来は予測できないし、変数を沢山入れた人生の関数F(x,y,z,α,β,γ・・・・)の中でそれらの個々の変数がどのような値をとるのか、それは過去と現在から測り得る確率の組み合わせでしかないだろう、なんてことも思ってしまう。でも、自分には自分を取り巻く人たちがいるわけで、彼等・彼女等にどう関りながら自分の身の処し方をどうするのか、などと少し真面目に考えることも必要でもある。

2023年1月25日水曜日

現代百人一首

 毎年恒例の東洋大学「現代学生百人一首」。第36回目となる今回も入選作をセレクトしメモを付した。
     オレンジの夕日が差し込む窓際で試験に向けてにんじんを切る
 夕日と人参のオレンジが鮮やかな対の色彩を見させてくれる。歌った女子高生の高校には食物科があるのでその実習試験に備えて練習していたのであろう。人参を切る音が聞こえてくる。

     二学期の始めの頃に現れるシャワーヘッドのような向日葵
 シャワー、ひまわり。黄色い色彩の中に初夏を感じる。これも好きな歌。

     十一年経っても私は帰りたい私の故郷いわきの町へ
 いつも思う。私の故郷は何処と言えるのであろうかと。記憶にある幼少期の地はかつての住所すら残っておらず杉林に被われている。

     青い空金色(こんじき)の野のウクライナ描くためには赤はいらない
 ウクライナの国旗に降り注ぐロシアの国旗の血の色。

     お父さん口きかなくてごめんなさい思春期とやらがきてしまったの
 娘にそういう記憶はあまりないーというか娘が起きている時間には会社にいたー。今、娘の娘は中学一年生で父親とのツーショットは撮らせないみたいである。しかし、私とはツーショットどころか肩に手をおいても気にせずVサインをしてくれる。それを見て娘の夫は羨ましそうな表情をする。

     溶接をやってくうちに見えてくる理屈を超えた感覚の世界
 この気持ちとてもよく分かる。昔、『春は鉄までが匂った』(小関智弘)の小説に対し「鉄が匂うわけがない」と言い放った阿呆な作家/評論家にはこの歌の「理屈を超えた感覚」の真の感覚は理解できないであろう。

2023年1月23日月曜日

直木賞、『プリンシパル』

 自分が読んで賞賛した小説がその後に話題を呼んだり、また名のある賞を受賞すると嬉しい。古い記憶は『海峡を越えたホームラン』(関川夏央)で、海老名市と藤沢市の市境付近の小さな本屋で購入したことを覚えている。次に記憶にあるのは『コリアン世界の旅』(野村進)、『神無き月十番目の夜』(飯嶋和一)。もちろん評価が高いからこそ出版されたのであろうが、世の中で大きな話題になっていない本を偶然手に取って、読んで良い本だなぁと思い、その後に話題になると何かしら自分の中で得意になってしまう。
 今回は直木賞受賞が決まった『しろがねの葉』(千早茜)。鉱山を舞台にした小説では頂点に位置すると思う。

 <長浦京 『プリンシパル』(新潮社、2022年)>:ヤクザの組長の娘に産まれた綾女が敗戦後にそのトップに担ぎ上げられ、やがて商事会社の衣装を冠った組の存在を守り発展させていく。その過程で多くの冷血な殺人を行っていく犯罪・暴力小説。敗戦後の総理大臣やGHQ、芸能界などの虚実を交え、ヤクザ社会の忠信と信頼、裏切りと報復などを描く。ヒロインは東京高等女子師範を出て教師を務めていたが、物語の中ではヒロポン中毒となっている。親や夫を殺されたヤクザやその家族の復讐劇が最後まで続く。
  バイオレンスクライム小説、ピカレスク・ロマンと本の帯にあるが、最初から最後まで感じたのはその生き様の安っぽさで、それは基本的に底の浅い暴力小説を好きになれないところから発する。この小説に何が不足しているのだろうと考えたが、それは多分に敗戦後の市井が活写させていないせいであろう。当時の物理的存在(建造物や車など)政治体制などの歴史用語は使われているが、それらが上辺だけの道具表現となっているからであろう。
 読んでいて時折フォントが変わるのに違和感を抱いた。会話で使い分けているのかと思ったが明確な判別を受け取れず、煩わしい。

2023年1月8日日曜日

病院、ラグビー

 6日、3ヶ月ごとの定期診察と、11日前の救急外来診察での再確認のために春日部秀和総合病院へ行く。そしてメインはPSA検査を含む血液検体検査。友人の前立腺癌手術に触発されてPSA検査を予約していた。結果は4年前の数値と変わらず正常値であってまずは安心した。11日前と同じ薬を処方され。次の通院は誕生日の前日となる。

 7日、ラグビー全国高校大会。東福岡の圧倒的強さで報徳学園を沈めた(41/6T4G1PG)-10/1T1G1PG)。キックオフ直後のチャージから東福岡がトライを決め、前半は12-7と拮抗したが、後半になってからは、東福岡の強いディフェンスのために報徳は効果あるゲインができず、圧倒的な差異で東福岡が6年ぶり7度目の優勝を決めた。
 8日は大学選手権決勝。帝京優勢は変わらないが、早稲田の直向なそして華麗な展開ラブビーを見たい。この日で自分の中でのラグビーシーズンは終了、リーグワンの試合は関心が向けばケーブルテレビで見れば良い。従って今月一杯の視聴を残してJ Sportsのオンデマンド契約を解除した。次の再契約は来季大学ラグビー公式試合がスタートする9月になってからとなる。

 8日、ラグビー大学選手権、苦戦し大差がつけられるのではないかと危惧していたが、前半に槙と松下の奇麗なラグビーで逆転したときはもしやと期待した。その後逆転されたがまだまだと思っていた。しかし、帝京エリア内でのLOのチャンスを生かせず逆に差を広げられた。このときに早稲田の負けを感じ始め、後半さらにトライを重ねられ、帝京の得点が33点となったときに観戦を止めた。帝京FWDの接点への働きかけが早く、コリジョンで早稲田は完全に劣勢であった。途中で2回チャンネルを合わせるも得点差は大きく開くばかりで、最後にちょうど槙の独走トライを見たのが少し救いになった。
 録画予約を全て取り消し、今季のラグビーは幕を閉じた。
 今日の23人のメンバーのうち15人は1~3年生、来季に期待を膨らませよう(帝京も同じく15人が残るが)。来季主将は誰がなるのだろうか、現3年生委員は伊藤・岡崎・川崎なのでこの中から選ばれるのだろうか。桐蔭でもキャプテンを務めた伊藤かな、どうだろう。

2023年1月6日金曜日

新書など4冊

 年末年始にかけて目を通した本。酒精を体内に入れながら、或はテレビをチラチラと目にしながら読んでいた。

 <渡辺京二 『あなたにとって文学とは何か』(忘羊社、2021年)>:2021年2月に熊本市での講演を収録した冊子。興味ある言葉を引用しておく-「私(わたくし)の事情小説」、「文学の下降」、「近代史の大半は「こういう国家をつくりました」という話」、「全ての文学はブラウン夫人から始まる(ヴァージニア・ウルフ)」、「文学とは、「私はこう生きたい」という自己の発現」。

 <読売新聞社会部「あれから」取材班 『人生はそれでも続く』(新潮新書、2022年)>:「日本中が注目した22人を、徹底取材」した「あの人は今?」。新聞やテレビで日本中に注目された人たち、あるいは出来事に関った人たちのそれからの人生。その人たちを取材した記者たちはストレートに共感し感動しただろうが、70年以上生きてきた人間から見れば冷めた視線でそういう人生もあったんだと思うだけ。つまり、「その人たちの事情」の中でその人たちは真摯に生きていているという思いだけである。

 <大沼久夫 『『上毛新聞』に見る敗戦後の群馬県』(上毛新聞社、2011年)>:共愛学園前橋国際大学ブックレットとある一冊。群馬県特有の敗戦後の歴史の一断面を見ることができるのではと期待したが、800円の無駄づかいだった。

 <今井伸 『射精道』(光文社新書、2022年)>:タイトルに惹かれて購入した。武士道ならぬ射精道、「『武士道』で語られている武士の魂である「刀」を、「射精道」では「陰茎」に置き換え」、「陰茎を持って生まれた男子が、射精を伴う性生活を送る上で守るべき道を意味」し、それを説くのが本書。まぁ既に卒業した-欲望は完全消滅しないが行動が伴わない-身としては過去の自分を振り返り、なるほどねと距離感をもって読んでみた、というところ。だが、「射精道」とは、言ってしまえば、他者への向き合い方そのものを説く人生訓である。
 1875年、『造化機論』出版の影響で「陰茎」「陰唇」「会陰」「卵巣」などの訳語が生まれ、江戸期の「陽」の性的行為が「陰」になってしまった。爾来日本には西欧キリスト教的道徳観念が滲透した。おおらかな行為が社会的規制の下で隠微になってしまい、その反面柔らかに体を被っていた和服が、体にぴったりと密着し輪郭を露わに誇張する洋服になってしまった。いいとか悪いとかではなく、そうなってしまったということである。

2023年1月5日木曜日

駅伝、ラグビー大学選手権準決勝

 1/2に箱根駅伝とラグビー準決勝を同時に観戦できるのは早稲田OBとしては2年ぶりの至福。
 苦戦するだろうと思っていた京産大戦、シーソーゲームで34(4T4G2PG)-33(3T3G4PG)で勝利。京産大の外人パワーに押されるが、早稲田のゲーム運びが上手かったという感じで、村田、槇、宮尾、伊藤のトライは美しかった。後半になって左PRが川崎から井元、同じく後半にFB小泉を下げて伊藤がSOからFBに回り、野中がSOに入るというパターンが定着したようである。足を痛めた吉村が心配、次戦に影響がなければ良いが、彼は攻守の要でもあり、プレースキックの精度が高い。
 京産は慶応に34-33で勝ち、早稲田に34-33で負けた。外人パワーはすごいがそれ以外ではフランカーの選手が印象に残っただけであとは物足りない。外人パワーに依存しすぎでなかろうか。もう一皮むけないと9回続く準決勝敗退の壁は崩せないのでないだろうか。それは大学駅伝にて突出したアフリカ系ランナーがごぼう抜きを果しても上位に食い込めないチームと同じように思える。(4年になっても日本語がたどたどしい留学生ランナーというのはどうなのだろう。いっそのこと駅伝学部とかにすれば得心するが。)

 駅伝は兎に角シード権を奪取してくれと願って早稲田を見ていた。復路で3位に上がったときは歓喜。結果的には6位で、昨年は13位であったことを思えば上出来である。6位で喜ぶ早稲田と対照的に3位の青学は落胆の様子。6区で区間最下位は驚いた。
 駒沢は強い。全員が各区間で上位に入る安定さ(層の厚さ)を強く感じた。花田監督のもと、来季の早稲田に期待。

 高校ラグビー、準々決勝になって拮抗したゲームが続くようになってきた。高校ラガーの進路はある程度は決まっているのだろうが以前と違ってネットではそれが確認できない。もちろん早稲田への推薦合格者も一切発表されていないようである。

救急外来へ

 昨年末、排尿がやや苦しくなりまたもや急性尿道炎あるいは急性前立腺炎に罹ってしまったかと思い、常時通院する総合病院の外来診察予定を確認すると午後診察はなく、翌日の診察もなく、しようがないので救急外来に電話を入れた。実際のところは大したことでなかろうと市販薬を買ってきたのとだが、連れ合いが年末~正月にかけて休診が多いので病院に行けと強く言われた経緯があった。
 最初は当該部署への電話が繋がらないと言われ、いまのご時世ならば簡単に受け入れてはもらえないかと思った。電話に出た女性から告げられたように15分後に再度電話を入れると、泌尿器の医師は手術中で診られないが内科医が診てくれるということで病院に行った。手回しよく、既に診察までの流れが出来ており、採血-採尿-エコーと回り、結局、炎症(細菌)はなくおそらく前立腺肥大のせいであろうと女性内科医に言われ、その後泌尿器科の医師と連絡を取ってくれていま服用している頻尿抑制薬(ベタニス)を直ちにやめハルナール系(タムスロシン塩酸塩)の薬にて1/6まで様子をみてと診断された。1/6は3ヶ月ごとの定期診察日で、その日はPSA(前立腺特異抗原―要は前立腺癌有無の検査)を入れるように依頼している。
 結果、ベタニス錠を止めタムスロシンをのんだら一発で効いた。薬用効果が直ちに表れる体質のようで以後快調、トイレに行く頻度も以前より少なくなった。