オレンジの夕日が差し込む窓際で試験に向けてにんじんを切る
夕日と人参のオレンジが鮮やかな対の色彩を見させてくれる。歌った女子高生の高校には食物科があるのでその実習試験に備えて練習していたのであろう。人参を切る音が聞こえてくる。
二学期の始めの頃に現れるシャワーヘッドのような向日葵
シャワー、ひまわり。黄色い色彩の中に初夏を感じる。これも好きな歌。
十一年経っても私は帰りたい私の故郷いわきの町へ
いつも思う。私の故郷は何処と言えるのであろうかと。記憶にある幼少期の地はかつての住所すら残っておらず杉林に被われている。
青い空金色(こんじき)の野のウクライナ描くためには赤はいらない
ウクライナの国旗に降り注ぐロシアの国旗の血の色。
お父さん口きかなくてごめんなさい思春期とやらがきてしまったの
娘にそういう記憶はあまりないーというか娘が起きている時間には会社にいたー。今、娘の娘は中学一年生で父親とのツーショットは撮らせないみたいである。しかし、私とはツーショットどころか肩に手をおいても気にせずVサインをしてくれる。それを見て娘の夫は羨ましそうな表情をする。
溶接をやってくうちに見えてくる理屈を超えた感覚の世界
この気持ちとてもよく分かる。昔、『春は鉄までが匂った』(小関智弘)の小説に対し「鉄が匂うわけがない」と言い放った阿呆な作家/評論家にはこの歌の「理屈を超えた感覚」の真の感覚は理解できないであろう。
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