2019年1月29日火曜日

全豪テニス、低レベルなインタビュー、サブウーファ

 26日、夕方から全豪テニスの女子決勝戦でテレビに釘付け。最初のセットを大坂さんが取ったことで確率的には彼女の優勝の可能性が高くなるが、先行きに安心はできなかった。しかし、第2セット、5-3で迎えた相手サーブの9ゲームで3つのマッツポイントを得て、もうこれで勝てると思った。が、勝利を確信した大坂さんのその心持ちの反動なのか、ここからゲームを悉く失い、流れが変わった。5-4となってもあと1セットのリードはあると思ったのもつかの間、10ゲーム目をブレークされてイーブンになり、11ゲームも相手がキープして12ゲーム目もブレークされ、第2セットを失う。どうなるのかさっぱり判らなくなった3セット目、大坂さんの短いトイレ休憩を挟んでの1ゲーム目リターン・ゲームはまだ崩れていると感じた。2ゲーム目から本来の調子に戻り、3ゲーム目をブレーク。あとはキープし続けてと祈り、最後はサーブで決まり全米に続いて全豪優勝、ランキングも1位確定。素晴らしいゲームだった。大逆転された2セット目は、ストレートで勝つよりも彼女に試練と勉強を与えたのではないかと思う。
 テレビで流れるニュースは何度見ても心地よい感激を与えてくれる。しかし、日本人記者によるインタビューは程度が低いし、質が悪い。テニスに無関係な事柄の質問、特に日本語での返答を強要しているシーンは見ていて呆れてしまう。昨年は大坂さんの返答にカタカナのテロップを入れるし、「なんか変だよ日本人」。また、理解できないのが”朝食なに食べた?”、”なに食べたい?”の質問、インタビュアーはいつも腹減っているのか。「日本」(日本文化)に同調させるのは見ていて気持ちのいいものではない。朝日新聞はインタビューの返答を誤訳したと訂正するし、もっとしっかりしろよ。

 男子全豪はナダルとジョコビッチの対決。二人とも凄い。ジョコビッチがストレートで優勝。この二人、次元の違う強さ。特にジョコビッチは。

 28日、サブウーファが届く。3日間ほどかけて各メーカーの製品を比較し、最初はローパスフィルターやサブウーファ用のパワーアンプまでも視野に入れていた。結局はアクティブ・サブウーファに絞り、落ち着いたのがTEAC SW-P300。映画を見るにはリビングにあるBOSEの5.1chを鳴らせばいいことだし、求めているのは自室においてある点音スピーカーの低音の量感を補完するもので、クラシックにも相応しいもの。点音スピーカー以外の2つのセットに繋げる気持ちはない。
 左右両方に設置すれば理想的なのかもしれないが置くスペースがない。少しだけスピーカー周りのレイアウトを変更し、サブウーファのスピーカを下面に向けて右側に置き、安価なアンプのpreoutに接続した。カットオフ周波数を100Hzに設定し、EaglesのCDを鳴らしてボリュームを調整し、その後再び周波数を動かすも100Hzから動かなかった。終了したのは午後8時頃。カットオフ周波数やボリュームの設定操作がしやすいように、通常は後方に位置させる端子やスイッチやノブは横にもってきた。
 ほかのスピーカーに接続すればいろいろ楽しめるであろうが、時間を取られるし、配線がゴチャゴチャするのでやらない。同じCD音源から2台のアンプを通してそれぞれ別のスピーカーを鳴らせるので音質を比較してみた。やはり3wayのスピーカが最良。3wayやバスレフのスピーカーと点音スピーカー+サブウーファを同時に鳴らせるし、それぞれ異なるアンプを通してサブウーファをミックスさせることもできる。こんなことをするのは、もちろん音楽を聴くのではなく、音を聞いているのだからほどほどにしておかなければならない。でも面白い。暫くは嵌まりそう。

2019年1月26日土曜日

現代学生百人一首より

 東洋大学「現代学生百人一首」、第32回入選作より以下を選択。

     船に乗り海へ出ていく祖父の顔私が一番大好きな顔
 北海道の高校生の句。この句の作者は、きっと人に優しく接し、人の温もりも悲しみも感じとり、人生の深さにも入り込める人なのだろう。

     「お前」って君はいっつも呼ぶけれど私の名前そんなに嫌い?
 秋田県の高校生の歌。この歌は声に出して秋田弁で詠むとより一層情感が胸に染みこんでくる。特に「いっつも」に気持ちを入れ込むこと。

     冬の日にあなたと二人歩く夜手袋してない私に気付いて
 この句はいいなぁ。気付かない男にもなりたいし、二人から離れて優しくその情景を眺めてもいたい。

     LGBT普通じゃないと人は言うあなたの思う普通とは何?
 思考が浅く、自立も自律もしていない、依存性の強い人間ほど「普通は・・」とか「・・・普通じゃない」とすぐに口にする。「普通は・・」を「世間では・・」と置き換える場合もある。

     何にでも「平成最後」とタグ付けてそれでも変わらず流れる日常
 直木賞選考委員の林真理子センセは「平成最後の直木賞にふさわしい作品」と今年度上期の受賞作を評したが、「平成最後にふさわしい」の意味がまったく理解不能。まぁ、彼女は横山秀夫『半落ち』で、「この作品は落ちに欠陥があることが他の委員の指摘でわかった」と他者の見解を引いてそのまま評価に結びつけた人だからしようがないか。

     ハロウィンと子供が騒ぐその奥で秋空彩る完熟の柿
 かぼちゃの黄色、澄み渡る青い空、熟した柿のつややかな橙色が水彩画のように浮かんでくる。感性豊かな中学生。

     ケータイをもつまえ交わした文通の貴方の書いた字愛しく思う
     ありがとうLINEではなく電話する母から届いた荷物眺めて
 短絡的に縮められたKINEスタンプでなく、数行の無機的なフォントの文字でもなく、大切なのは口から発せられた言葉であり、手で書いた文章。どちらもその人の「個」により深く思いを寄せることができる。

 今回の作品群のなかに我が母校、会津高校からの句はなかった。というか福島県から選ばれた句がなかった。
 昨年、一昨年と秀島由里子さんの歌が選ばれていたが、今年はなし。受験勉強で忙しかったか、あるいは選に漏れたのか。

2019年1月25日金曜日

全豪オープン、旅行案内

 24日、勝って決勝に進むだろうと、強い自信-思い込み-を抱いて大坂なおみさんの準決勝を観戦。そしてその通りに決勝に進んだ。素晴らしい。決勝の二人は、結果によってWTAランキング1位と2位のどちらかに位置するのだから、グランドスラム決勝にふさわしい試合になる。

 高校同窓会の4月末の旅行案内を発信。南会津を中心にすることは決めていたが、交通手段とドライブルート、それに絡めて宿泊先を検討する。色々な案を検討して絞り込んで、関連書類も作成してメンバーに送付。予定する宿泊先に問い合わせて、返信回答は2/20に設定。1週間もたてばほぼ決まるであろう。

 25日夕、娘の娘、および連れ合いで折り紙を楽しむ。

2019年1月24日木曜日

テニス、ミステリー

 23日、大坂さんがベスト4に進む。今大会の5試合で一番安定していて安心して観戦できた。優勝するのではないかとも思う。もちろん準決勝も楽な相手ではないだろうから、すんなりと終わるとは思えないが・・・。錦織はリタイア。1セットの前半で負けると思った。ジョコビッチは抜きん出ている。特にディフェンスの広さと確実性は凄い。それにしても、NHKがライブ放映していることが有り難い。NHK放映のせいでWOWOWはコンチクショーと思っているかも知れない。今日24日もまた大坂さんを見続ける。

 <倉井眉介 『怪物の木こり』(宝島社、2019年)>:"脳内チップ”なる空想の産物が物語の中枢的媒介であり、殺人を平気で犯すサイコパスの弁護士や医者がシリアルキラーを追いかけ、その補完的存在として女性刑事が動き回る。奇抜な発想と展開でそれなりに謎解きを楽しめる。が、いかんせん文章が粗すぎる。2019年(第17回)『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

2019年1月21日月曜日

全豪テニス、マンガとSF

 18日、エキササイズ・マシンが到着。如何にしてして努力せずに運動を装うか、i.e., 運動不足認識への、怠け者の安易な対応。
 19日、二日目前の2回戦と同様に全豪テニスの錦織と大坂さんの試合を見続ける。錦織の2回戦ではファイナルセット第9ゲームで0-40になったとき、もう負けたと思ったが、そこからポイントをとり続け、タイブレークでも一旦はリードされたが最後は勝利をおさめた。しかしながら、サービスとレシーブとボレーだけでラリーは極端に少なく、サービスエースだけで決まる試合は見ていて実につまらない一戦だった。3回戦は快勝。一方の大坂さんは2回戦までの貫禄勝ちとは逆に3回戦ではフルセットまでもつれた。2セット目では完全に相手選手の流れになり、これまたもうダメかと思ったが、1-4から立ち直り、その後は相手にテニスをさせずに6-1となり、強くなった試合振りに魅せられた。試合後にベンチを去るとき、空になったペットボトルを両手でもって所定の入れ物に片付けたのが印象に残った。きっとそのように躾けられているのであろう。今日は玄関から一歩も外に出なかった。
 20日、コメダ珈琲で昼食。息子の家に迂廻し、届け物を渡し、息子の娘の脇をくすぐって遊ぶ。あとはテレビを見ながらPCで旅行の検討。
 21日、またもやテレビで、ついさきほどまで全豪テニス観戦。大坂さんはまたもや1セット目を失うが逆転勝利。ダメかと思うときもあるが、連れ合いは大丈夫、彼女は勝つと断言する。テニスに関しては連れ合いには抗わないこととしている。錦織、さきほど終了したが、5時間以上にわたる死闘。何度も今回は負けると思うが、ATPのHPでもMarathon Man Nishikoriと記すように驚異の粘りで大逆転勝利。チャンが涙ぐんでいるように見えた。セットカウント0-2からの逆転もそうだが、ファイナルセットでの5-8からの逆転は、2回戦のとき以上に昂奮した。とてつもない凄い試合だった。長い期間にわたって記録/記憶に残る試合だろう。

 <原泰久 『キングダム53』(集英社、2019年)>:兵糧が尽きてきた秦の信軍・玉鳳軍がリーダーの鼓舞により覚醒し、将を失った亜光軍もまた勝利を確信し前線に合流しようとする。ここでto be continued。

 <伊藤計劃 『虐殺器官』(ハヤカワ文庫JA、2010年)>:途中から読むのが苦痛になってきた。メインストーリーに入る前の、入っている中においても主人公の私的歴史の説明が長過ぎる。内面へのナイーブな振り返りが繰り返され、この小説の焦点が錯綜しする。漢字にふられるカタカナ英語のルビにも厭になってくる。評価の高い小説ではあるが、1/3ほど読み進めたあたりから流し読みのようになり、退屈極まりない一冊だった。

2019年1月17日木曜日

全豪OP、4月のイベント調査、マンガ

 15日、 錦織と、大好きな大坂なおみさんの全豪オープンをライブで見続ける。錦織の試合は波乱に満ち満ちており、4大大会本戦初登場、ツアー本戦2回目、ランキング176位のマイクシャクが恰も錦織のプレイが乗り移ったのではないかと思う素晴らしいパフォーマンスを見せ、錦織は連続して2セットを奪われた。逆転するだろうと期待していたら、マイクシャクは3セットから痙攣でラケットを握れない、足を運べないというとんでもない状態になってしまい、結局5セット目に棄権となった。このような-特に痙攣で動けなくなるー試合を見るのは初めてであった。
 一方、大坂さんは貫禄勝ち、風格あるプレイ。相手選手はいいところが全く出なかった。トップ・ファイブに入っている選手の強さをまじまじと感じ、安心して見ることができた。コートに蛾が出てきて、それを逃げる大坂さんがカワイイ。日本人のインタビューが低レベル、下手。
 16日、全豪OP、NHKテレビ中継はない。高校同窓会の、酔った勢いで盛り上げてしまった4月の遠出の花見の検討に相当な時間を費やしている。候補に上がった地へのツアーの利便性や費用は調べるほどに芳しいものではなくなり、それに代わって個人的な興味もある地への検討も入れているが、PCに向かっていろいろと調べている時間が多大で、過去に幹事を担当していた友人の苦労を想像し今更ながら感謝してしまう。

 <入江亜季 『北北西に曇と往け 3』(KADOKAWA HARTA COMIX、2019年)>:アイスランドの必然性が希薄になり、描かれる人物の絵柄がやはり好きではなく、ストーリーもよくあるパターンの陳腐なものになりそうで、興味の度合いがかなり低くなってきた。古本屋に売ってしまう本を入れておく段ボールにいれた。
 このような人物画が何故に好きではないのか、要は”ベルばら”風の絵が嫌なのである。表面的な美、奥行のない繊細さ、現実から乖離したナルシスト的な美あるいは被った鎧を飾り立てている、・・・うまく表現できない。ニーチェの「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」の「深淵」がないと思うのだが・・・??

2019年1月15日火曜日

新年会、大学ラグビー、etc

 12日、高校同窓会の新年会兼総会。幹事の役割がほぼ一巡し、予想はしていたが我が身に回ってきた。この日はいつものようにホテルに泊まることにしており、Koがいることで安心して飲んでしまった。二次会に向かうときからはほぼ記憶がない。酔っていても喋っているときはまともだとよく言われるが本人に記憶は残っていない。翌日、Koや電話でTaHiに言われて断片的に忘れていたシーンを思い出す。あの美味たる飛露喜を飲み過ぎたのか、ハイボールも飲み過ぎたのか、いいや5時間しか寝ていない睡眠不足の所為なのかもしれない。2次会では後半はほぼ眠っていたらしい。
 13日、午後から自動車運転の後期高齢者講習。12時半頃に家を出て北春日部に約2時間強。帰ってきたのは夕方5時少し前。視力測定は何れも問題なく、特に動体視力は優秀で年齢からは相当はみ出す若さであると言われた。受講者は69歳から71歳までの6人で女性は2人。あの程度の講習や視力測定、運転実施でどれくらいの割合でNG領域に入るのだろうか、効果のほどに疑問を持ってしまう。5,100円は高い。高齢者運転の危険運転防止以外にも思惑が潜んでいる気がしてならない。
 12日に新宿に向かう途中で何度もスマホでテレビ中継確認をしていたために明治が優勝したことは知っていた。2日経った14日に録画で観戦。準決勝で帝京を相手にした天理の戦い振りを見ていたし、明治が早稲田に苦戦していたこともあり、優勝は天理であろうと予想していた。しかし、明治が22季ぶりに優勝。決勝戦はいい試合だった。FlからHoになった天理の主将はいい動きをしていたし、明治のFWDも矢張り強い。来季もまた混戦模様になるのかもしれない。早慶明帝天の優勝争いになるかも。1~3年生が多い早稲田に期待は持てるのであるが、今季4年生がメインであったFWD1列はどうなるのかちょいと不安。
 頻繁に使用しているポータブルHDDの動作が不安定になってきた。随分と酷使しているし古くなったので思い切ってSSDを発注した。安価なSSDには信頼を置けないので結局はSanDiskになった。もうちょっと安くならないものだろうか。

2019年1月10日木曜日

ミステリー、コミックス

 9日、手放した55冊の本の査定額は合計5,776円。結構古い本や文庫本、新書も混じっていたのでたいした金額にはならないだろうと漠然と思っていたが、それよりは高額だった。おそらく最も高額で引き取ってくれたのは『体位の文化史』(作品社、2006年)であろう。もちろん値もつかずに廃棄同様になったものもあるはず。次の処分は半年後くらいになるだろうか。

 <小泉喜美子 『弁護側の証人』(集英社文庫、2009年、初刊1963年)>:懐かしい名前を見つけた。小泉喜美子と言えば芋づるのように繋がるのが生島治郎(『黄土の奔流』、「片翼シリーズ」など)、内藤陳(「深夜プラスワン」、トリオ・ザ・パンチ、しゃくれた顎)、そして新宿の酒場で酔って階段を落ちて死んでしまった、ということ。この人のミステリーを読んだのはたった1冊、37年前の『女は帯も謎もとく』を読んだだけで、ノベルズ版だったと思う。随分と昔のことであるし、生島治郎を知らなければこの人の名も知らなかった。
 本書、すっかり騙されてしまった、しかも冒頭から。2018年12月現在第16刷を重ねるこの文庫本の初刊は昭和38年だから文体も古く、会話調も古く、いわゆる昭和のセピア色した、閉じられた空間を舞台にした探偵小説、といった色合いのミステリーである。でも、楽しめるミステリーは50年以上を経ても楽しめる。頁の残りが少なくなってから、冒頭のシーンを読み返し、ああ騙された、それとも読む力がないのかと自分を思い、最後は心地よい読了感に浸った。

 <鯨統一郎 『今宵、バーで謎解きを』(光文社カッパノベルズ、2010年)>:舞台のバーで飲むものは日本酒からワインに変わり、都度ワインとチーズの薀蓄から始まり、昔の(昭和の)思い出話を経て東子さん登場となる。全体を流れるのは諧謔的会話。

 <入江亜季 『北北西に曇と往け 1』(KADOKAWA HARTA COMIX、2017年)><同 『北北西に曇と往け 2』(同、2018年)>:ずっと前から行きたいと思っている国はアイルランドとアイスランド。多分その地を旅行することはないだろうからGoogle Earthと本でイメージを築くしかない。で、このコミックスはアイスランドが舞台と言うことで手を出した。絵が奇麗、女性漫画家の絵は概して馴染めないのであるが、この本は背景の風景描写がそれに勝っている。アイスランドの澄んだ空気と冷たく静謐な情景がいい。出てくる女性は男性漫画家とは違う爽やかな色気がある。
 第1巻は主人公を取り巻く人たちと彼らがアイスランドに至る状況が描かれ、まずはプロローグといったところ。2巻目はレイキャビックを中心とする観光案内。3巻目を予約発注した。

2019年1月7日月曜日

初詣、高校ラグビー、ミステリー1冊

 6日、西新井大師へ初詣。昨年は随分と遅く出向いてしまい、そのときは人も少なく閑散として新年の雰囲気も薄れていたことから、今年は早めに足を運んだ。混雑は嫌いだが初詣ではやはりそこそこの混み具合が望ましく、この日は適度な混み具合であった。
 昼食をどこで摂ろうかと思案し、まあ駅ビルでいいかとエレベーターの前に行ったら昨年の7月に駅ビルが閉店していた。そのうちに取り壊しになるようである。下に降りて少し歩いたが入ろうとする店がなく、結局は春日部に帰り、連れ合いの好きなホタテもあるということで安直に海産物飲食店で食事を済ませた。
 7日、高校ラグビーの東西対抗および決勝戦をテレビ録画観戦。桐蔭はまたもや準優勝。大阪桐蔭の素早いディフェンスとFWDの強さに対して桐蔭は展開ラグビーで、スコアは26-24とコンバージョンゴール1本の差。ノーサイド寸前、大阪桐蔭左CTBの、パスを受けた桐蔭左CTBへの早くて厳しいナイスタックルで桐蔭の負けが決定的になった。好試合で楽しめた。
 古本買取のweb店へ段ボール1箱(55冊)を宅配発送。

 <髙殿円 『戒名探偵 卒塔婆くん』(KADOKAWA、2018年)>:著者の名は全く知らなかったし、もちろん作品を読んだこともない。Wikipediaによれば、1976年生まれの兵庫県出身で武庫川女子大学大学文学部を卒業し、ファンタジーっぽい、ライトノベル調の小説の作品を多く出し、画像を見ると帽子好きの人のようである。
 何故にこの小説を知ったのかと言えば、朝日新聞2018年12月29日の「エンタメ for around 20」で紹介されていたことを記憶していて、ぶらりと立ち寄った本屋でたまたま目につき手に取った、という軽い衝動である。最近はこういうパターンを避けようとしているのだが、手を引っ込められなかった。
 高校生が主人公で、住職の兄は元暴走族でありSMプレイで人生に目覚めたという設定は、ライトノベルのミステリー風そのもの。「戒名探偵卒塔婆くん」から始って4編目の「いまだ冬を見ず」まではそれぞれ独立しているが、最後の「エピローグ」では4編目を引き継いでいる。3編目までは軽いライトノベルとして読んだが、4編目はうまくひねられている。戒名の薀蓄が語られるなかで戦時のパラオに話が飛び、戦後の引揚げで数奇の人生を描き、スケールが大きくなる。童謡「里の秋」の原詩は「星月夜」であることが本の中で述べられるが、この歌の成り立ちからヒントを得てこの物語を編んだと想像する。もしそうならば匠のなせる技という感がある。
 卒塔婆くんこと外場は謎のままだし、生意気な女子高生の善九寺尊都の魅力もまだ解き離れていないからこの「卒塔婆くん」は続編が出るのではないだろうか。

2019年1月5日土曜日

日記的雑記

 2日朝は軽い寝汗。スマホで箱根駅伝中継を映し出しながらテレビでラグビー大学選手権観戦。
 3日、昼からウィスキーを飲みながら、持っていない海外ポップス-1965~1972-をDL。好みの曲集めはほぼ集め尽くしたという感が強い。夕方に転た寝が爆睡に変わり、夜は寝付けなくなりミステリーを読む。運動不足、この3日間で外に出たのは、門扉の新聞・郵便受けまで出たことと、年賀状投函にセブンイレブンまで合計2回往復しただけ。殆ど座っているので脹脛も固くなっている。
 4日、外に出る。といっても本屋と酒屋への往復。70本目のAged 12 Years-12年がなければ10年や9年-のウィスキーを購入。ついでにSmall Batch 1792のバーボンも追加。後者のバーボンは初めてでボトルのデザインが魅力的。本屋では手を引っ込め難く文庫本を2冊購入。午後から娘一家が来る。飲んで遊ぶ。
 5日、久々に近くの喫茶店でコーヒー&朝食を摂るも、ボタンを何回か押してもスタッフが来ない、コーヒーがさほどに美味しくない(草津のコーヒーは美味しかった)、朝食が不味い(連れ合いのものも含めて)、次からは近所3店の最も遠いところしか行かないだろう。最も近いところは開店時2回行ったが2度といく気がしない。何とかの王将も徒歩5分もかからないところへは一度行っただけで行かなくなったが草加店には足を運ぶ。老いると何かにつけ評価したくなるのかもしれない。
 高校ラグビー、大阪桐蔭vs流経柏は点数以上に差があると感じる。東福岡vs桐蔭は楽しめる試合だった。両校の持ち味が十分に発揮されてトライに結びつき、走ってこじ開けるラグビーとFWFモールのラグビーに昂奮。決勝は大阪桐蔭の押すラグビーと桐蔭の展開するラグビーの違いが見られると思う。

2019年1月2日水曜日

2019年になった。

 1日、前日大晦日に息子と彼の嫁さんとで深酒したのがいけなかったのか、転た寝が悪かったのか、あるいは息子の娘と嫁さんから風邪を移されたのか、体調を崩してしまった。食欲もなく気力も薄れ、喉に少し違和感もあり、翌日の秩父宮観戦は止めることにした。マンガを読み、高校ラグビー観戦。シード校の強さがやはり目立つ。早稲田入学が決まっている桐蔭SHや東福岡SOを中心に試合を見た。
 こちらからは出していない人からの年賀状があり、新たにプリントアウトして投函。このパターンではもう来なくなった人も多い一方で、まだ毎年送られてくる人も少なくない。

 <徳広正也 『もっこり半兵衛 巻の<一>』(集英社、2018年)><徳広正也 『もっこり半兵衛 巻の<ニ>』(集英社、2018年)>:『このマンガがすごい 2019』のオトコ編第25位にランクされていて、書店をぶらついていたら棚に並んでいるのをみつけ、買ってしまった。「デビューした頃から、ち○こあたりを使ったギャグをマンガに書いてまいりました」という作者のち○こネタ満載の江戸時代裏長屋父娘の、夜鷹頻繁登場のマンガ。面を付けたような顔の絵に違和感。2019年最初の本がこのような本(マンガ)であるとは少し自己嫌悪。

 <堀江敏幸 『熊の敷石』(講談社文庫、2004年初刊2001年)>:芥川賞受賞作のこの小説、今ではなく20代や30代で読めばその静謐な淡々とした描写に惹かれ、解説で川上弘美が書いているような「堀江敏幸の文章はいろっぽいのだ」という文章もしっとり気持ちの中に染み込んできたのかもしれない。もうすぐ70代に突入する今は何も感じない。フランスの一地方、フランス文学への理解もないので、著者の、多分私的に経験したであろう一時期を切り取って静かな静物画のように文章を編んでいても、それは単に美術館で絵を眺め歩いてすぐに忘れてしまうような刹那でしかない。

 <堀江敏幸 『もののはずみ』(角川文庫、2009年)>:何年か前に「もののはずみ」で購入し、気持ちのはずまないままに放っておいて、読んではみたけれどはずまなかった。

 早稲田は明治に負けた。悔しいから感想も何も書かない。