2021年7月30日金曜日

2回目のワクチン接種完了、PC1台リタイヤ

  東京都の新型コロナ新規感染者数が過去最多の2,848人と発表された今日27日火曜日、午後に2回目のワクチン接種を済ませた。1回目の時よりも人出が少なく、13:40頃に接種会場に入り、出てきたのが14:03と短時間であった。
 東京都の感染者数はすぐに3,000人を超えることであろう。日本全体でも一日の感染者数が1万人を超えるのもそう遠くないような予感がする。

 以前より特定の機能が不調であるPCがさらにおかしくなった。突然に有線・無線ともにネットが繋がらなくなった。メインとサブを入れ替え、この不調PCのネット接続は諦めて音楽専用としようとしたが、iFi NEOと接続すると立ち上がらなくなることが再確認された。PCがドライバーに適応できないようである。えいやっと長い時間をかけて完全初期化を試みたが、状況は改善されない。7年間も酷使してきたので引退させてくれとのことなのかであろう、廃棄することに決めた。
 使用頻度が低いSurface3も含め合計4台のPCがあり、自室にメインとサブ、1Fにもう一台のサブがあり、やはり自室のサブがなくなると不便であり、これから新規PC購入の検討に入る。Windows11が今年後半から登場するらしいが、それを導入する気はない。

 新型コロナ新規感染者数は予想よりも拡大している。どうなることやら。

2021年7月26日月曜日

「秘剣の名医」シリーズ9巻読了

 オリンピックが開催された。好きなスポーツの観戦は好きなのであるが、東京オリンピックが開催されることはもちろん、そもそもオリンピック自体に懐疑的であり興醒めの気分から抜け出ることはない。

 <永井義男 『秘剣の名医 九 蘭方検死医 沢村伊織』(コスミック・時代文庫、2021年)>:八百屋の2階を借りて男と逢引きをしていた16歳の娘が絞殺され、相手の男の正体が分からない。一方、商人風の男が妾の2階で腹上死し、その男が番頭をしていたという店も、本人の名前も出鱈目であった。この二つの事件は互いの関連はないものの、岡っ引きの辰治と伊織が活躍し、それにお喜久の絵が手がかりとなってすべて解決される。助太郎の機転で浪人とその手下もこっぴどくやられて小伝馬町に送られる。
 長屋の大家や住人が活写され、陰間も登場し、厭味のない下ネタを辰治が披露し、写実的春画を描くことを目指すお喜久が活き活きとして魅力的である。

 永井さんの「秘剣の名医」シリーズを今月8日から読み始めて一気に全9巻を読み終えた。次巻がでるまでは、餌を前にお預け状態となっているような気分である。これら9冊の本は時代小説が好きな友人TaHiに進呈した。

2021年7月24日土曜日

つづけて『秘剣の名医』4冊

 <永井義男 『秘剣の名医 五 蘭方検死医 沢村伊織』(コスミック・時代文庫、2020年)>:居を下谷七軒町に移し、下女と下男はお末と虎吉夫婦。助手・弟子はいない。書名のサブタイトルも「吉原裏典医」から「蘭方検死医」へと変化している。
 今回は背中をばっさりと切られた本屋の越後屋亭主の傷を縫合し、犯人を明らかにするとともに越後屋一族の謎を解き、和解の手助けをもする。伊織が所帯を構えたと誤解していたお園は、伊織が独り身であることを知り、丁稚と下女を伴いながら伊織の生活に入り込んでくる。
 ストーリー構成がうまく練られていて楽しめる。

 <永井義男 『秘剣の名医 六 蘭方検死医 沢村伊織』(コスミック・時代文庫、2020年)>:時代は11代将軍家斉の頃。事件に巻き込まれた按摩の苫市を助け、彼は嫁を迎えることにもなった。続いて起きた事件は白骨化した死体で、関連する3年前の事件の謎ときをし、殺されていた清吉の濡れ衣を晴らす。兄が殺人の下手人であるとされた妹は苦界に身を落としていたが、兄の雇い主であった者の助力もあって身を解き放つことができ、その彼女もまた所帯を持つこととなった。
 メインで活躍するのは伊織と岡っ引きの辰治。助演役として助手兼教え子の助太郎、下男下女夫婦。悪人はその罪を暴かれ、そうでない人は善人でいつものように心地よく幕が閉じられる。
 
 <永井義男 『秘剣の名医 七 蘭方検死医 沢村伊織』(コスミック・時代文庫、2020年)>:棒手振が担いでいた籠の中の南瓜が男の生首と変わっていて、首無し死体が長屋に見つかる。死体はちんこきり職人で、ちんこきり屋の15歳の娘はちんちんかもが大好きで、その娘に間接的に絡んだ貧乏侍たちが悪知恵をはたらかし、金精神で一儲けをしようと企む。
 最後には、生首と首無し死体の事件を解決し、蛇蝎の如く嫌われていた武士の一味が悉く捕らえられる。元大工の下男虎吉は金精神の木彫りを作って事件解決に一役をかい、辰治の計らいもあって金精神の製作で元気を取り戻す。
 お園は登場しないが、新たに好奇心の強い咸姫が屈託なく金精神を手に取って面白がっているところで巻が閉じる。

 <永井義男 『秘剣の名医 八 蘭方検死医 沢村伊織』(コスミック・時代文庫、2021年)>:幕府重臣の子がすぼけ魔羅で筆おろしができない。友人吉田から相談された伊織が吉田とともに包茎手術をし、目出度く跡目争いに結果を出した。
 場面は変わり、斬り合いになった部屋住みの武士の治療を依頼され、肺まで刺されて助からぬその武士からヘイサラバサラ(馬糞石)を遊女に渡すよう依頼される。
 咸姫は輿入れが決まり、伊織のところには新たにお喜久が解体新書を学びに通うようになる。お喜久は蝋燭問屋会津屋の娘で後家なのだが、再度婿を迎えることを拒み、好きな絵を描くことに専心するようになる。彼女の描く絵はかなりの腕前で、伊織が務める検死の場にも臨み、同心鈴木と岡っ引き辰治に死体の似顔絵を提供し事件の解決に貢献する。以後、事件があれば似顔絵をものにして捕り物に絡むようになる。
 そして、両替屋加賀屋が施設する診療所にて出張診療することを決める。

2021年7月16日金曜日

フォロ骨折の治療、『秘剣の名医』四

 フォロが我が家に誕生したのは、ダークが7/3でイエローは遅れて7/8。動きが可愛くて時々歩かせて遊んでいる。うるさいと連れ合いからのクレームはあるが、フォロの動きを眺める彼女の表情は柔らかい。
 不注意でダークを落としてしまい、大腿部を骨折させてしまった。家の中にあるものを利用して治療した。外科医の腕がいいのか、骨折部はちょっと見には分からない。


 <永井義男 『秘剣の名医 四 吉原裏典医 沢村伊織』(コスミック・時代文庫、2019年)>:舞台は吉原から浅草田原町へと移る。かつて芝蘭堂で蘭学を学んだ中島粂之丞が同心となって現れ、武家屋敷住人の殺人を暴く。
 下半身部位の外科的治療は続き、今回は、浣腸で側室の便秘を治癒する。
 下女お杉はやむを得ず吉原を出て伊織の身辺の世話をするが、助手・弟子の正吉は時計師(細工師)にならんと伊織のもとを離れる。呉服屋の大店、後藤屋のわがまま娘お園は勝ち気で度胸があって楽しめる存在-まだ愛敬を感じるシーンはない。
 ウィスキーをなめながら、ときどき笑い声を出しては第4巻目を読み終えた。5巻までしか購入していないので、残りの6巻から9巻までの全てを発注した。

2021年7月14日水曜日

ネック・スピーカー、コロナ対策禍、永井さんの小説、漫画

 ウェアラブル・ネック・スピーカーを購入。ダラダラと本や雑誌を読むときのBGMとして最適。音量は小さくて済むし、ヘッドホンのような圧迫感もない。音が鳴っているときの微かな振動が肩に伝わりマッサージを受けているような心地になる。

 今日(13日)は西村経済再生相の発言撤回。撤回したところで一度発言した言葉は残り続け、馬鹿加減は人びとの記憶に残り続ける。まさに「コロナ対策禍」の象徴。

 <永井義男 『秘剣の名医 三 吉原裏典医 沢村伊織』(コスミック・時代文庫、2019年)>:女のあそこに蛇が入ったとの噂の真相を暴くところから始る。昔、奥会津に住んでいた中学生の頃に、会津バスのうら若き車掌さんがやむを得ずに峠の草むらで用を足したらあそこに蛇が入った、湿っぽくて暖かかったんだろう、とまことしやかな噂話があった。世界中のあちこちで同じような噂話は存在するようである。
 今回の物語は、伊織が鳴滝塾で学んでいた頃の同僚であった吉田と偶然に再会するところから展開する。吉田は丸山の花魁であった女房お長と箱根越えをするときに護摩の灰に遭遇してスッカラカンになり、困窮していた。尻尾の如き肉瘤をもつ3歳の子を二人で手術して治癒し、それが縁で吉田は住居も見つかり、望んでいた開業医となる。護摩の灰も見つけ出し退治する。肉瘤の子の母親の妹であるお園と伊織の恋を匂わせて頁は了いとなる。

 <魚豊 『チ。―地球の運動について― 第4集』(小学館、2021年)>:やっと第4集。

2021年7月11日日曜日

雨、五輪、永井さんの小説、酒

 夕方に大きな雷鳴と激しい雨音。梅雨時の雨は季節感を味わえ、涼しくもあり心地よいのだが、雨上がりの後の蒸し暑さを思うだけで不快となる。必然、家の中でエアコンはかけっぱなしとなる。

 もうすぐに五輪。笑えない笑劇、政治家の猥雑な言動。呆れを通り越してどう表現してよいのか言葉が出てこない。
 毎週録画している近現代史のテレビ番組をたまたま見ていた。ガダルカナルの敗北と撤退、大本営の偽りの広報、いまの状況と重ねて見てしまう。撤退を転進と言い換えた昭和18年、いまは安心・安全を繰り返す。思考パターンは何ら変わることがなく低劣。乱暴な言い方であるが、これが水戸学の発展結果である。

 <永井義男 『秘剣の名医 吉原裏典医 沢村伊織』(コスミック・時代文庫、2018年)>:永井さんの本を小説として読むのは実に10年ぶり。もう小説は書かないかと思っていたのは自分の浅墓さであって、こんな面白い小説がコスミック出版から出ていたとは知らなかった。又、近くの本屋にもこのシリーズが並んでいなかったと思う。気づかなかったと言うことはないと思うが、自責を棚に上げて勝手なことを言えば、出版社側の書店への営業不足なのかもしれない。
 時は文政12年(1829)年頃、舞台は江戸吉原、主人公はシーボルト直弟子で外科医術に長けている医師沢村伊織、フェンシングの使い手でもある。
 
 日本酒を飲みたくて純米大吟醸を買ってきたが安価だったせいなのか杯を重ねることがなく瓶を冷蔵庫に入れた。
 じゃぁ久しぶりにハイボールを味わおうと、衝動買いした比較的安価なウィスキーのボトルを3本並べた。Deward’s White Label、新里-初めての沖縄のウィスキー、Ichiro’s-初めてのIchiro’s。
 今も飲んでいて酔っているのでそのうちに感じる味も好みも変わるかも知れないが、今の好みの順番をつければ、新里>Ichiro’s>Deward’sの順。ハイボールじゃないならば順番は変わるかもしれない。

 <永井義男 『秘剣の名医 ニ 吉原裏典医 沢村伊織』(コスミック・時代文庫、2018年)>:シリーズニ回目。花魁に恋して、彼女は身請けされて川越に行く。出て行ったあとに和歌であろう文を認めた扇子が届き、伊織は涙して吉原をでる決心をする。

2021年7月7日水曜日

本を読んでの雑感、ワクチン接種

 <斎藤幸平 『人新世の「資本論」』(集英社新書、2020年)>:刺激的で且つすっきりとする内容。だが繰り返し論じられる内容にもっと凝縮してまとめられるのではないかと感じる。一番熱心に読んだのは「第5章 加速主義という現実逃避」。
 価値と欲望、これを考えることは、自分にとっては、例えば無用の消費=浪費を抑制するときの思考手段であるが、集団組織=社会においては個人の欲望が第一選択になってしまうのが現実かと思う。その結果、人類が向かうところの行き着く先は、極端に(妄想的に)言えば映画Mad Maxの世界でもあるような気もする。あるいは宇宙に資源を求めて特定の国の欲望を満たそうとすることなのか。
 自分にとっての価値とは何か、必要なものと欲しいものの区別がついているのか、そのような自問が不可避である。
 政治主義、民主主義、等々、問題の基本は選挙というシステムにあるような感じてしようがない。解決策は、全員参加の上での多数決ではなく、免許制、そうでなければ籤引き方式にあると思っている。籤引きが一番いいのかも。これらは実現するわけがないが、現行の選挙システムが民主主義という装いをして、政治課題になることすらありえないこと自体がいまの選挙システムの欠陥であろうと捉えている。

 5日にやっと(!)新型コロナのワクチン接種を行った。場所は、自宅からドアツードアで徒歩約600mの距離にある市立体育館。自分たちも含めて多勢の老人たちがいたがスムーズに摂取が完了し、自宅を出てから1時間も要せずに帰宅した。2回目の摂取は27日に予約。今月末でコロナ禍における自分の一つの区切りとなる。

 定期的に通っている歯科医院で、若い女性の歯科衛生士さんとコロナワクチンの会話がちょいと弾んだ。前日ワクチン接種をした私に副反応はどうですかと聞かれ、針を刺したところを押すと痛む程度で、昨夜は寝返りで左肩が下になると目が覚めたと応え、さらに腕は上がりますかと尋ねられ、それは全く問題ないと返したら、8日に東京にワクチン接種を受けに行くと言う。どうしようかと思ったが、こういう仕事をしているので接種した方がいいかと思って行くことにしたとのこと。
 通っているここの歯科医院、皆さん応対が良くていやな感じは全くないし、特に感じの良い今日の女性にあたる日が最近は多い。馬鹿面をした老人が若い女性の前で口を大きく開くという図は何とも情けないものではあるし、まともに対面することもないのが歯がゆい。それにしても、歯科医の腹の出っ張りが最近目立ってきた。

2021年7月2日金曜日

雑記

 大正5年から昭和元年にかけて発売された小説(宮嶋資夫著)を読んだ。物語の内容は横に措いて、漢字の使い方、促音を使わないこと、時代・環境に特有の言葉・用語、などに興味を惹かれた。特に漢字は多用したくなる。また、「ランプのカサで隈取った天井」という表現はとてもできそうにない。畚なんて読めても書けそうもない。澱粉靴、尻当(あてしこ)、襯衣、鼈、・・・きりがない。本気で漢字検定でも勉強しなければ覚えられないヵ。

 1週間があっという間に過ぎてしまう。毎週火曜日の歯医者通いが数日でくるようだ。