2016年1月30日土曜日

冬の日光東照宮、ほか

 電車に乗って日光に行ってきた。旅行会社のフリープランで平日の一泊二日。スペーシアが新栃木付近を過ぎるときは、数年前に酔っ払ってそこまで乗り過ごした悪夢がよみがえり、それはしっかりと女房殿も覚えていた。電車に乗っている時間が経過するにつれ雪の風景となり、予想以上に白い風景が広がっていた。下今市で乗り換えて東武日光に降り、送迎車でホテルの前で降り、あとは東照宮の方に向かって歩いた。
 日光は久しぶりであり、まして冬は初めてのことであった。雪が凍って慎重に歩くところも多く、メインなところを歩くだけになってしまった。三仏堂が修理中であり、そのために修理現場を見ることができ、さらに展望見学通路の高みからの眺望を楽しむことができた。また、屋根に葺く土居葺板を受け付けている場所があり、二人それぞれに四文字の言葉と名前を書き入れてきた。この葺板は屋根の中に入れ込まれ次の改修まではそのまま三仏堂の屋根と一体となる。数百年後(?)まではそこに存在し続ける。神仏への信仰心は殆どないのだが悠久の歴史の中に埋もれることを思い嬉々たる心持ちになる。

 三猿の前には外国からの-主に中国からか-観光客も集まっており、ガイドの説明に耳を傾けていた。「見ざる、聞かざる、言わざる」の三つの教えは、悪いことを見たり、聞いたり、言ったりしないで、良いものだけを受け入れて素直な心のまま成長せよという教えであるが、魔の誘いに惑わされないようにもう一つ「やらざる」を加えるとした文章を読んだ記憶がある。あながち間違いではない?!

 政治の世界が騒がしい。陰謀説を口に出したり、告発した側を蔑んで喧嘩両成敗と唱えたりする議員もいて正直呆れかえる。「純粋無垢に国家国民のために全身全霊で取り組んできたという自負がある」議員がいるのかもしれないが、政治家が宣えば「単純無恥に国家国民のために全身全霊で取り組んできたという自惚がある」ような気もするような…。

2016年1月29日金曜日

息子たちと新年会

 息子が高校時代の友人たち3人と新年会を行い、66歳のオヤジであるオレも参加した。前から一緒に飲みたがっていたじゃん、友だちに声をかけたら是非来てよと言ってみんな歓迎しているよ、と息子に言われ多少の気後れはあったが40歳4人の中に入って一緒に飲んだ。一人は初対面、一人はほぼ20年ぶり、もう一人は家族を含めて昨年一緒に息子の家で飲んでいる。楽しかった。また一緒に飲みたいしオレの家にも来たいと言われ、今度はオレの家で集まって飲む約束をした。4月は仕事で都合が悪いからその後の方がいいですと一人が言い、気が早い。春が過ぎたら具体的に予定を組もう。

 <竜田一人 『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 (3)』(講談社、2015年)>:シリーズは終わってしまった。世間から福島原子力発電所が薄れかけており、いまの現地での状況は殆どニュースにもならず、朝日新聞での「プロメテウスの罠」は続くけれど、一般的には、あの事故の根本原因は何かという本質的議論は語られず、風化していくだけと思われる。・・・そしてまたいつか同じような事故は-原発事故に限らず-繰り返されると思う。

 <原泰久 『キングダム 四十一』(集英社、2016年)>戦闘を中心に描いているが、気持の中では始皇帝の諸政策がどう描かれていくのかを楽しみに待っている。

2016年1月23日土曜日

約35年ぶりに再会

 20日昼、錦糸町にて友人と会う。約35年ぶりであり、駅改札で待っていた彼を見たときは一瞬迷いがあって、Muだよねと確認を入れてしまった。向こうも同じような戸惑いはあったと思う。前日にアルバムを引っ張りだし、彼と一緒に写っている写真を見ていた。写真は同期で入社したときの研修期間のもの、彼の車で能登半島近辺をドライブしたときのもの、そして自分が結婚したときに家人と共に富山湾をドライブしたときのもので、もちろん皆若かったし、細かった。彼の結婚式の司会をつとめ、その後彼は転勤し、遅れて自分は転職し、最後に会ったのは名古屋で、彼の奥さんは最初の子を妊娠していた時だった。
 両方とも独身の時に一緒に酒を飲み、彼の実家に行ったときは石鯛の刺身を初めて食べ、水を入れた大きな器の中に玉杯があり、選んだ玉杯で酒を受けるときに緊張し、泊まった翌日は朝から酒を勧められた。富山市岩瀬の祭りでは地元の人と同じ扱いを受け、酒を飲みながら山車を押す一員に加えてもらっていた-このときは何の連絡もせずに翌日の昼に帰り、最初の子を妊娠中だった家人に今でもそのことを責められる。こんな思い出が鮮やかによみがえる。

 昼からゆっくり飲める店に入り、昔話やその後の35年間のいろんなことを話した。同期入社した人たちや先輩のこと、自分たちの生活のことなど話しは弾んだ。親しかったので空白の年数はすぐに埋り、20代から67歳の現在までが一瞬にして繋がった。風貌は変わっているが雰囲気は全く変わることなく、酒を飲む勢いも変わらなかった。
 二人で飲んだ量はビール2本、日本酒一合、ハイボール1杯、焼酎四合瓶2本。さすがに飲み過ぎだったようで、翌日は二人ともメールで反省し合った。メールには今後はお手柔らかにと書かれていたが、それはこっちも言いたかった言葉。
 長い時を経てこうして飲めるのは幸せなことである。

2016年1月18日月曜日

この4日間

 Surface3不具合(キーが効かなくなる及びsystemエラーでシャットダウン)の原因はある特定のアプリソフトにあることを確認。2回再現させたので間違いなかろう。そのアプリは3台のPCに入れたが、Windows7の2台(64bitと32bit)では全く問題がなく、Surface3(Windows10/64bit)では不具合が生じる。このアプリはWindows10のためにヴァージョンアップさせて先月12月に購入したものであり、ちょいと残念。不具合の状況は国内販売会社にメールしたが今のところ何ら音沙汰がない。
 
 16日は高校同窓会の新年会。今回は巣鴨。いつものように帰宅せずにホテルを予約していてチェックインしたのは21時頃。いつもよりは深酔いしていない-飲めなくなった。
 翌日はKYと美術館/博物館めぐり。今回は「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の挑戦 特別展」(江戸東京博物館)と恵比寿/山種美術館での「ゆかいな若冲・めでたい大観-HAPPYな日本美術 特別展」で、前者は65歳以上のほぼ半額割引があり、入館料金は中高生と同じ。嬉しいような哀しいような....。
 日本美術のモチーフと美はよく判らん。オレにはホキ美術館に展示されている絵画(特に島村信之)や奄美大島の田中一村の方がピンとくるし好きである。

 東洋大学現代学生百人一首に目を通してみる。高校生の句に対し、つきたての餅のような柔らかさ、朝摘みしたばかりの植物の瑞々しさというようなものを感じる。「いいなぁ」と思ったものを幾つか書き出す。括弧内は独り言。
 通学路寝ぐせが揺れるそよ風にノンフィクションの「今日」が始まる
  (若いときのノンフィクションは夢の途中、老いてみればフィクションにしたい現実もあり)
 来年は与えられてる選挙権進路選択も出来ぬ私に
  (18歳選挙権を云々する前にそもそも選挙制度に異を唱えたい)
 諦めて丸めて捨てた過去の夢皺を伸ばせばまだ叶うはず
  (伸ばせぬ皺は遠き思い出)
 砂時計上から下へ落ちていき目で見て思う時間の重さ
  (齢を重ねて見る砂時計、砂の早さは「ジャネーの法則」)
 ストローが君のものだと分かっても恋の予感を飲んでみたいの
  (恋愛はなしトキメキすらなし、オレのガッコは男子校、ダッタ)
 冬が好き雪の匂いもオリオン座も「寒い」と言って繋がれる手も
  (雪の夜は繋ぐ手もなくただ自分の息を吹きかけるだけ、ダッタ)

2016年1月13日水曜日

この1週間

 昨年末に購入したSurface3のキーボードが機能しなくなり、結局は数日かけて回復させた。動作がおかしくなったときに修復を試みていじくり回したのが悪化させたようである。修復・回復のバックアップファイルは全く作成していなかったし、Windows10はよく解らないし、結局は急がば回れとばかりに購入時の初期状態に戻した。そして再びWindows10、Office2016にアップグレードし、追加ソフトのインストールに当たってはやったことをメモし、適宜回復のイメージファイルを作成した。手間はかかったが、ネットでエラーコードを調べたり、修復方法を確認したりしていい勉強になった。知識が増えるときは往々にしてこういうトラブルが生じたときである。過去のPCでも必ずと言っていいほどPCをリセットしており、ミスの誘発原因と自分の不適切な修復アプローチを都度自覚することになる。

 年賀状に書かれていた文章を見て長く会っていない友人に電話をし、再会を約した。44年前に最初に就職した会社の同期入社者であり、彼は本社のある富山市出身で地元に帰っていた。なかなか会うことは難しいと思っていたが、昨年12月に居を船橋に移したとのことで、容易に会えるようになった。自分は6年半を富山で過ごして転職し、転職後2~3年後に彼と名古屋で会ったきりであり、来週会うのは実に約35年ぶりとなる。久しぶりに電話で聞く声は35年前を思い出させ、一気に時間を飛び越えた。再会が楽しみである。

 高校ラグビー決勝、またもや桐蔭は準優勝(4回目)。早稲田に進学するFL柴田とSH斎藤に注目して見ていた。仰星は攻防ともに桐蔭を上回り、接点にてミスを犯す桐蔭は苦しい戦いだった。桐蔭はキックを使わずに徹頭徹尾自陣からボールを回す。FWDは桐蔭が劣勢にあるが、37-31はよく戦ったという印象が強い。自陣からのパスを繰り返してフェーズを重ねるのは素晴らしく、最後のトライは賞賛のトライであった。今春からの早稲田での斎藤への期待は膨らむ一方である。

 大学ラグビー、興味なし。7連覇は立派であるけれど、野球でも社会人ラグビーでも、相撲でも一人/1チームが圧倒して勝利を重ねるのはスポーツとしての面白さを削いでしまう。

 <佐伯泰英 『居眠り磐音江戸双紙50 竹屋ノ渡』(双葉文庫、2016年)>、<佐伯泰英 『居眠り磐音江戸双紙51 旅立ノ朝』(双葉文庫、2016年)>:坂崎磐音は将軍徳川家斉の覚えよく、かつての尚武館があった地である神保小路に道場を再興した。磐音の父が病に伏し、関前藩には内紛が起ころうとしていた。父の見舞いを兼ねて磐音一統は関前に旅し、ついでに内紛の芽を摘み取る。そして空也は武者修行に旅立つ。磐音に深く関わった人たちはすべて幸ある道に向かっている。
これでシリーズは幕を下ろした。このシリーズに終止符を打つことがやっとできたという感強し。

 <樋口毅宏 『ドルフィン・ソングを救え』(マガジンハウス、2015年)>:30年ほど過去へタイムスリップした女性が80年代と90年代のロック音楽やファッションなどの都内を動く。年代の相違もあるだろうが、今までに読んだ「雑司ケ谷」シリーズや『日本のセックス』、『民宿雪国』のようには全く楽しめなかった。

2016年1月8日金曜日

高校ラグビー

 東西対抗と準決勝の3試合をテレビ観戦した。
 先ずは東西対抗。新鮮だったのはレフェリーが女性の川崎桜子さんで、白いウェアとハイトーンの声、長い髪と選手に話しかけるときの笑顔が印象的だった。東軍LOは岐阜聾学校の岸野楓選手で早稲田への進学が決まっており、「体育会ラグビー部入部を希望している」との解説があった。サイズや動きからはFLに向いている気がした。もし早稲田ラグビーに入部したならば注視し応援していきたい。

 準決勝第1試合は東海大仰星vs東福岡。前半は東福岡にミスが続き、19-3と仰星が強さを発揮したが、後半になると東福岡は前半とは打って変わって見違えるような動きとなり、22-24ともう一歩のところまで挽回し、最後は相手ゴール近くで攻撃のフェーズを重ねたがラックでボールを奪われてタッチに蹴られて終了。見応えのある好試合。選手のサイズも大きく高校ラグビーとは思えないほどだった。

 もう一試合は桐蔭vs石見智翠館。桐蔭には早稲田進学を決めている齋藤直人と柴田徹がいるためこの日一番楽しみにしていた試合だった。気が早いが、斎藤は将来の早稲田主将にもなる存在感があった。4月以降の早稲田ラグビーが非常に楽しみに待たれる。試合は桐蔭が46-31で勝ち、決勝は2年前と同じ対戦で自分の予想通りとなる。前回は負けているが今年はどうなるであろうか。桐蔭に肩入れしているが、気になるのはデフェンスの甘さ。特に左側がオープンサイドとなったときは大きくゲインされている。仰星はFWDも強く、オープンと絡められて攻撃されると桐蔭は苦しくなるであろう。よって接点での攻防の出来が特に大事になると思っている。
 斎藤のパフォーマンスは素晴らしい。注目されるSHであることが試合を見ていてよく理解できる。キャプテンシーも素晴らしいらしい。

 準決勝の解説の一人は藤田であり、選手の動きへの指摘が具体的で、分かりやすかった。村上さん(第1試合)、藤島さん(第2試合)よりも多く解説していた印象がある。因に解説者のなかでは藤島大さんが最も好きである。あまり上手くないなと思うのはKさん。

 大学ラグビー決勝の放送は見る気持ちはないが、11日の高校ラグビー決勝はとても楽しみである。

2016年1月6日水曜日

新年を迎えた

 元日、朝から酒を飲み-新年の始まりはやはり日本酒だが量は進まない-、息子夫婦と昼食を一緒に摂り、追加の年賀状を投函し、録画しておいた高校ラグビー3回戦をJsports で観戦。3回戦になるとスコアに大きな差もなくなってきて楽しめる。

 2日、昨年に続いて早稲田ラグビーは年越しができず、テレビでの大学ラグビー中継放送は一切見なかった。箱根駅伝をひたすら見続ける。心配していた1区は5位とまずまずの結果であったが2区で臙脂のユニフォームは14位と大きく遅れてしまい、気持はシード圏内に入ってくれと思うようになってしまった。往路は5位まで挽回しまずは良しと思う。トップの青学は1位をキープし続け、5区間中3区間で区間賞とは別世界の強さ。

 3日、この日は箱根駅伝復路と高校ラグビー準々決勝。
 青学の強さは異常ともいえ、為に繰り上げスタートが多い。早稲田は9区で区間賞を取り嬉しい。往路2区での14位を思えば総合4位は立派であろう。トップと最下位の差約43分は開きすぎと思う。区間平均で4分以上の開きとなり、これでは復路一斉スタートおよび繰り上げが多くなるのは当然であろう。青学の完全優勝は立派だが、競り合いがなく面白味のない箱根駅伝とも言える。
 高校ラグビーは『ラグビーマガジン』の付録を手にして観戦し、特にこの春に早稲田に入学する選手に注目して見ている。この日まで残っているチームでは桐蔭主将SHの齋藤直人とFL柴田徹だけであるが、桐蔭のゲームを主導している斎藤はプレースキッカーでもありいきなり早稲田のレギュラーを取る可能性もある。決勝は桐蔭と東海大仰星を予想しているがどうなるであろう。
 因みに今春早稲田ラグビーに推薦合格しているのは、逸材の中野将伍(CTB東筑)・桑山聖生弟の桑山淳生(SO/CTB鹿児島実業)・前記の齋藤直人、三浦駿平(LO/No.8秋田中央)・梅津友喜(FB黒沢尻北)-ここまで高校日本代表候補-。既述の柴田徹は桐蔭の副主将で魚津の中学出身であり、この選手の目標とするのは金正奎であり期待したい。推薦ではないが早稲田実業の森島大智(HO)も高校代表候補であり、まず間違いなく早稲田ラグビーの一員となろう。中野・三浦・桑山はサイズもあり期待できる。一方でPRの補強がないのは物足りない。
 夕方から夜は娘家族と過ごす。娘の子どもたちにお年玉とプレゼントをあげる。この子たちは全身で喜ぶのでプレゼントのしがいがある。昨年酔っ払った勢いで娘とその旦那にもお年玉をあげてしまい、今年もあげないと寂しいかなと思い、結局渡してしまう。習慣づけてしまった。

 4日、PCの画像ファイル整理をしようとするも少し手を着けただけで終わる。何をしたのかはっきりとしないままに漫然と時間だけが過ぎてしまった。

 5日、例年通り西新井大師に初詣。結構混んでいた。道の両側に出ている出店を眺めながら1年ぶりに歩くと正月を感じる。階段を上がった賽銭場所にあったお神籤がなくなり、下の境内に移っていた。例年通りにいつもの店で草団子を買い、豆店に入って試食をするとともに幾種類かの豆を買い、西新井に戻り、事前に調べておいた小さなレストランで昼食を摂り、帰宅。今日も雲一つない晴天で暖かく、4月なみの気温だったらしい。