清水と矢崎は6月からの日本代表候補にも選ばれており、彼らが代表としての活動で抜ける間は池本と松沼のリーダーシップに期待する。委員の一人に選ばれた新3年生の城は、気が早いが4年になるときの主将と思っている。
<木内昇 『浮世女房洒落日記』(中央公論新社、2025年/初刊2008年)>:神田で小間物屋を営む27才のお葛、喧嘩っ早くて調子者の亭主辰三、手習所に通う息子辰吉と娘お延、住み込み奉公人で仕事ができる清さん。駄菓子屋の大家と癇癪持ちのその妻お佳、隣家(浮世絵売り)の富弥太と妻お甲と娘盛りのさえちゃん、裏店の住人でお調子者で憎めなくて働きの悪い六さんと源さん、大店の扇子屋の女房のお恒さんと放蕩息子。新婚の二人に、お葛が格好いいと思う鳶の半蔵さん。
お葛さんの日記で江戸に暮らす人々の生活が活写され楽しめた。季節の移ろいの中で行事を楽しみ、美味いものに寄り集まり、互いに寄り添い、すぐに忘れる喧嘩をして、泣いて笑って、焦れてはやり過ごす。チャキチャキするあったかいお葛さんの日記に笑い、ほくそ笑み、しんみりとし、タイムスリップして江戸の庶民生活に入り込んでしまう。いい小説。木内さんの小説を読むといつもその描かれる世界にすーっと入り込み、穏やかな心地になる。
2008年の初刊、その後文庫になり今回の再刊。テレビドラマでの江戸ブーム、木内さんの『北越雪譜』が大佛次郎賞を受賞したことなどから再刊になったのかと思った。江戸生活のガイドブックを手にするならば本書を読むのがいい。登場する人たちと一緒に江戸の空気を吸える。