2016年6月28日火曜日

ブログの引っ越し

 ブログのプロバイダーを昨年(2015年)夏に引っ越しをしたが、引っ越し先でのブログサービスが明年1月31日にて終了となる予定。引っ越し先を検討していたが、やっとここ(Blogger)に決めた。選択にいろいろと迷ったけれど、ここにした理由は主に、①無料で広告がないこと、②サービスの長期間維持が期待されることの2点。Bloggerは利用するには少し面倒なところもあるが、上記①②が大きかった。広告なしを前提とする点では他の有料プロバイダーも考えたが、もう67歳だし、料金自動引き落としでは、この先もしものことを思うと自分以外の家族がフォローするのは面倒であろうとも思った。

 Bloggerは構築が少し面倒。前のプロバイダーからの引っ越しは考えず、手ぶらで新居に移り、一から新しいブログを書けば楽だったのであるが、ちょいと欲が出て、丸ごとすべての内容を引っ越そうとした。前のブログには写真を載せずに文章だけだったので比較的楽であろうと予想した。しかし、これが面倒だった。丸ごとの引っ越しをやめればいいのであろうが、意地を張って兎に角前のブログの内容をすべて引っ越そうとした。あちらこちらのweb上で参考になるところを探したりしたがかなり面倒。それに初めて知ることも多かった。

 以下、引っ越しの経過。
 (1) ブログをエクスポートするのにはMT形式(MovableType)なるファイルの作成が必要。
 (2) 前のプロバイダー(BLOGari)ではその出力が用意されている。
 (3) MT形式をBloggerに適用する形式で変換せねばならないが、よく使われる方法(*)が今はwebから消えている。(*Blogger2Wordpress conversion utility)
 (4) ならばとたまたま見つけたgoogle-blog-convertersであるが、これをDLしても使い方が面倒みたい、というか解らない。
 (5) 必要とされるPython2.xって何なのか解らない。しかもbinフォルダーの中にMTファイルを入れるとか何とかで、すべてコマンドプロンプトでの操作。コマンドプロンプト操作は随分昔に基礎の基礎レベルでいじっただけで、今の自分にはハードルが高すぎる。まして基礎知識のある人に向けての手順説明は理解できない。
 (6) 結局行き着いたのが、MT形式テキストファイルをblogger向けにxmlとしてコンバートすること。で、MT形式ファイルをダイレクトにbloggerにコンバート&インポートができなければ、間に別のプロバイダーを介在させてしまえばよいと考えた。
 (7) 一時的な利用としてWordPressに登録。
 (8) 美しくないけれど、やった手順は以下。
   BLOGariブログサーブスでMT形式ファイルをエクスポート → WordPressにインポート → WordPressでエクスポート → Bloggerでインポート。
 (9) これでスマート(?)に引っ越しができた。何日間か試行錯誤、五里霧中、右往左往といった状態だったので、今のこのブログにスパッと引っ越しできた時はもう喜びがいっぱい。ただ、各文章の冒頭の段落(スペース)が対応できなかったこと、記事作成日時にズレができたことは、多分何か対処方法があったと思うが、それを探索するのは時間の無駄と思い、腕力で一つ一つ修正をかけた。
 (10) 最初のブログ(easy my web)では9年間のブログで記事数も多く、当初より引っ越しは念頭になかった。フリーソフトでバックアップ(html)をとっておくことにとどめた。

 ブログの引っ越しという初めてのことで、ましてブログ関連の知識もなく、難渋したが、結果的にはいい勉強になったし、終わってみれば楽しかった。
 この始めたばかりのbloggerでのブログ、まだ確認不足もあり、少しずつは改めて行くつもり。

2016年6月26日日曜日

英国国民投票でちょいと思うこと

 国民投票によってイギリスがEUを離脱することが決定した。見通しのつかない今後へ呼応するように株価は大幅に下落し、急激な円高になった。少しばかりの自分の投資も損失を食らうだろうが、放っておくのが基本姿勢なので、楽観も悲観も感じず流れに任せているだけで、所詮よそ事の感覚しかない。

 投票結果についての分析がいろいろ成されている。曰く、若年層は残留派、高齢者層は離脱派。ロンドンとスコットランド、北アイルランドは残留派が多い。THE HUFFINGTON POSTによればEU離脱決定後イギリスの人たちが検索しているのは、1位が「EU離脱の意味は?」であり、2番目は「EUって何?」であり、続けて「EUに参加しているのはどこの国?」、「EUを離脱したら何が起こる?」、「EUには何カ国参加しているの?」。これって、投票前のことではなく、離脱決定後のことであることに着目する。要は、結果が出てから結果後の成り行きに関心を持っていると言うことで、本来は投票前にすることであろう。

 自給自足を例外として、生きていく基本条件の最重要なことは経済的安定性である。移民・難民に仕事を奪われて云々というその基底には自らの経済的基盤が崩れることにあるし、大国イギリスを懐かしんでいてもそれは国際経済での位置づけが高かったことでしかない。あるいは昔の大航海時代の栄光を夢見ているのかもしれない。感じることは、素人が口を出すんではなく、経済や政治の専門家に委ねるしか方策はないと思う。
 住民投票や国民投票で結果を見ようとするのは、本来の「議会制」民主主義を放棄しているようなものであろう。選挙というプロセスを経る議会制民主主義に多くの欠点欠陥があるのは間違いないが、大衆に結果を委ねるのには大きな疑問を持っている。碌でもない議員も多いが、民主主義-いまは右翼もこれを唱える-を標榜するならば、それは選挙というプロセス、議会での決定プロセスなどを改め続けるしかない。そう思っている。

2016年6月25日土曜日

備忘録的旅行メモ

 一昨年2014年9月に鬼怒川・竜王峡にドライブしたときまでは写真を乗せたりしてブログにメモを記していた。が、それ以降は殆ど書くことがなくなっている。書かなくなった時期は以下に重なっている。すなわち、①通教の卒論作成に集中し始めた頃、②通教を何とか卒業してからオーディオ関連へ気が向いたこと、③鉱山関連のメモに時間を割いたこと。そして、2015年8月にブログを載せるプロバイダーを変更し、写真を全く載せなくなってしまった。旅行メモを作成するのには結構時間がかかってしまい、ついつい後回しになり、結局はほったらかしになってしまう。ブログに記していない旅行に関しては、パンフレット、案内書等々を棄てずに持っているので、そのうちに-この言葉がそもそもいい加減なのだが-整理することとしよう。

 ブログに記さないことは、旅行終了と同時に写真&動画を整理するのみで、旅行そのものへの様々な思いや感想を振り返ることがなくなり、数日間の日々や訪れた地を忘却してしまう速度が速いようである。

 2014年9月以降の旅行を時系列的に書いておく。
  2014年
    10月21-23日:中国地方西部
  2015年   
    4月18-20日:会津(高校同窓会とその往復)
    5月27-30日:瀬戸内海15島
    6月18-22日:ベトナム/ハノイ(高校同窓会)
    6月24-25日:小豆島
    7月18-20日:那須(家族旅行)
    8月19-21日:信州
    12月15-20日:奄美群島5島
  2016年
    1月25-26日:日光
    5月27-29日:北陸
    6月20-23日:北海道、道東

 いまのプロバイダーは来年早々にブログサービスを停止してしまう。いまは乗り換え先を準備中。今度はサービス停止になったり、吸収合併されたりすることがないようなプロバイダーにしたいものである。

2016年6月13日月曜日

バランス接続ポタアン

 据え置きシステムにおける“バランス接続アンプ&ヘッドホン”が期待以上に素晴らしく、スマホへもバランスイヤホンを接続したくなり、どうにもその欲求が抑えつけられなくなった。しかし、DACは不要で、要はアナログin-バランスoutのポタアンでいいのであり、見つけたのが2013年発売のラトックシステムREX-KEB-01。とても安価なので購入してしまった。
 これには標準ヘッドホンをバランスタイプに改造する2.5φマイクロモノラルプラグが付属しており、自作に取り組んだ。しかし、マイクロプラグは小さく、またイージーミスも重ねてしまい、2時間以上の時間をかけたのにあえなく失敗してしまい、プラグも壊してしまった。結局の所、ShureのSE215とバランス変換コードを追加購入。この二つでポタアンの倍ほどの価格となってしまった。
 全てが届いてからスマホに接続し音を聴いてみた。かけたコストに比して期待以上の音が出る。それからは電車に乗る度(といってもまだ御徒町への往復1回だけ)にポピュラー音楽をかけていて、イヤホンの密閉性と音質の良さに嬉しくなっている。

 今後、もしヘッドホンやイヤホン、あるいはアンプを買い換えることがあってもバランス接続対応以外はありえないと思う。ただ、バランス接続のプラグのタイプが多様であり、それだけは何とかならないだろうか。

2016年6月12日日曜日

Windows10化、ラグビー、樋口さんの新刊

 フリーのアプリを沢山入れてあることもあり、メインで使用しているPCのWindows10化は避けてきたし、Microsoftからの強制とも言えるメッセージも全く表示されないように設定していた。しかし、サブで使用しているSurface3はWindows10にしてあるし、別に不便も感じていないのでメインPCもWin10化した。もともと64bitマシンだし、もしアプリがWin10未対応なら適宜修正をかけていけばよいとした。やるべきことはあるのだが気が乗らないこともあり今日(12日)Win10化を図った。今のところ全く不具合はない。稼働させているPCでWin7は2台のみとなった。1台だけは32bit機であるし、何故かこれでしか動かないソフトがあるし、ある特定の使い方をしているので変更はしない。
 Win10化したことで操作が軽くなった。またhiberfil.sysとpagefile.sysをDドライブに移したのでCドライブの空き容量が増えた(両者合わせると18.4GBも使用している)。

 早稲田ラグビー、AもBも大差ぼろ負けの試合が続いていたが、今日の早稲田vs明治戦では負けたとは言え、19-24とやっと(!)まともなスコアになった。期待する主力メンバーが出ていないし、怪我なのかどうなのか全く解らないが、とにかく秋には強くなってくれと思うばかり。
 日本代表vsカナダ戦、26-22で何とか勝ったが負けても当然の内容だった。トライ数では負けているし(2T-4T)、カナダのプレースキックの低い精度(1/4)や最後の攻め切れなさで勝利がこぼれたようなもの。日本の肝腎なところでの反則、モールの弱さが目に付く。田村のプレースキック(6/6)で救われている。細田のペナルティは酷い。解説していた吉田義人さんは「勢いがとまらずしようがない」というような陳腐な擁護をしていたが、どうみて規律性のない低レベルの反則。両手を挙げている選手の頭に向けて左斜めからぶつかっては即退場は当然。代表初キャップで猛省であろう。総合すると勝負に勝って試合に負けたという感が強い。

 <浦沢直樹 『BILLY BAT⑱』(講談社、2015年)>「最終章開幕」と帯に書かれ、時代は現代に達した。

 <樋口有介 『亀と観覧車』(中央公論、2016年)>〔〕内は樋口有介さんのこと。出身が群馬の地方都市〔伊勢崎市〕で、東京の大学〔國學院〕を中退し、純文学を目指し、世界を放浪し、自棄を起こして学園ミステリー〔『ぼくと、ぼくらの夏』〕で〔サントリーミステリー大賞〕授賞した。それが38歳〔1988年〕の時。沖縄に移り住んで〔2011年から那覇に住む-現在も居住なのかは未確認〕、いまも独身。1950年生まれでオレより1歳下。このようにこの小説の主人公南馬は作者の経歴をトレースしていて、16歳の涼子と爽やかにイチャイチャする生活は彼の想い(妄想?)・願望を映しているのであろうヵ。樋口さんの小説が好きで全て読んでいるのだから、オレはまぁ自分の妄想(空想)を樋口さんに託していると言える。
 涼子(スズコ、養子縁組後からはリョウコ)の16歳は清澄で哀切があり、心地よい空気を漂わせている。いままでの一連の小説とは雰囲気が変化し、軽妙な会話は少なく、無色透明な静謐さが感じられる。が文体に変わりはない。妄想傾向にある初老の小心で酒好きな男(オレ?)には樋口さんの小説世界はいつも好ましい。
 16歳の涼子の台詞(163頁)が、曇天の中の一条の光りのようにキラリとしている。「だけどね 仕方ないことは仕方ないよ わたしは親や家庭(いえ)を選んで生まれたんじゃない だから人生って 本当はなにもかも 自分の責任ではないの でも自分の責任ではない人生を 自分の責任として生きるのが人生だと思うの わたしの言うこと ヘン?」。句読点を使わずにスペース(空白)で会話の流れを作るのが新鮮であった。状況に応じてそれを使い分けることで会話のリズム、ゆったり感が生まれ、絶妙にうまい。
 ・・・ジャガ芋ピザがまたもや出てきた。かなりの自慢料理らしい。そのうちオレもと言っても食べさせる相手(女房以外)がいない。

2016年6月1日水曜日

ヘッドホンのバランス接続

 外出することも少ないのに、ポータブルDACが欲しくなったりしていろいろな商品を調べてみた。オレのアンドロイドのスマホはOTG非対応なのでDACは使えない。Windows10のSurface3はもちろんDAC接続はできるが、せいぜい旅行時の宿泊時に便利になるだけでポータブルに費用をかける価値はない。調べていく中で今度はバランス接続に興味を持ってきた。音が格段に変わるらしい。ここでググッと引き込まれたのが時期未定なれど発売が予定されているSWD-HA10(真空管バッファ付D級アンプ搭載ヘッドホンアンプ)。自室ではSWDシリーズでシステムのメインを構成しているので、マニアックにこのHA10で揃えようかとの誘惑に負けそうにもなった。
 しかし、いままで知らなかったことがある。それはヘッドホン接続端子の多様性。持っているバランス接続対応のヘッドホンはSENNHEISER HD650で、これはXLR4対応。一方、SWD-HA10は写真をみるかぎりXLR3のLR接続。HD650バランスケーブルでXLR3対応のものは見つからない。とすればヘッドホンバランス接続ケーブルに加えてXLR3への変換コネクタ(ケーブル)も必要となる。これってなんか理不尽ですっきりせず、結局落ち着いたのがヘッドホンアンプSENNHEISER HDVA 600。
 HD650専用のケーブル(CH650S)とHDVA 600を購入し(プライスに何度か躊躇ったが最後は勇気と無謀さでいけ-っと発注ボタンをクリック)、届いてからすぐに接続し聞いてみた。アンバランスとバランスを何度か繰り返したが、バランスは素晴らしい音が出る。ヘッドホンでこんなにイイ音の世界が拡がるのかと驚く。上手く表現できないが、音の立体感というか奥行、滑らかな自然の音、アンバランスにしたときの音も悪くはないのだがそれでも平板に聞こえてしまうほどにバランス接続は素晴らしい音楽の世界に誘ってくれる。
 キチンとした接続をするために、DAC(DA20)とアンプ(TA10)の間にHDVAを入れ、XLRアンバランスのラインをTA10にスルー出力させる。このケーブル端子はXLR3-RCAとなり、適当な長さの既製品がないので、コネクタとケーブルをサウンドハウスに発注し自作することとした。ケーブルは以前と同じくMOGAMI 2549にし、コネクタはそこそこの安価なもので既製品よりは費用を抑えることができる。アナログプレーヤーのフォノイコ(GT40α)からHDVAへの接続も可能としたくなるが、2-1のラインセレクターに適当なものがないので、中継ケーブルを自作しケーブルでの入れ替えとするようにした。一番簡便な方法であるが、アナログレコードを鳴らす頻度から考えればこれで良しとする。

 城下工業のHPを見たらSWD-HA10の発売が発表されていた。