2016年6月1日水曜日

ヘッドホンのバランス接続

 外出することも少ないのに、ポータブルDACが欲しくなったりしていろいろな商品を調べてみた。オレのアンドロイドのスマホはOTG非対応なのでDACは使えない。Windows10のSurface3はもちろんDAC接続はできるが、せいぜい旅行時の宿泊時に便利になるだけでポータブルに費用をかける価値はない。調べていく中で今度はバランス接続に興味を持ってきた。音が格段に変わるらしい。ここでググッと引き込まれたのが時期未定なれど発売が予定されているSWD-HA10(真空管バッファ付D級アンプ搭載ヘッドホンアンプ)。自室ではSWDシリーズでシステムのメインを構成しているので、マニアックにこのHA10で揃えようかとの誘惑に負けそうにもなった。
 しかし、いままで知らなかったことがある。それはヘッドホン接続端子の多様性。持っているバランス接続対応のヘッドホンはSENNHEISER HD650で、これはXLR4対応。一方、SWD-HA10は写真をみるかぎりXLR3のLR接続。HD650バランスケーブルでXLR3対応のものは見つからない。とすればヘッドホンバランス接続ケーブルに加えてXLR3への変換コネクタ(ケーブル)も必要となる。これってなんか理不尽ですっきりせず、結局落ち着いたのがヘッドホンアンプSENNHEISER HDVA 600。
 HD650専用のケーブル(CH650S)とHDVA 600を購入し(プライスに何度か躊躇ったが最後は勇気と無謀さでいけ-っと発注ボタンをクリック)、届いてからすぐに接続し聞いてみた。アンバランスとバランスを何度か繰り返したが、バランスは素晴らしい音が出る。ヘッドホンでこんなにイイ音の世界が拡がるのかと驚く。上手く表現できないが、音の立体感というか奥行、滑らかな自然の音、アンバランスにしたときの音も悪くはないのだがそれでも平板に聞こえてしまうほどにバランス接続は素晴らしい音楽の世界に誘ってくれる。
 キチンとした接続をするために、DAC(DA20)とアンプ(TA10)の間にHDVAを入れ、XLRアンバランスのラインをTA10にスルー出力させる。このケーブル端子はXLR3-RCAとなり、適当な長さの既製品がないので、コネクタとケーブルをサウンドハウスに発注し自作することとした。ケーブルは以前と同じくMOGAMI 2549にし、コネクタはそこそこの安価なもので既製品よりは費用を抑えることができる。アナログプレーヤーのフォノイコ(GT40α)からHDVAへの接続も可能としたくなるが、2-1のラインセレクターに適当なものがないので、中継ケーブルを自作しケーブルでの入れ替えとするようにした。一番簡便な方法であるが、アナログレコードを鳴らす頻度から考えればこれで良しとする。

 城下工業のHPを見たらSWD-HA10の発売が発表されていた。