2016年6月12日日曜日

Windows10化、ラグビー、樋口さんの新刊

 フリーのアプリを沢山入れてあることもあり、メインで使用しているPCのWindows10化は避けてきたし、Microsoftからの強制とも言えるメッセージも全く表示されないように設定していた。しかし、サブで使用しているSurface3はWindows10にしてあるし、別に不便も感じていないのでメインPCもWin10化した。もともと64bitマシンだし、もしアプリがWin10未対応なら適宜修正をかけていけばよいとした。やるべきことはあるのだが気が乗らないこともあり今日(12日)Win10化を図った。今のところ全く不具合はない。稼働させているPCでWin7は2台のみとなった。1台だけは32bit機であるし、何故かこれでしか動かないソフトがあるし、ある特定の使い方をしているので変更はしない。
 Win10化したことで操作が軽くなった。またhiberfil.sysとpagefile.sysをDドライブに移したのでCドライブの空き容量が増えた(両者合わせると18.4GBも使用している)。

 早稲田ラグビー、AもBも大差ぼろ負けの試合が続いていたが、今日の早稲田vs明治戦では負けたとは言え、19-24とやっと(!)まともなスコアになった。期待する主力メンバーが出ていないし、怪我なのかどうなのか全く解らないが、とにかく秋には強くなってくれと思うばかり。
 日本代表vsカナダ戦、26-22で何とか勝ったが負けても当然の内容だった。トライ数では負けているし(2T-4T)、カナダのプレースキックの低い精度(1/4)や最後の攻め切れなさで勝利がこぼれたようなもの。日本の肝腎なところでの反則、モールの弱さが目に付く。田村のプレースキック(6/6)で救われている。細田のペナルティは酷い。解説していた吉田義人さんは「勢いがとまらずしようがない」というような陳腐な擁護をしていたが、どうみて規律性のない低レベルの反則。両手を挙げている選手の頭に向けて左斜めからぶつかっては即退場は当然。代表初キャップで猛省であろう。総合すると勝負に勝って試合に負けたという感が強い。

 <浦沢直樹 『BILLY BAT⑱』(講談社、2015年)>「最終章開幕」と帯に書かれ、時代は現代に達した。

 <樋口有介 『亀と観覧車』(中央公論、2016年)>〔〕内は樋口有介さんのこと。出身が群馬の地方都市〔伊勢崎市〕で、東京の大学〔國學院〕を中退し、純文学を目指し、世界を放浪し、自棄を起こして学園ミステリー〔『ぼくと、ぼくらの夏』〕で〔サントリーミステリー大賞〕授賞した。それが38歳〔1988年〕の時。沖縄に移り住んで〔2011年から那覇に住む-現在も居住なのかは未確認〕、いまも独身。1950年生まれでオレより1歳下。このようにこの小説の主人公南馬は作者の経歴をトレースしていて、16歳の涼子と爽やかにイチャイチャする生活は彼の想い(妄想?)・願望を映しているのであろうヵ。樋口さんの小説が好きで全て読んでいるのだから、オレはまぁ自分の妄想(空想)を樋口さんに託していると言える。
 涼子(スズコ、養子縁組後からはリョウコ)の16歳は清澄で哀切があり、心地よい空気を漂わせている。いままでの一連の小説とは雰囲気が変化し、軽妙な会話は少なく、無色透明な静謐さが感じられる。が文体に変わりはない。妄想傾向にある初老の小心で酒好きな男(オレ?)には樋口さんの小説世界はいつも好ましい。
 16歳の涼子の台詞(163頁)が、曇天の中の一条の光りのようにキラリとしている。「だけどね 仕方ないことは仕方ないよ わたしは親や家庭(いえ)を選んで生まれたんじゃない だから人生って 本当はなにもかも 自分の責任ではないの でも自分の責任ではない人生を 自分の責任として生きるのが人生だと思うの わたしの言うこと ヘン?」。句読点を使わずにスペース(空白)で会話の流れを作るのが新鮮であった。状況に応じてそれを使い分けることで会話のリズム、ゆったり感が生まれ、絶妙にうまい。
 ・・・ジャガ芋ピザがまたもや出てきた。かなりの自慢料理らしい。そのうちオレもと言っても食べさせる相手(女房以外)がいない。