2016年10月31日月曜日

久々に本・漫画

 BD作成ソフトの迷走から始まってPC3台の整備、そしてサボっていた写真と動画のDisc作成に1ヶ月以上もかまけてしまい、碌に本を読まなかった。

 <佐藤優・石川知裕 『政治って何だ!?』(ワニブックス|PLUS|新書、2015年)>:サブタイトルは「いまこそ、マックス・ウェーバー『職業としての政治』に学ぶ」であり、ウェーバーの思考を引用してその意味を深耕し解説している。
 政治って何なのかはいまもってよく判っていないが、少なくとも政治家たちあるいは政治システムに期待を抱くことにさほどの価値は見いだせないし、また不祥事とされる事象に落胆することにも大した意味はない。政治ってのはそんなものさと突き放しつつ見つめている。なぜなら、政治の場で繰り広げられる汚さも清潔さも、希望も反省もすべて、人間が生来持ち合わせているものが政治という舞台で表出しているに過ぎない。そう思っている。
 欧州の常識が、①ユダヤ・キリスト教の一神教の伝統、②ギリシャ古典哲学の伝統、③ローマ法の伝統、の3要素にあるとされている。明治以降、日本はその欧州を範としてきたのであるが、日本はローマ法の伝統のみを吸収し、法学の整備としてすすめられた。つまり①と②に日本は視線を向けることはなかった。世界で初めて工学部を創設した東大をモデルとする日本の大学は過度の実学思考であると指摘している。それは、日本の大学には哲学部も歴史学部もなく、哲学や宗教や歴史は文学部のなかに組み入れられるていることに象徴されている。歴史上の画期であった前の戦争についてその責任を問われると、言葉のアヤと置き換えられて文学方面の範疇に入れられしまうことにも繋がっているようである。
 哲学や歴史への凝視が欠ける政治家たちは実学=金儲けに走り、論理性のない言葉を並べ立てるしかなくなる。政治には金がかかるのを前提とするならば、金のかからない政治を目指せばいいのであるが、政治家は恐らく金のかからない政治システムは望んでいない。

 <村田沙耶香 『コンビニ人間』(文藝春秋2016年9月号)>:評判ほどには入り込めなかった。舞台をコンビニとは異なる狭い世界に置き換えれば何にでも当てはまることではないかと思う。その世界でしか自己の安寧が得られない、あるいはそこに登場するダメ人間等々、コンビニと限るから特殊の世界のように思えるのかも知れないが、結局はすべての人間世界で共通に見られる人間模様である。だから読んでいて途中から倦きてきた。

 <雨瀬シオリ 『ALL OUT 9』(講談社、2016年)>:大学のラグビー定期戦が始まり、この漫画への思い入れも強くなる。女性漫画家らしい絵柄は相変わらず好きになれない。

 <花村萬月 『日蝕えつきる』(集英社、2016年)>:東北地方を中心とした江戸期の大飢饉があった天明期6年(1786年)の皆既日蝕の下、悲惨な死に落ちた5人の物語。「天明六年正月元日、日食皆既-。日蝕えつきて、未一刻にふたたびあらわれた太陽を○○がその目で見ることは、なかった」で各編は了となる。〇〇には各編の主人公の名が埋められる。
 軽井沢で飯盛女であった千代が江戸に出てきて夜鷹となり、唐瘡(梅毒)に罹り、総後架をやっとの思いで出て縊れようとして息を絶える。陰間茶屋にて美貌な陰間見習いの吉弥は踊りの舞台に立つ夢を持っていたが初めての客に菊門を壊されてしまい、商売道具とならぬ躰になって蔑まれ、飛び込んだ井戸の底で死ぬ。自堕落で狡猾ではったりばかりの身勝手な小心者の長十郎は提重筥で躰を売る妻女の靜に寄生しており、靜の稼業を知って嫉妬に狂った長十郎ははずみで靜を殺してしまい、妄想通りにはすすまない惨めな切腹で、しかし最後まで妄想のなかで死ぬ。容貌が劣る登勢は流人の島八丈島で貧しく生きており、口先だけの女犯僧に心も身も寄せるがその実は弄ばれている。妊娠し引きずり出された胎児が殺され、女と一緒にいた男がかけた筵の冷たさに顫えながら流し小屋で息をするのをやめた。次ニは飢饉での飢餓のなか死んだ父・母・妹を食み、江戸に出て無実の罪で牢に入り、無実を訴え続けて度重なる責苦や拷問にも自白せず、陽のあたらぬ故に日輪に敏感な牢内で牢名主に看取られて息絶える。愚か、残酷、陰惨、狡猾、等々の生き様の末に死ぬ、蝕える陽のなかの暗黒な小説群。
 文献のなかで日蝕に触れ、これらの物語の輪郭が泛んだという。文献調査、想像力の拡がり、人の死を凝視る冷徹さに驚嘆。

2016年10月24日月曜日

上柚木までラグビー観戦

 朝8時10分頃に自宅を出て駅まで歩き、大宮・新宿・調布で乗り換えて京王線南大沢へ向かう。予定よりも早い時間の電車に乗り換えることができ、南大沢駅に着いたのは10時18分。いままで新宿から京王線に乗った記憶がなく、もしかしたら初めての乗車かもしれない。調布を出て稲城を通過するとき、20年以上前に姉の家族が住んでいたころに車で来たことを思い出す。
 読んでいた本から目を窓に向けると多摩センターあたりになっており、丘陵の地に多くの高層住宅ビルが林立している。東武野田線の車内から見える景色とはまっく趣が異なる。
 南大沢は何となく郊外の静かな小さな街にある駅と思っていたが、想像していたことに反して大きなショッピングモールがあり、たくさんの人の行き交いがあり、勘違いを恥じる。上柚木公園陸上競技場方向に足を向けるとすぐに首都大学東京のキャンパスがあった。この大学はかつての都立大学なのかあるいは昔の武蔵工業大学なのか迷ってしまう。東京都市大学と首都大学東京、紛らわしい。

 幹線道路沿いを散歩風情の心持ちで歩き、競技場に着いた。今季の対抗戦で早稲田ラグビーは地方周りが多い。海老名・高崎は訪れることを諦めていたが、今回は天候もいいし、テレビ放送もないので現地観戦とした。秩父宮での筑波戦以来の現地での生観戦となる。

 競技場入場は予想外の無料だった。キックオフまでの45分ほどは本を読んだり、周囲の景色を眺めたりしていた。前席にいる5人家族-中学生らしき子と幼児二人と若い両親-がタッパーに入れた焼きうどんを食べ始めたときは、とても美味しく思え食べたくなった。この日はまだ何も食べておらず、ビールも手にしておらず、横からは柿の種とピーナッツの匂いがしてきて、食欲がでてきた。焼きうどんはホントに美味しそうだった。この家族、父親が青学出身のようで、ハーフタイムの時は年長の女の子がもう帰ろうよと言っていたら、父親がこれから反撃して面白くなるんだよと説得し、子どもたちはつまらなそうにしてノーサイドまで父親につき合っていた。

 青学には今春負けている。雪辱するとの早稲田選手のコメントが妙にもの哀しい。青学相手にそのようなコメントを出さなければならない今の実力が悲しくなる-青学には申し訳ない言い方だが-。早稲田は先発メンバー15人の半分以上8人が1年生、リザーブ8人の中にも2人いる。長く早稲田ラグビーを追いかけているがこんなに1年生が目立つのは初めてのこと。出ていない1年生にも逸材はいて、桑山弟は怪我なのかどうなのか今季6月を最後に試合に出ていないし、期待していた森島はBにも出ていないからまだ力不足なのであろう。
 今回も加藤・宮里は怪我なのであろう出ていない。前回スタメンだった黒木はリストに載っておらず、横山も名前を出していない。リザーブに登録されている勝浦は右足のテーピングが傷々しく、後半の後半に登場した。吉岡もリザーブに名を連ねているが、彼だけが唯一フィールドに出ることがなかった。

 セカンドジャージの早稲田の前半の前半はもたもたした流れで、青学陳内に攻めてもパスミスなどで攻めきれず、ため息が出てくる。25分頃になってやっと(!)岸岡がトライ。早稲田は攻撃するもパスを受ける相手がいなかったりして連携ができていない印象もあり、いいところはまったくない。それでもスクラムは優位に立ち、バックスが走り、モールトライもあり17-0となるが自陣で反則を行い青学に取られ、17-7で前半に入る。
 後半はやっと展開がよくなり、5トライを取る。青学が2トライ取るがすべて早稲田の反則・ミスから反撃されており、肝腎なところでのペナルティは今の早稲田では容易にトライに繋がれてしまう。それにプレースキックの精度を高めたい。位置がタッチラインに寄っている難しいキックであろうが、中央からずれた位置で蹴られたボールの殆どがゴールポストから外れてしまうのは不満。成功率をあげないと均衡した試合では致命傷になる。岸岡のプレースキックはボールに勢いがなく何となく頼りない。

 終わってみれば48-19で「雪辱」はしたのであろうが、前半の前半の精度の低さがかなりの不満。
 陸上競技場だからしようがないのであるが、スコアボードは草野球並みの立て看板みたいだし、選手の表示はもちろんないし、女性のアナウンスは聞こえないし、直上の上空にはオスプレイ2機がうるさく飛んでいくし、暫くすると空高く戦闘機らしき1機が轟音をたてて飛んでいるし、勝利はしたけれどスッキリしない試合で、齢重ねた自らに重ねた訳ではないが残尿感ある90分間だった。

 帰りは人並みにくっついて駅まで歩き、建ち並ぶ高層住宅ビルを眺め上げ、これが多摩ニュータウンの一画か、生活の歴史が染みこんだ地からはい出た住宅ではなく、無機的に設計された人工的な活気ある住宅群という感じがした。

 帰宅後、帝京と慶応の録画を早送りもしながら観た。慶応の集中力は早稲田を苦しめるだろう。帝京はやはり強い。日本代表のSOは力強いし、コンバージョンキックの成功率は100%でボールの軌跡も安定している。より強く感じたのは2番の運動量の多さとゲインする前進力、プレーの安定さ。これでまだメンバーが固定していないようだから、今季も抜きんでているのは間違いない。

 さて、早稲田は今後への期待も大きいが、取れていないコミュニケーションや遅れるときもあるフォロワー、つまらないミスや反則等々を改善して欲しい。まだ成長過程のひ弱さという感もある。
 青学の黒地に黄色の背番号は工事現場でも使われる色の組み合わせだけあって視認性がいいのだが、早稲田のセカンドジャージは背番号がジャージ模様の鎖に絡んでしまいとても認識しにくい。


2016年10月18日火曜日

ラグビー

 10/16は日体大戦。14日までは車か電車で高崎まで行くつもりでいた。だが浜川競技場最寄りの駅までの電車の便、駅から競技場までの距離、車での所要時間、新幹線利用の場合の旅費等々を考えたら気持ちが萎えてしまった。駅からの距離も6km位を歩くことは苦にならないが、自宅を出てから競技場に着くまで時間がかかり過ぎてしまうことでテレビ観戦とした。それでも現地での観戦の魅力は棄てがたく、ジクジクとして最終的に行かないと決めたのは前日の夕方。ついでに書けば、新幹線で行けば要したであろう金額を充当して午前中にウィスキーとラム酒を買ってきたのはそのジクジクした気持のはけ口を求めたのかも知れない。

 テレビ観戦は録画放送なのでリアルタイムでの状況は速報版で確認した。キックオフ3分後に斎藤がトライをして好スタートと思えどもその後日体大に今季初トライを喫し、一時は12-14とリードされてはあれっと思い、それでも前半26-14で終わり、不満はあれども後半に突き放すだろうと楽観した。なれども、終わってみれば45-40の信じられない落胆のスコア。PCに出てくるスコアの動きを見ていると清宮監督時代の大学選手権秩父宮での大商大戦を思い出した。あのときは清宮さんの「なめすぎた」結果であろうが、今回はいまのベストメンバーを出している。FL加藤やNo.8宮里はいないけれど、いま取り得るベストには違いない。その上でのこのスコアはひどい。筑波とのBの試合で7-37と負けたとき早稲田の層の薄さを想ったが、それが的を射ていることは確実である。
 日体大戦は負けなかったということだけの結果だった。日体大は帝京に134点も取られ、明治には79点取られての零封。慶応には0-55。それが何と早稲田は45-40。45と40を合算した85点が早稲田の得点すべき数字ではないのか。春のレベルに戻ったのかと不安を感じた。この日は、その後の録画放送は見る気にもならなかった。

 早送りせずに通しで筑波戦の録画を見た。筑波に後半立て続けに取られた2トライはまぁしようがないと諦めるが、その後で見た日体大戦は酷かった。筑波に勝って気が抜けたのか、過信したのか、相手をなめたのか、強いはずのスクラムの利点が活かせていない、簡単に穴があく、イージーミスがある。スタメンNo.8の動きとアーリータックルはいただけない、加藤に代わった三浦は加藤の代役になりきっていない。接点では意外に簡単にターンオーバーされているシーンがあるし、後半は前にすり抜けた選手へのフォロワーがいない。日体大のバックス(13番だったか)の機敏な動きがあり、日体大が健闘したといえるかもしれないが早稲田が日体大を健闘させた状況を作り出したというべきであろう。筑波戦と違って早稲田にハイパントがなかった。スクラムでボールを出さずに時間をかけて組み続けることはよく判らない。
 筑波戦でのFL加藤の動きと、No.8の動きに注目し、続けて日体大戦での同じポジションを見ていたが、後者での両FLの動きがいいとは思えなかったのはかつての松本、羽生、金の活躍が頭に残っているからだろうか。
 特筆すべきは今回も1年生が多くて6人がスターティングで登場し、交替した選手を含めると17選手中7人が1年生。来季以降に期待ということにはならずに今季は昨季より大きく変化した早稲田であってほしい。

 もう一つの我が卒業大学である法政大学はまだ1勝しかしておらず、大東文化・流経・東海に負けている。上位4校はこれからつぶし合いになるから、法政は残りの拓殖・日大・関東学院に圧勝していかないと大学選手権に進めない。筑波はもうダメだろう。

2016年10月15日土曜日

Blue-ray Disc作成での苦闘 ②

 “アップグレードされたWindows10は保証外”との返信メールを見て、気軽にWindows10にアップグレードするんじゃなかったとも思ったが、今更である。それにメインで使用しているPC(A機)はフリーソフトも沢山入れてあるし、カスタマイズもかなり行っている。BD作成を除けば快適な使用であるので今更windows7には戻したくない。それに時間のかかるBD作成をメイン機で行うとメイン機がメイン使用にならない。時間のかかる処理はサブ機で行うことを基本としていることには変わりない。
 純正なWindows10機を新規購入し、それをサブ機にしようかと思ったが、踏ん切りが付かない。そしたならば、今はネットと電車の時刻確認、あとはワードをちょこっと使い、ネットから画像を切り出すことをたまにしかやらない家人が、「私のパソコンを取換えてもいい、今は入っているデータも設定もすべて消していい。何かやりたくなったらその時に教えてもらう」と仰るではないか。新規購入はもったいないとする家人の天からの声、あるいは鶴の一声。彼女のPCは昨年春頃に買い換えたもので、そこそこいいものにしている。それではと有り難く交換することとした(B機とD機の交換)。要は自分の古い32bit Gatewayと新しい64bit mouse機の交換だが、これが面倒。
 まずD機をクリーンにしてWindows7に戻す。要は購入した時点に戻す。戻した後で必要なソフトを再インストールして環境を整える。つまり自分用にカスタマイズ。Officeは2016になった。ATOKの辞書もメイン機より移植し、セキュリティーも一からやり直し。リビングのテーブルにPCを持って行き、テレビを見ながら、酒を飲みながら2日間作業を続けた。
 そしてGateway機は不要なソフトをデリートし、兎にも角にも余計なものは全て削ぎ落としてブート短縮および通常動作を軽くするように設定し直した。この2台のPCをリフレッシュするのにはほぼ3日ちょい。忍耐力と集中力だけはあると自負しているが、さすがに倦きた。

 全部完了かと思ったら今度はOnedriveの同期が上手くいかない。調べて設定を見直しことを数度・・・最後は嫌になってきて最も簡便な方法を採用、即ちOnedriveをやめてDropboxに変更。このDropboxは同期速度が速く快適、Onedriveとは大違い。

 ついでにヤマダ電機で格安だった3TB外付けHDDを新規バックアップ用に交換し、これでやっと環境整備が終了。結局のところリフレッシュしたサブのWindows7 mouse computer機が快適。そこでBD編集&作成ソフトを複数使用してBD作成にとりかかった。この顛末の反省は、一般的によく言われているが、衝動でWindows7から10にアップグレードするべきではなかったこと、及びBDに関する知識があまりにも貧弱だったことヵ。

 数年に一度ほどはPCのリフレッシュというか、整備を行っているが、今回だけは2週間以上にわたってしまい正直疲れた。救いは、これで少しはPC関連に詳しくなったかもしれないという想像(妄想)。そして家族がいつでもBDプレイヤーで思い出の動画を見ることのできる環境が整ったこと。でも結局はオレはこういうことが好きなんだな、きっと。

2016年10月14日金曜日

Blue-ray Disc作成での苦闘 ①

 一家あげての旅行のときは終わってからさほど間を置かずにメディア(Optical Disk)に落とし込んでいた。しかし孫たちのイベントや家人との旅行におけるDisc作成はここ数年間サボっていた。ふと思い立ちこのサボっていた作業を再開することとした。まあサブPCで作業すれば効率的にすすめられるのはいつものこと、と構えていたがとんだ落とし穴にはまってしまった。尢も、その穴も自分で作ったものに違いはないのであるが..。

 カメラで撮った写真や動画のファイルはHDDにキチンと整理してあるので、それを焼けばいいと思っていたのであるが、そうは簡単にはいかなかった。

 先ず、自分のPCの環境を備忘録的にメモしておく。PCはすべてノートパソコンで、メインで使っているのはwindows7からアップグレードしたwindows10-64bit機(Mouse Computer製)-A機としておく。サブで使っているのはかつて高評価を得た古いGateway FX 32bit機で、これはVistaからWindows7にアップグレードしたもの-B機-。もう一台のサブ機はSurface3で購入直後に8.1から10にアップグレードした-C機-。以上3台を使用しているが、家人のために設置しているものは昨年購入した64bit Mouse Computerでwindows7から10にあげている-D機-。これ以外に9年前のXP機やかなり古いSotecのXP機もあるがこれら2台は物置で眠っている。7から10にアップグレードしたFujitsu 64bit機もあるがこれは娘の長男が来たときに専用で使っている。

 さてさて、先ずは動画をBDにしようとA機を立ち上げた。ソフトは以前より重宝しているSonyのPlanmemories Home。準備段階まではスムーズに進んだがBD作成段階でエラーコードが出てしまう。M/Cを再立ち上げしても変化なし。C機でやったが同じエラーコードでダメ。B機では動作するけれどやたらと時間がかかる。12時間以上もかかってしまい、時には24時間近くもかかるときがあり、その結果エラーコードが出るときもあり泣きたくなってしまう。
 ソフトを再インストールしても全く変化なし。PowerProducerでやってみたが、持っているバージョンはWindows7適用で10では使えないし、Windows7のB機ではやはり時間がかかる。

 SonyにPlaymemoriesのエラーに関する問合せメールをしたら翌日に返信があり、さらに詳しい情報を求められ、旅行中に得た結果は“アップグレードされたWindows10は保証外”であり、不具合で何が発生するのかは判らないというようなことだった。
 通常価格のほぼ半額で購入できた安価なConvertXtoVideoをインストールしてみた。これは高速だし操作が簡単だし一発で上手く行った。しかし、完成したBDをみると動きがスムーズでない。調べたらフレームレートが9前後ほどになっている。撮影は29.97fpsだからかなりの劣化である。このソフトの操作方法は詳しくなく、ビデオサイズ変更フィルターは沢山構えているがどれが何ななのかさっぱり判らない。フィルターメーカーは米国にあり英文で沢山書かれており読む気がしない。そもそもフィルターの機能は理解できていない。それでもネットで調べて何とかかんとかベストとされているフィルターを特定しそれを設定してみるが全く改善されない。メッセージにはドイツ語も出てくる。
 BD作成で更に複雑にしているのが動画の拡張子の違い。現在は主にm2tsで、panasonicの4Kカメラではmp4、娘もSony機だがmp4で撮っている。ここに息子のカメラが絡んでくるとmovも扱うことになる。拡張子混在でもBDが焼ければいいがそのソフトを選定する前にm2tsすら上手く扱えないでいる。PanasonicのPHOTOfunSTUDIOもあるが、古い32bit機では処理が遅い。

 ファイル変換のフリーソフトも何種類かDLして使ってみたがどうもすっきりしない。エラーが出てしまうソフトもあるし、絵が乱れるものもある。また、保有するプレイヤーでは絵が出ないものもある。もう殆ど混乱状態になっていたとき、メインのA機に入れていたSonyのソフトを思い出した。もともとはオーディオ編集用ソフトを購入しようとしたとき、画像処理ソフトも格安で一括購入できたソフトで、” DVD Architect Studio 5.0”。操作が簡単ではないし、以前はPlaymemoriesを使用していたので頭から消えていた。開いた画面もビジーで操作は面倒のようだったが、マジメに操作を覚えたらば自分の目的とするBD作成では簡単に扱えた。これが上手くいった。しかし、32bitのB機では遅いので使いたくない。

 ここで新たな決断をすることとなり、まだ泥沼から這い出ることはできていない。

2016年10月11日火曜日

ここ2週間ほどのこと

 9月25日、娘の長男と長女が通う小学校の運動会。二人とも走りは遅く、これはオレや婿殿の遺伝でもあろうかと思う。二人がいつもニコニコしている姿がいい。

 23日頃からPCを巡って悪戦苦闘が2週間以上も続いた。動画のBD化ができないことが切掛けで、原因の所在はソフトやPC環境にあり、PC3台を相手にしたものだから予想外の沢山の時間を要してしまった。この顛末は反省も込めて後日まとめよう。今日になって一連の作業はやっと終わった。少しは知識が増えたかも。

 29日から10月1日までは旅行。メインは初めての大塚国際美術館と姫路城。新幹線で岡山に行き、岡山-姫路-明石海峡大橋-淡路島-鳴門-瀬戸大橋-倉敷-岡山を環状に巡った。これもまた後日振り返ることとする(つもり)。

 この間、冷蔵庫買い換えのカタログ検討と販売店での確認、そして購入。その後電子レンジ/オーブンも買い換えとなった。どちらも自宅にあるのは15年前後にわたる使用であり、そろそろ新品する時期でもある。我が家は電気製品をいつもかなり長く使い、いま新品にしておけばまだ新しい機能や操作に慣れるであろうし、高齢となった今頃が買い換え時であろうと判断した。洗濯機も買い換えの候補にあげている。ネット価格よりもかなり有利に値引きしてくれたこともあり、市内の家電量販店で購入。

 10月2日は今季初の秩父宮ラグビー場。早稲田vs筑波戦。筑波と慶応の結果やこちらの期待も込めて50数点-10、悪くとも40-12位との予想をしていた。結果は46-12でほぼ予想通り(!)の快勝。1年生5人がスターティングメンバーになったことが話題となっていたが、個人的にはSH斎藤への期待がとても大きく、これからも早稲田の中心になると思っている。今年1月の花園決勝での斎藤の活躍と支持の出し方や機敏な動きの印象が強く残っている。そのとき優勝した相手チームSOが岸岡でこのコンビはいい。そして東北は黒沢尻北出身のFB梅津にも期待。中野はコメントも何もなく唯々素晴らしい。BK陣で中野と桑山の大型選手は存在感がある。FBから転向したCTB黒木も好きな選手。No.8に宮里がいないのは多分怪我であろう。加藤が故障で退き三浦がFLに入ってから連携が崩れたのか劣勢となり、2Tを取られたのは今の時期としては課題を見つけることで良かったと思っている。岸岡からのキックパス、斎藤のゴロパンは好判断で素晴らしかった。

 娘の長男のドローンのようなオモチャが8月に故障した。オレのところに修理の期待をして持って来た。ブラシレスモータとカメラ部の故障であり、中国から交換部品を取り寄せ、部品到着後1ヶ月ほど何もせずサボっていた。重い腰をやっと上げ、精密スクリュードライバーと半田ごてを片手にして修復。修復完了3日後に娘の長男が来て動作を確認。完全に修復されたことでオレへの感謝と尊敬度合いが高まったようである(と勝手に思っている)。何か壊れるとすぐにオレのところに持ってくるのは以前からのことではあるが。

 10月6日は家人の伯父のお通夜、翌7日は告別式。家人の親戚との人たちとは顔なじみであり、家人の両親が健在だったときのことなどを思い出す。自分が結婚したころに出会った人たちが何人もこの世を去り、いま健在の人たちも顔や歩く姿に重ねられた年齢を思い、振り返って67歳となった自分をも確認させられることとなる。革靴を履き、ネクタイをしたのは昨年の葬儀以来だといったら、家人はスカートをはいたのがそれ以来だと言っていた。僧侶の何を唱えているか判らない読経も、焼香の流れも、飾られた花も、弔電を厳かに読む葬儀社の人の声も、火葬場の控え室で待つ時間も、何もかもが昔からずっと繰り返される人の世のルーチンであり、人はそのルーチンを行うことで恙ない人生を歩んでいるのであろうとふと思った。そのルーチンが蔑ろになるときは恐らく不幸な時代、不幸な環境になっているときなのであろう。