2016年1月23日土曜日

約35年ぶりに再会

 20日昼、錦糸町にて友人と会う。約35年ぶりであり、駅改札で待っていた彼を見たときは一瞬迷いがあって、Muだよねと確認を入れてしまった。向こうも同じような戸惑いはあったと思う。前日にアルバムを引っ張りだし、彼と一緒に写っている写真を見ていた。写真は同期で入社したときの研修期間のもの、彼の車で能登半島近辺をドライブしたときのもの、そして自分が結婚したときに家人と共に富山湾をドライブしたときのもので、もちろん皆若かったし、細かった。彼の結婚式の司会をつとめ、その後彼は転勤し、遅れて自分は転職し、最後に会ったのは名古屋で、彼の奥さんは最初の子を妊娠していた時だった。
 両方とも独身の時に一緒に酒を飲み、彼の実家に行ったときは石鯛の刺身を初めて食べ、水を入れた大きな器の中に玉杯があり、選んだ玉杯で酒を受けるときに緊張し、泊まった翌日は朝から酒を勧められた。富山市岩瀬の祭りでは地元の人と同じ扱いを受け、酒を飲みながら山車を押す一員に加えてもらっていた-このときは何の連絡もせずに翌日の昼に帰り、最初の子を妊娠中だった家人に今でもそのことを責められる。こんな思い出が鮮やかによみがえる。

 昼からゆっくり飲める店に入り、昔話やその後の35年間のいろんなことを話した。同期入社した人たちや先輩のこと、自分たちの生活のことなど話しは弾んだ。親しかったので空白の年数はすぐに埋り、20代から67歳の現在までが一瞬にして繋がった。風貌は変わっているが雰囲気は全く変わることなく、酒を飲む勢いも変わらなかった。
 二人で飲んだ量はビール2本、日本酒一合、ハイボール1杯、焼酎四合瓶2本。さすがに飲み過ぎだったようで、翌日は二人ともメールで反省し合った。メールには今後はお手柔らかにと書かれていたが、それはこっちも言いたかった言葉。
 長い時を経てこうして飲めるのは幸せなことである。