2019年1月2日水曜日

2019年になった。

 1日、前日大晦日に息子と彼の嫁さんとで深酒したのがいけなかったのか、転た寝が悪かったのか、あるいは息子の娘と嫁さんから風邪を移されたのか、体調を崩してしまった。食欲もなく気力も薄れ、喉に少し違和感もあり、翌日の秩父宮観戦は止めることにした。マンガを読み、高校ラグビー観戦。シード校の強さがやはり目立つ。早稲田入学が決まっている桐蔭SHや東福岡SOを中心に試合を見た。
 こちらからは出していない人からの年賀状があり、新たにプリントアウトして投函。このパターンではもう来なくなった人も多い一方で、まだ毎年送られてくる人も少なくない。

 <徳広正也 『もっこり半兵衛 巻の<一>』(集英社、2018年)><徳広正也 『もっこり半兵衛 巻の<ニ>』(集英社、2018年)>:『このマンガがすごい 2019』のオトコ編第25位にランクされていて、書店をぶらついていたら棚に並んでいるのをみつけ、買ってしまった。「デビューした頃から、ち○こあたりを使ったギャグをマンガに書いてまいりました」という作者のち○こネタ満載の江戸時代裏長屋父娘の、夜鷹頻繁登場のマンガ。面を付けたような顔の絵に違和感。2019年最初の本がこのような本(マンガ)であるとは少し自己嫌悪。

 <堀江敏幸 『熊の敷石』(講談社文庫、2004年初刊2001年)>:芥川賞受賞作のこの小説、今ではなく20代や30代で読めばその静謐な淡々とした描写に惹かれ、解説で川上弘美が書いているような「堀江敏幸の文章はいろっぽいのだ」という文章もしっとり気持ちの中に染み込んできたのかもしれない。もうすぐ70代に突入する今は何も感じない。フランスの一地方、フランス文学への理解もないので、著者の、多分私的に経験したであろう一時期を切り取って静かな静物画のように文章を編んでいても、それは単に美術館で絵を眺め歩いてすぐに忘れてしまうような刹那でしかない。

 <堀江敏幸 『もののはずみ』(角川文庫、2009年)>:何年か前に「もののはずみ」で購入し、気持ちのはずまないままに放っておいて、読んではみたけれどはずまなかった。

 早稲田は明治に負けた。悔しいから感想も何も書かない。

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