2019年1月7日月曜日

初詣、高校ラグビー、ミステリー1冊

 6日、西新井大師へ初詣。昨年は随分と遅く出向いてしまい、そのときは人も少なく閑散として新年の雰囲気も薄れていたことから、今年は早めに足を運んだ。混雑は嫌いだが初詣ではやはりそこそこの混み具合が望ましく、この日は適度な混み具合であった。
 昼食をどこで摂ろうかと思案し、まあ駅ビルでいいかとエレベーターの前に行ったら昨年の7月に駅ビルが閉店していた。そのうちに取り壊しになるようである。下に降りて少し歩いたが入ろうとする店がなく、結局は春日部に帰り、連れ合いの好きなホタテもあるということで安直に海産物飲食店で食事を済ませた。
 7日、高校ラグビーの東西対抗および決勝戦をテレビ録画観戦。桐蔭はまたもや準優勝。大阪桐蔭の素早いディフェンスとFWDの強さに対して桐蔭は展開ラグビーで、スコアは26-24とコンバージョンゴール1本の差。ノーサイド寸前、大阪桐蔭左CTBの、パスを受けた桐蔭左CTBへの早くて厳しいナイスタックルで桐蔭の負けが決定的になった。好試合で楽しめた。
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 <髙殿円 『戒名探偵 卒塔婆くん』(KADOKAWA、2018年)>:著者の名は全く知らなかったし、もちろん作品を読んだこともない。Wikipediaによれば、1976年生まれの兵庫県出身で武庫川女子大学大学文学部を卒業し、ファンタジーっぽい、ライトノベル調の小説の作品を多く出し、画像を見ると帽子好きの人のようである。
 何故にこの小説を知ったのかと言えば、朝日新聞2018年12月29日の「エンタメ for around 20」で紹介されていたことを記憶していて、ぶらりと立ち寄った本屋でたまたま目につき手に取った、という軽い衝動である。最近はこういうパターンを避けようとしているのだが、手を引っ込められなかった。
 高校生が主人公で、住職の兄は元暴走族でありSMプレイで人生に目覚めたという設定は、ライトノベルのミステリー風そのもの。「戒名探偵卒塔婆くん」から始って4編目の「いまだ冬を見ず」まではそれぞれ独立しているが、最後の「エピローグ」では4編目を引き継いでいる。3編目までは軽いライトノベルとして読んだが、4編目はうまくひねられている。戒名の薀蓄が語られるなかで戦時のパラオに話が飛び、戦後の引揚げで数奇の人生を描き、スケールが大きくなる。童謡「里の秋」の原詩は「星月夜」であることが本の中で述べられるが、この歌の成り立ちからヒントを得てこの物語を編んだと想像する。もしそうならば匠のなせる技という感がある。
 卒塔婆くんこと外場は謎のままだし、生意気な女子高生の善九寺尊都の魅力もまだ解き離れていないからこの「卒塔婆くん」は続編が出るのではないだろうか。

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