ラグビー帝京戦。夏に勝っているとはいえどうなるか予想(想像)もつかず、僅差でもいいから勝ってほしい、勝つならば30点以下、負けるならば40点前後は取られるかと漠然と思っていた。結果は4年振りの勝利でスコアは48(7T5G)-17(3T1G)と快勝。しかも7Tの内訳は田中健想が5Tで、一試合で1選手5Tは全く記憶にない。そして服部の2Tと全トライは1年生の二人。4年間の溜飲が下がる思いがした。当たり前のことであるがトライするまでの布石をメンバーが敷いているわけで、相変わらずに佐藤主将や矢崎、福島秀法の素晴らしさは印象に残る。宮尾を見られたのも嬉しい。
帝京に関して言えば、例年の落ち着いた力強さが備わっていないと感じた。
明治の強さが印象にあるから、今後の山場は、帝京vs明治、早稲田vs明治にある。
今後の対抗戦組み合わせをみると、慶応は大学選手権出場が危うい。青学が出れば新鮮味があって面白さがある。今季は慶応も筑波もできは良くない。
対筑波戦はこんなものかなという感じ。零封を期待していたが筑波のサインプレーで隙を突かれて走られた。帝京戦とは異なって今回は早稲田の6トライはFW・BK陣の6人であり楽しめた。
<小松奎文 『いろごと辞典』(角川文庫、2018年)>:辞典である。斜め読みしながら一通り目を通した。そしてよく読む小説よりも時間的にも空間的にも遠大な、人間の普遍的な性と生活の一部を垣間見た思いが強い。見出項目の解説を読み、その言葉が活きていた時代を想像し、町や村に生活していた人々の日常に思いを馳せると古から現代まで連綿と続く、人間の不変の歴史を思う。
個人の趣味の延長線上にあるこの辞書を編んだ著者に唯々敬服するばかり。