早稲田は早い展開で青学に59-12で快勝するも内容的には反則を含むミスには今ひとつ不満である。矢崎は前日の日本vsオーストラリアでフル出場しているから青学戦でのFBは植木。HO清水健伸がPOM。左ウィングに入った山下恵士朗がキビキビした動きで今後もスタメンに出るであろう。早稲田の高速ラグビーは素晴らしい。接点でのいい動きがあのスピード展開に繋がっている。リザーブもいい動きをしていた。
<桐野夏生 『天使に見捨てられた夜』(講談社文庫、1997年/初刊1994年)>:ミロの二作目。AVに出演したリナが失踪。その捜索願をミロに依頼してきたのがフェミニズム系出版社の渡辺。リナの暗い過去と捩れた性格、そして出生の謎を軸として、彼女の捜索と渡辺の死の真相に迫っていく。ヤクザや同性愛者の存在がミロに大きく関る中、ミロという個性が今ひとつ掴みきれないが、全体的ストーリー展開と人物の内面描写は優れているとつくづく思う。
<桐野夏生 『ダーク 上』『ダーク 下』(講談社文庫、2006年/初刊2002年)>:成瀬は4年前に刑務所内で自死していた。それをミロに伝えていなかった父を見殺しにし、ミロは40歳になったら死のうと思っていた。かつての隣人トモさんと仲違いし、韓国人徐ジンホに偽装パスポートの手配を依頼して韓国名で韓国に渡る。ジンホと愛人契約を結ぶが村善との繋がりのある鄭に追われ、義父と暮らしていた久恵とトモさんに追われ、日本人の駐在員山岸に騙されて犯され妊娠する。ミロは山岸を殺し、ハルオを産む。山岸兄はヤクザでハルオを欲しがり、鄭はそれに絡んでミロを陥れようとする。ミロは夫に自殺され、友人を殺した成瀬に思いを寄せるが彼も自死し、義父も死に、ミロはこれもまたまともではない老女二人の助けもあって子を出産し、最後は沖縄に移住する。
まともな人間は登場せず、まともな生活もない。同性愛、異性愛、覚醒剤、暴力、レイプ、殺人、ヤクザ、コピー品の売りつけ等々、異常な世界と今ひとつ掴まえどころのないミロの小説世界。桐野夏生さんの世界に改めて嵌まっている。
<榎本博明 『絶対「謝らない人」』(詩想社、2025年)>:絶対「謝らない人」の事例と若干の心理分析と対処法。以下、キーワードの羅列。
モチベーション理論、内省的想像力、認知能力・メタ認知能力の欠如、判断力・忍耐力・記憶力の欠如ーこれは結婚・離婚・再婚との関係性を思い出したもの-、倫理観の欠如、謝罪の言葉の有無と罪悪感の表情の有無のマトリックスー許しのレベル、アルコールの近視眼理論、自己中心の文化=欧米=基本は自己正当化、間柄の文化=日本=自己コントロール/思いやりが基本、世間の目を意識する日本人、愚かな比較意識、欲求不満→攻撃行動、神に対する罪悪感と社会(世間)に対する罪悪感、謝らない人の硝子のプライド、謝らない人が覆い隠すもの=コンプレックス/自信のなさ/虚像を見抜かれる怖れ・・・、謝らない人の劣等コンプレックスを刺戟しない、謝らない人へ接触しない/関わりを持たない/期待しない分かってくれるはずと言う甘えを抱かない←謝らない人は共感性が鈍い/自分の言動の相手への影響が分からないし振り返りをしない←認知・メタ認知能力の欠如、、、、。
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