① 楽器政宗 中取り-西白河郡矢吹町
② 七重郎 生詰特別純米-耶麻郡猪苗代町
③ 会津中将 特別純米うすにごり-会津若松市七日町
④ 天明 中取り肆号-河沼郡坂下町
この日も大振りのぐい飲みではなく、品良く(?)好きな透明性のある硝子製のお猪口に注ぐ。飲むにつれ酔もまわるし、文章表現力もないのでいい加減なメモの取り方となる。
(1) 楽器政宗:軽やかな甘み、透き通るような甘みを感じる、ふわっとする中に個性あ
る甘みが漂う。草原の中という感じか。楽器でいうとソプラノサックス。
(2) 七重郎:適度な辛味、酸度をやや強く感じる。すっきりとしていて、夏に汗をかい
たところで飲むと爽やかさが増すだろう。
(3) 会津中将:高校2年時の下宿裏すぐ近くにあった鶴乃江酒造。その時代につながる
甘く酸っぱい刺激があって-これは味ではなく感情-、喉越しに過去を思い出す。
苦い青春ではなかったがちょっと刺してくる思い出に浸らせる。つまり、この17歳
の季を思い出させる美味い酒である。
(4) 天明:尖らず、主張せず、心地よく飲ませる。万人に愛された(坂下町塔寺出身
の)春日八郎の歌という感じ。癖のない、いい男というか素直な味で、その扱いや
すさで女性は好むであろう。
4種の試飲を終えるまではまだ正常(?)であって、その後、銘柄を区分せずにランダムに飲み始めたら単純に酔と日本酒を楽しんでいる自分がいた。4合瓶4本を一人で一度に空けるほど器は大きくなく、まだすべて等しく残っている。日を改めてまた楽しもう。
上の4種以外にまたもや仕上げとして飛露喜(特別純米)を飲む。・・・しかし、贅沢で幸せな日である。酒は健康のバロメータ、幸福度のバロメータである。(酒を飲めない人は幸福度が低いのか、否それはない。酒飲みの宿酔の苦しみや記憶を失う不幸を知り得ないという幸福を認知せずに味わっている。)
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