2022年5月23日月曜日

ウィスキー、『日本の戦争 歴史認識と戦争責任』

 先日、久しぶりに酒店に行ってウィスキーを2本買ってきた。10年・20年ものを購入するのも昨年8月以来のこと。スマホを忘れていたので店内で過去に飲んだものをチェックすることができず、記憶力を頼りとして初めてのウィスキーだろうと見当をつけて買ったのがARdbeg 10-years-old Islay Single MaltとMcGIBBON'S PLATINUM RIBBON 12-years-old blended Scotch。帰宅後に確認したら前者はすでに味わったことがあった。後者はハイボールが美味しかった。そういえば大好きなハイボールも久しぶり。

 <山田朗 『日本の戦争 歴史認識と戦争責任』(新日本出版社、2017年)>:三部構成で第1部は「近代日本はどんな戦争をおこなったか」、次に「今、問われる歴史認識と戦争責任」、最後の第3部で「歴史修正主義をどのように克服するか」。
 現在ロシアのウクライナ侵攻で人間の愚かさをまじまじと見せつけられており、形は違えどもロシアが過去の日本、プーチンが過去の日本の軍部、ウクライナが中国や東南アジアと重なってみえてしまう。この後ロシアはどのような失敗と敗北を迎えるのか、ウクライナはどう再興し、ウクライナの人々はロシアへの憎悪をどのように沈静化していくのか、そのようなことがぼんやりと頭をよぎる。
 新日本出版社からの刊行本であり、もっと激しく鋭く深く論じられているのかと想っていたがそうでもなかった。
 明治へのノスタルジアで近代化された日本を誇り、大正時代で息抜きをして、昭和前期を批判することで戦争責任を問う姿勢を見せ、戦後は幸運も重り、米国がつくるジグソーパズルのワン・ピースになり、そこそこの繁栄を享受している、というのがある意味現在の日本なのであろう。それにしても日本には愚かで軽薄な政治家が多すぎるし、システム構造が軟弱である。日本は部品の品質は素晴らしいが、組み立てると性能の劣ったものとなると論じられていたことがかつてあった。検査結果などをごまかし隠蔽している日本の冠たる企業を見ればそれらが露呈している。そして部品(個人)もレベルが落ちてきた感は否めない-おっとっと明治が良かったなどと言うつもりはさらさらない。

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