2023年7月13日木曜日

暑い、高齢になると、古代史の新書、酒のマンガ

 10日の昼食後、少々酒精が入っていたが近くの本屋までのウォーキング。危険な暑さとの報道があった通り酷く暑かった。途中で引き返そうかとも思ったが大した距離でもないので兎に角歩き続けた。帰宅後のシャワー後が気持ちよい。この気持ちよさを味わうために歩いているようなものである。この暑さは数日連続し、数日間外歩きは止めた。
 高齢になると暑さにも鈍感になるのか、エアコンの設定温度が以前より1~2度高くなっている。飲酒量は減るし、記憶容量は小さくなるし、多分忍耐力は低下しているし、世の中や他人への関心度も低くなっている。まぁ成るようにしか成らないヵ、でも何かしら新しいことは為し続けてはいたい。

 <安倍野郎 『たそがれ優作 1』(幻冬舎コミックス、2023年)>:書店をぶらついていていると新聞の広告や書評で目につかない作品に出会う。バツイチ独身50代の脇役俳優が飲み屋で味わう酒と料理。登場する飲み屋に出会う環境下にいる作者が羨ましくも思える。今秋、北村有起哉主演でのドラマが放映される予定とある。「深夜食堂」は一度観て止めたが本作のドラマにはちょいと期待する。

 <虎尾達哉 『古代日本の官僚』(中公新書、2021年)>:古代であろうと現代であろうと人間の行いは不変である。一定の地位と収入を保証されれば組織的に忠実であろうはずもない。また、昇進の可能性がなければ学習の意欲など湧くはずもない。また、官人が怠業し、怠慢であることを見過ごす側にも理由と目的が存在する。
 文中の文章をつなぎ合わせて次のようにまとめておく。すなわち、古代日本の律令国家においては、「官人たちの潔いほどの怠業と国家の堂々たる欺瞞」が普遍的に存在したが、「官人の怠業・怠慢をある程度織り込みながら、無駄なく効率的なランニング・コストで官僚機構を維持しようとする発想」に基づいて制度設計されていた。しかし、「高貴な者こそ公益のために自らを犠牲にする。ノブレス・オブリージュの精神は古代日本にも確かにあった」。
 儀式をサボるというと頭に浮かぶのは新年の年頭儀式。ある時期からずっとこの日は休暇をとって出勤しなかった。冷え切った体育館などに集合し、社長や部門担当取締役の形式的な言葉を聞く時間がどうにも無益と思え出席しないでいた。定年退職が近づいてくると上位者にとっては耳の痛い発言も気にしなくなり、つまり人事考課にも無頓着になり、マイペースの強度が上昇する。この新書の頁を進めていて古代官人に通底する人間の性というものを感じていた。

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