2024年2月17日土曜日

国力低下

 Japan as No.1と謳歌されていた時代はとうに昔の、黴くさい思い出話でしかない。今日(2/16)の朝刊一面の見出は「日本GDP 4位に転落」である。「内需の2本柱である個人消費と設備投資がともに弱く、成長の足を引っ張っ」て、「55年振りに日独が逆転した」。「ドイツは日本の人口の3分の2しかない」(あわせて書けば平均労働時間も日本の約80%である)のに「00年~22年の実質成長率はドイツが平均1.2%なのに対し、日本は0.7%にとどま」り、「円安が最後の決定だ」となって日本の国力低下は顕著の数字となって表れた。(以上、括弧内は新聞記事からの引用。)
 世界に冠たる電気商品はなくなり、先日のラスベガスの見本市で出展されていたLG電子の透明有機テレビの写真には驚いた。昔、我が家にもあったソニー・トリニトロン、亀山ブランド液晶テレビが懐かしい。手頃な価格のオーディオは中国ブランドだし、国内ブランドもmade in XXのXXにはマレーシアなどの国名が表示されている。
 日本の賃金水準は低く、株価がバブル期の値に並んでも一般世間の生活の豊かさには繋がるものではないだろう。GDPの低下は政治(家)の劣化度合いに比例しているような気がしてならない。ま、「貧すれば鈍する」ということなのかもしれない。否、鈍しているから貧するとも言える。

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