2024年2月9日金曜日

来季の早稲田ラグビー、渡辺京二の本を読んで

 来季の早稲田ラグビーの主将・副将は予想通りに佐藤健次・宮尾昌典に決まった。大田尾監督は4期目となる。とにもかくにもFWDが強くなって欲しい。
 佐藤と矢崎が日本代表トレーニングスコッドに選ばれた。また、来季新入学の服部亮太が高校代表となってイタリアで戦う。今季SOが固定できなかった(後半は久富になったが)ので来季はどうなるのだろう、野中がやるのか、なんて思うこともあったが新1年の服部が活躍するのかもしれない。

 2月6日、高校同窓10数名が上野に集まってTaYuを偲ぶ会を開催。どうしても自分の余命がどれくらいあるのかと思うときがある。こうやって残りの人生に馴染んでいくのだろう。

 <渡辺京二 『死民と日常 -私の水俣病闘争』(弦書房、2017年)>:副題の「私の水俣病闘争」を見ずに購入したが故に内容が50年強も前の1970年代に書かれていたことに少し驚きもした。また、著者が40代に書いていた文章であるという事実から、自分の40代の知識・教養・表現技術の低レベルさに愕然とした。さらに、1970年~72年は自分は大学生であり、水俣病をはじめとする公害や世の中全般への自分の向き合い方の薄っぺらさを自覚させられた。当時は現実に生じていた社会問題や政治的事象、三島由紀夫自死事件に対してはより本質的な別な言い方をすれば抽象的な捉え方をしていた。日記をめくり直してもそのような表現が多い。季刊雑誌『人間として』を定期購読していて、そこに掲載されていた人たちの作品を読んでいた。例えば、柴田翔・高橋和巳・真継伸彦等々。
 本書を読むことによって渡辺京二に触れ、彼が水俣病闘争に距離を置くようになった理由は以前より深く分かった(ような気がしている)。

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