2021年5月23日日曜日

雑記

 昨年の2月4日以来、久しぶりにもう一つのブログ“T and T Room - mines“を更新した。鉱山関連についてホントに久し振りに、webを彷徨いつつ研究論文を読んでいる。知っているつもりでも知らないことが多いということを改めて認識する。 また、戦前のものを読むと旧字体や異字体にも触れることになり、ふらふらと漢字の本を眺めたりして、それらの漢字に妙に愛着を持っていることも意識する。なるべくのめり込まないようにしているが、漢字の本を読むとこれまた楽しい。

 Norah Jones、ブレークした約20年前は全く知りもせず、息子と彼の嫁さんと飲んでいたら、彼女が、随分と昔に話題になっていた人ですね、と言う。そう、こっちは何も知らずにいて、今になって入れ込んでいる。尢も20年前に知ったら夢中になっていたかどうか怪しいものではある。年齢によって人は変化するから。 ついつい彼女、Norah Jonesのアルバムを2ヶ月余りの間に12セットも購入してしまった(MQA配信の3アルバムを含む)。夢中になると抑制心は押さえつけられてしまう。
 
 PCでの音楽再生アプリを以前はfoobar2000 にしていたが、改めてMQAを含むハイレゾ対応の音楽再生無料アプリをMusicBeesにした。歌詞の表示があり、PCを眺めながら楽しむには最適であるが、操作性が今ひとつ好みではない。いろいろ探してみたが、TuneBrowserは音質も良く、操作性も自分にはフィットしていて、MusicBeeとこのTuneBrowserの両方を使い分けることとした。

2021年5月21日金曜日

長谷川卓、最後の読書

 <長谷川卓 『嶽神伝 風花 (下)』(講談社文庫、2019年)>:甲州征伐を開始した織田信長によって1582年(天正10年)に高遠城は落城した。無坂はここで戦って一生を終える。77才であった。無坂の物語はこれで巻を閉じ、あとがきで「今後も山の者は書き継いでいく予定でいます」と言っていた著者は、本書刊行翌年に72歳で亡くなってしまった。

 <長谷川卓 『もののふ戦記 小者・半助の戦い』(ハルキ文庫、2017年)>:武田晴信(信玄)方の武将横田高松の下の下の下に雨宮家があり、当主は佐兵衛。そこの小者である半助が主人公。舞台は世に名高き「砥石崩れ」であり、横田軍は武田軍の殿となって敗走する。半助は佐兵衛を何としても味方のところまで連れ帰ろうとする。村上軍に追われ、野伏せりに襲われ、百姓に殺されそうになり、等々の修羅場をかいくぐり半助は、村上義清の義侠心もあってどうにか高窪城にたどり着く。
 読んでいて頁を閉じることができなくなり、結局は午前3時半まで読み続け了となった。
 長谷川卓さんの小説は次のように大別できる、即ち、捕り物・同心もの、剣豪もの、山の者たちを描くもの、である。これらに当て嵌まらないものは『死ニ方用意 小説 臼淵大尉』と今回読んだ小説である。その意味ではまさしく本の帯にある「著者の新境地!」であり、楽しめた。
 2006年5月に始って、著者の小説は『運を引き寄せた男 小説・徳川吉宗』(かんき出版, 1994年)-文庫本になっていない-を除いて全て読み、楽しませてもらった。前に書いたように亡くなってしまった。残念である。 .

2021年5月15日土曜日

珍しい名字

 日本には姓(名字)が30万種ほどあって、そのうち7000種で全人口の96%を占めているらしい。会ったことも見たこともない名字が沢山あるなかで、実際に目の前の人のネームプレートに、漢字表記ならば読み方が分からないとき、ひらがな表記ならばどのような漢字なのだろうと興味を惹かれる。図書館で、店のレジで、今まで何度か尋ねることがあった。中には鹿児島に多い名前で祖父が鹿児島の出身ですと補足してくれた若い女性もいたし、いつも読み方を尋ねられますとなれ倦きた笑みを浮かべる女性もいた。そういえば尋ねたことがあるのは全て女性だった。
 久しぶりに今日はスーパーのレジで中年女性の、○っ○という名が目についた。初めて目にする名字であり、促音が入っていること自体も新鮮だった。どういう漢字を書くのですかと訊くと空書きを交えて教えてくれた。冗談半分に、(珍しい名前なので)悪いことはできませんねと言うと、悪いことはしませんので、と笑顔を交えて返ってきた。素敵な女性だった。

2021年5月14日金曜日

続けて長谷川卓さんの小説

 鉱山関連の資料を読むこと、偶然にみつけた奥会津横田関連のwebの写真を食い入るように見つめること、オーディオ関連でPCドライバーのインストール状態を修復すること、アプリと音楽ファイルを整備すること、等々で本を開く時間がなくなり、2週間近くも毎日の読書時間は尠く、本を開いても頁がなかなか進まなかった。

 <長谷川卓 『嶽神伝 風花 (上)』(講談社文庫、2019年)>:小暮衆の無坂がメインである「嶽神伝」シリーズ全4巻の最終巻上巻。作者の長谷川さんは亡くなってしまった。
 「風花」上巻は無坂の近況、上杉や武田、家康の緊迫する状況と相互の戦い。山の者とは、住む娑婆は違うと家康は断じるが、「家」ファーストの家康の姿勢が、現コロナ禍の中での「○○ファースト」の政権を連想させる。○○は経済であり、五輪であり、もっと言えばつまらぬバカバカしい意地と置き換えても良かろう。「御家とか言う詰まらぬものを守るために、何人の命を取り、失ったのですか。いつからそのように浅ましいお考えを持つようになられたのですか。薬草を覚える度にお見せになっていた、あの笑みは忘れてしまわれたのですか」(409頁)と無坂は家康に言葉を突き刺す。この言葉は、社会に向き合うときの、作者の基本姿勢を代弁していると思う。まして今のこのコロナ禍のなかでは尚更に。

2021年5月9日日曜日

PCとの格闘

 メインに使用しているPCにiFi-Audio NEO DSD(以下NEO)をUSB接続し、その状態でNEOにWalkmanやスマホをBluetoothペアリングして色々と操作をしていた。何をどういじっていたのか覚えていないが、突然にPCの画面がブルーになってフリーズし、何かをテストしているように%表示が進み、100%表示と同時に“再起動できます”となってしまった。それがPCとの3日間の格闘の始まりだった。

 再起動することさえどうすれば良いのか戸惑い、再起動させても同様になってしまう。NEOの電源をオフにするかUSB接続を止めると何ら問題はなくなる。しかしNEOをUSB接続すると再発してしまう。何度やっても再現する。

 NEOのドライバーに関連しているのだろうと想像し再インストールしようとすると不具合なくインストールできる。しかし、PCをリブートすると“Bad_Pool_Header”が表示され、その後PCは動くがNEOに繋げるとやはりフリーズしてしまう。ブート時に“Page_Fault_in_nonpaged_Area”が出るときもある。ドライバーのバージョンを落としてインストールしても症状は変わらず。ネットで解決方法を探索しても役立つ情報は得られない。

 初日は午前3時半まで起きていて、二日目はやや自重して午前2時半まで起きていた。その二日目は一度だけ正常になってNEOも支障なく使えるようになって眠りに就いた。
 3日目、PCを起動したら今度は“TUSBAudio Control Panel“に続けて”Failed to open application configuration file. Default configuration will be used”とエラー表示が出る。

 不具合を出したPCは7年間使用しており、その間には色々といじくり回しているし、新しいPCを購入するしかないのかとの思いもチラリと頭をよぎる。ゾノトーンの高価なUSBケーブルも購入したばかりなのにまったくもってなんてことだろう。
 連れ合いにぼやいていたら、季節の変わり目なんだからPCも不具合が出るんじゃないの、と揶揄されるし、そういえば7年間使用しているのだからPCも使用者に倦きてきて、7年目の浮気心が出て気がよそに向かっているのかもしれない、なんてことも思ってしまう。

 NEOにUSB接続しなければエラー表示もなく、PCは正常。問題はUSBドライバーにあることは分かるが、そもそも“TUSBAudio Control Panel“が何を指すのか分からない。NETで調べると”TUSBAudioCpl.exe“に関するWebが幾つかみつかるが対応策を目にすることがない。PCでそのファイルを捜すも存在しない。そうこうするうちに探すならiFiがキーワードになるはずと考えた。サウンド・コントロール・パネルではiFiの名称は出てこないのでこのことには考えが及ばなかった。

 iFiのキーワードでそれに関連するファイルとフォルダーを見つけそれを一括削除し、NEOのドライバーを再インストールした。・・・これで全てが正常になった。最初の不具合がどうして起きたのか、一時的にまともそうになったのは何故なのか、根本的な原因/現象は分かっていない。しかし、表層的な不具合は解決できたのでこれで良しとするしかない。
 ここまで続けてきた連日深夜までの3日間の格闘が了いとなった。が、NEO関連では引き続いて作業することにした。

 PCは自室で使用するメインのPC、1Fで使用するサブPC。それ以外にある特定の目的のためにwindows7のままにしてあるもの、そして最近はあまり使わないでいるタブレット仕様のPC。
 NEOの音は気に入っているのでメインPCを使っているときにもBGMとして音楽を鳴らしたいこと、その際にはメイン以外のPCからも流せるようにしたいのでタブレット仕様のPCをNEO対応の音楽専用にした。Windows7 PCにも試したが公式サポートは終了していることもあり、ドライブさせることはできなかった。これらのPCからは余分なアプリはアンインストールしたりして結構時間を要した。

 そして音楽プレイヤーのアプリをMusicBeeに変更し、今度は音楽のファイルを整え、MusicBeeの操作を覚えるのに2日ほど要し、やっと各PCの環境が整えられた。ゾノトーンのUSBケーブルもやっと活躍の場を得た。
 PCには毎日向き合っているが、PCの不具合や整備に多くの時間を費やしてしまったのは随分と久しぶりのことで、5月に入ってからはまだ一冊も本を読み終えていない。疲れはしたが楽しくもあった。音楽を聴く上でUSB 2と3の違いも少しはわかり勉強になった。