2021年5月15日土曜日

珍しい名字

 日本には姓(名字)が30万種ほどあって、そのうち7000種で全人口の96%を占めているらしい。会ったことも見たこともない名字が沢山あるなかで、実際に目の前の人のネームプレートに、漢字表記ならば読み方が分からないとき、ひらがな表記ならばどのような漢字なのだろうと興味を惹かれる。図書館で、店のレジで、今まで何度か尋ねることがあった。中には鹿児島に多い名前で祖父が鹿児島の出身ですと補足してくれた若い女性もいたし、いつも読み方を尋ねられますとなれ倦きた笑みを浮かべる女性もいた。そういえば尋ねたことがあるのは全て女性だった。
 久しぶりに今日はスーパーのレジで中年女性の、○っ○という名が目についた。初めて目にする名字であり、促音が入っていること自体も新鮮だった。どういう漢字を書くのですかと訊くと空書きを交えて教えてくれた。冗談半分に、(珍しい名前なので)悪いことはできませんねと言うと、悪いことはしませんので、と笑顔を交えて返ってきた。素敵な女性だった。

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