2022年8月13日土曜日

0円漫画、好きな作家の短編集

 EWI向けに運指を付した楽譜を作り続けるのはそろそろ止め、ミスのない演奏ができるように密度の濃い練習をせねば、と思うがついつい易きに流れてしまう。
 ギター用に揃えた器材を処分しようか、愛着があってとってある本も処分してしまおうか、そもそも捨てられないでいる小物類も部屋を雑然とさせているのでそれらも処分しようかと思っている。以前、何百冊かの本をまとめて処分した様に決めてしまえば早いのだが…。

 <乙川優三郎 『ナインストーリーズ』(文藝春秋、2021年)>:9編の短編集。帯に「人生の黄昏を迎える人々に光を当てた9つの物語」。乙川さんの小節を読むといつも静謐のなかにいる自分を覚える。なれど、描かれる「人生の黄昏」は自分よりも20歳ほど若い人たちである。70歳を越えると黄昏ではなく夜なのであろう。深更も近い。

 <柳本光晴 『響~小説家になる方法~』①-④(小学館、2015-2016年)>:0円キャンペーンで幾つかの漫画を購入したが残ったのはこれと『夏子の酒』だけ。女子高校生と出版社が舞台。面白いが続編にお金を出す気持ちにはならない。

 <尾瀬あきら 『夏子の酒 ①』(講談社、2012年)><尾瀬あきら 『夏子の酒 ②』(講談社、2012年)>:懐かしさで0円購入。物語付き日本酒文化の薀蓄本、という感覚で読んだ。この後に続く夏子の酒造り奮闘記には関心は向かない。

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