2023年6月16日金曜日

時間の使い方、耳コピ、エッセイ、漫画

 相変わらず時間の使い方がなってない。取捨選択ができない性癖が邪魔をする。何もせずにぼーっとしていたい時もある。しかしあちこちに手を出しては完うできないでいる。音楽も本も何もかも、もしかしたらそれらに取り囲まれていつでも手を出せる環境に身を置きたい、というのが根っ子にあるのだろう。例えば図書館のように本に囲まれ、CDなども陳列しているなかに今の自室の状況(PCやベッドや楽器や器材など)を中心におきたいという願望(妄想)である。
 To Doリストも作ってはいるが進度は極めてゆっくりで、中には沈滞していることも多い。限られた時間のなかでうまく棄てることができればいいのだが-例えばBDレコーダーに録り溜めたものをあっさりと消去しているように-、それがなかなか出来ないでいる。

 日本の古いあるポップスの曲が好きだが全く有名ではなくてメロディー譜が見つからず、自分で耳コピにチャレンジしている。ボイスカットしたカラオケを作るのは簡単にできるのだが、それをEWIで演奏してみたいという願望に沿うには楽譜が必要で、しかたなく耳コピにチャレンジしている。そしてリズムをとるのに苦労している。80~90点の完成度ではあるが、残りの10~20点にまだ納得できない部分がありチェックを繰り返している。 海外のこれまた全く有名でなく、YouTubeでのPVが4000もない曲が好きになり、それも楽譜は見つからない。これもメロディー譜を作りたいがいつまでかかるやら。いや、作ってEWIで練習する。

 <金井真紀 『酒場學校の日々 フムフム・グビグビ・たまに文学』(ちくま文庫、2023年/初刊2015年)>:草野心平につながる新宿ゴールデン街の学校。こういう学校は楽しいだろうと思いつつもゴールデン街は一度だけそぞろ歩きをしただけで、酒場のドアを開けたことはない。喧噪の中に同士が集まり、何かしら侃々諤々と言葉が飛び交い、他者を寄せ付けないアナーキーな閉じられた空間、という思いがしていたし今もそう感じている。
 人々がそれぞれに他者を受け止め、個を発散し、その場を離れればスカッと忘れる。そんな空間の中に混じって溶け込みたい気持ちは若い頃より抱き続けていた。しかし、その空間に同化するには多分オレは小市民的に普通すぎて、融け合うことは出来なかった。今、この年齢に達していると何かに融け込むなんてできないどころか拒んでいる。ただ自分の閉じられた域の中にも自分なりの価値は付加し続けたい。

 <叶精作・天野彰 『そぞろ源内 大江戸さぐり控え帳 1』(リイド社、2023年)>:漫画。登場するのは、「本草学者 怪事件に首を突っ込む」平賀源内、「蘭学者 とにかく人体解剖したい」杉田玄白、「同心 源内と玄白の知恵を借りたい」浅間和之助。そこに剣の道を極めようとする、和之助の妹の幸が脇役として加わる。「面妖怪奇な江戸の闇を知性で斬る エンタメサスペンス時代劇」が「堂々の開幕」となった漫画。
 散歩がてらに立ち寄った書店で衝動買い。活字の本の読書量が減っているので、数を増やすために安易に漫画にはしった嫌いがある。

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