2023年6月26日月曜日

マンガと新書

 6回目のコロナ・ワクチンを接種。ベッドに入って眠りに就くときに注射した辺りが痛い。失敗した、右肩にしておけば良かった。

 バレーボール・ネーションズリーグでの日本チームの試合を楽しんでいる。男子は予想もしていなかった8連勝。試合観戦を暫く離れていた間に知っている選手の名前が少なくなった。

 <古谷経衡 『シニア右翼 日本の中高年はなぜ右傾化するのか』(中公新書ラクレ、2023年)>:シニア右翼の現状の主張(の愚かしさ)とその誕生の起因を、戦前から現代に至るまでの政治・社会・経済なとの分析に基づいて解明する。至極まっとうと思い得心する。好著。
 親しくはないが知人の中にネトウヨ的な言説を口にする人が少なくとも二人いる。ある二つのシーンを思い出す。一つは、ある日、友人たちと一緒に大宮氷川神社を歩いているときに、以前から仲間内ではアホなウヨクと称されていた知人が陰謀史観的言説を口にしたとき、もう一人の友人が「そんなのバカな右翼がしゃべっているだけだ」と断じた。そのネトウヨ的知人は照れ笑いを浮かべながら黙っていた。もう一つは、ある飲み会で、TBSは韓国人に乗っ取られている、名前からしてそうだと口に出した。その対象となる人は単に名字が漢字一文字で下の名が漢字二文字の合計三文字であったがためであったと思う。帰宅後にちょいと調べたら出所はYouTubeにあったことが分かった。また、ベトナムでの韓国軍による戦争犯罪を滔滔と述べ始めた。かつての東南アジアでの日本軍の戦争犯罪はどうだったと聞いたら、言下にそれはないと否定した。以降、この二人とは他の友人たちをも交えて会うことがあるが、一定の距離をおくようにしている。そう、面倒くさいアホとは付き合うなという基本に従って。

 <田中圭一 『ペンと箸』(小学館、2017年)>:23人の著名漫画家の子に会って、その漫画家の好物を食しながら、その父あるいは母のエピソードを取材するというグルメマンガ。パクリマンガ家と称される著者は取材対象となる漫画家の作風を模して描く。いろいろなエピソードが個性的で面白い。

 <田中圭一 『Gのサムライ』(リイド社、2016年)>:田中圭一らしいいわゆる「ゲスマンガ」(著者本人がそう書いている)。登場人物は島流しにあったサムライ・品場諸朝と貴族・腹上院魔手麻呂、そして食料その他を島に届ける棄木煮淫妖斎。一貫して流れるテーマは流人となった二人が童貞を脱出すべく奮闘するお下劣物語。ゲスであるけど面白い。『神罰1.1』同様に人のいるところでは頁を開くことは厳禁である。「G」とは何を意味するのだろう?

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