2025年1月3日金曜日

ラグビー、箱根駅伝

 昨日(2日)は息子家族と娘の家族全員が集まり楽しい時間を過ごした。昼前からほぼ一日中酔っていた。したがって箱根駅伝もラグビー準決勝も夜から深夜にかけての録画観戦。無論それまでは何の情報も入らないようにしていた。

 箱根駅伝、青学は強い。往路、早稲田は予想より上の3位で5区山登りの区間2位が素晴らしかった。復路では最終10区で國學院に抜かれて総合4位。10区間中5区で区間賞、そのうち2区が区間新。区間賞でなくとも区間新を出した選手がいたし、ほかの5区間でも大きく崩れることはない安定した走りなのでこれでは青学以外の大学が勝てるはずもない。多分、早稲田も含めて青学は選手層が厚いのだろう。原監督の奥さんが胴上げされていた。

 ラグビー大学選手権。早稲田は昨年大敗した京産大相手に31(5T3G)-19(3T2G)と勝ち、決勝は早稲田vs帝京となった。まだNHK録画しか見ていないが、スクラムでの攻防や反則などの山村亮さんの解説が分かりやすかった。FL田中勇成を賞賛していた。そう、FLがいい働きをするときはそのチームは強い。かつての羽生や松本、金正奎を思い出す。天理大が優勝した時の主将もFLで素晴らしい働きをしていた。

 高校ラグビー、3回戦の勝敗予想は6/8の的中率だった。石見智翠館(vs東海大静岡翔洋)と国学院栃木(vs京都工学院)の勝利を外した。準決勝は3/4。東福岡vs東海大仰星は迷ったが、東福岡と桐蔭の決勝を期待していた。仰星が1トライ差で勝利。大阪桐蔭と桐蔭の試合では桐蔭の上手さ、力強さを感じた。決勝は東海大仰星vs桐蔭で桐蔭が優勝するであろうと想うがどうなるであろう。

 下の写真は庭に咲いている花。



2024年の数値データ等

 2024年に読んだ本は75冊。前年より9冊減少。最も目を通した年(2010年)の約二分の一。マンガや軽い本を読まなくなったのが大きいか。それに読書以外に時間を割くことが多くなったのがその理由である。

 一年間で歩いた歩数は724,161歩と一日当たり2,000歩にも満たない。理由は読書量減少とほぼ同じで時間を割けなくなったことが大きい。歩幅0.8mとして歩行距離は約58km。自宅から直線距離で横浜あたりまでの距離。以前、ランニングをやっていたころは練習で月150kmも走っていたことからすれば雲泥の差である。

 この1年間で酒精を摂らなかった日数は170日、酒精20g以下の日を加えると190日。2016年11月中頃から節酒を開始してから酒精20g以上飲んだ率は44.4%。しかし、飲んでも一日の飲酒量は加齢と供にかなり損ってきており、日本酒4合瓶を一日で空けてしまう日は数日である。ましてウィスキーを1本空けることは皆無。若い頃、二日続けてボトル1本を空けたことがあった若い頃がある意味なつかしい。

 体重も血圧もコレステロールも留意すべき大きな変化はないが、病院関連で言えば、大腸ポリープを切除し、心臓のエコー検査、CTスキャンをやり、軽度の動脈狭窄があることが分かった。新型コロナにもインフルエンザにも罹患せず、体重計に乗れば身体年齢は10歳超下だし。まぁ健康なのであろう。

 EWIでの演奏録音曲数は59曲となった。如何せん上達したか否かは分からない、というより上達の自覚がないのが悲しい。古い曲ばかりだがポップスの楽譜はかなり増えた。

2025年1月1日水曜日

新年、高校ラグビー、江戸川乱歩賞の一冊

 2025年となった。馬齢を重ねる毎に、“門松や冥土の旅の一里塚”の重みが増してくる。

 高校ラグビー全国大会、2回戦の勝敗予想の的中は14/16。シード校の目黒学院が勝つと思ったがノーシードの報徳に弊れた。ノーシード校どうしの関商工が東海大静岡翔洋に勝ったのも外れた。
 1日のベスト16の的中率は6/8。ノーシードの京都工学院はシード校の國學院栃木に勝つと思ったが、甘かった。完敗。また、國學院久我山が大分東明に敗れたのも予想外。12-41と意外な点差であった。高校ラグビーは概して西が東より強いのは変わらない。

 <霜月流 『遊郭島心中譚』(講談社、2024年)>:2024年江戸川乱歩賞受賞作(『フェイク・マッスル』と同時受賞)。
 横浜、遊郭、万延元(1860)年と文久3(1863)年、英国海軍将校、心中箱、信実愛、・・・舞台構想、ストーリー展開、人物設定、殺人動機、外人との愛、最終の本格的ミステリー展開、等々ユニークであり、力作ではあるが、入り込めなかった。鏡と伊佐との人生交錯がどう展開するのかと待ちながらページを捲ったが、鏡の影が薄くなり殺されていたとの物語進行には落胆-この点は東野圭吾の選評と同じ-。文中の「心中とは元来”心中立て”の意」には忘れていたことを気づかされたとの感あり。
 「選考会の意見を踏まえ、刊行にあたり、応募作を加筆・修正しました」とあり、応募作と選評と最終刊行本を並べ比較してみたい。
 2024年の最終読書。

2024年12月29日日曜日

高校ラグビー2日目

 高校ラグビー全国大会2日目、10試合が行われ、この日も全試合の勝敗予想が的中した。盛岡工業vs飯田は最後の最後まで勝敗が分からなかった。PGワンプレーを残し、飯田のSOが入れれば1点差で勝利し、外せば盛岡工業が2点差で勝つ。左からゴールポストまで20mであり、8割方はゴール成功と思われた。しかし風の影響もあったであろうが、右に外して試合終了。飯田のキッカーSOは暫くは眠れない日が続くのではなかろうか。
 ここまで1回戦は全試合の勝敗を的中させたが次からはシード校が出てくる。シード校に当たらない、1回戦を勝ち抜いたチームどうしの2回戦は予想が難しい。シード校にしても番狂わせはあるだろう。大した根拠もない予想では、シード校初戦敗退は1校のみ。
 埼玉県民だから自然と昌平高校を応援するのであるが、危なげなく勝利した。相手の開志国際のNo.8とFBは好選手であるが、チームとして彼らを活かすことができなかった。高知中央は留学生パワーで小兵が多い若狭東に勝利。二人の留学生の力強さが目立った。あと印象に残ったのは、山形中央が意外にも(失礼)いい試合をしていて、従来の山形勢から強さが出てきている感じを受けたが、これは多分に偏見と思い込みが入っているだろうと自省する。いつもながら光泉カトリックの薬師寺監督の名を見ると日体大時代の活躍を思い出す。
 福島県の聖光学院は京都工学院に0-112と大敗。個の力の差が大きすぎる。前後半とも9トライずつ取られ、平均すれば3分一寸でトライを決められたことになる。
 早稲田大学で主将であった山下昂大氏が監督を務める早稲田佐賀が佐賀工業を破って早く花園に出て欲しい。 創部3年の昨季は0-106であったが、今季は12-48なので力は付けていると思う。

2024年12月27日金曜日

ダイエット、高校ラグビー、読書雑記

 体重が1.5~2kg近く増えてそのままになっている。2021年に実行して効果の出た高野豆腐ダイエットを再開した。前回は5kigほど落ちたのだが、今回は2kg近く落とすのが目標。そして自戒しなければいけないのが深夜のちょっとしたウィスキー。

 12月に入って本を10冊以上買ってしまった。これまた自制せねばならない。

 27日にラグビー全国高校大会がスタートした。ラグビーマガジン2月号付録「第104回全校高校大会ガイド」を時折開きながら、何試合かをテレビ観戦。この日の9試合の勝敗はすべて予想通りだった。
 秋田工業の高校代表候補の3人は魅力的。どこの大学に進むのだろうか。福島の聖光学院は112点(18T)と大差を付けられて零敗。相手が京都工学院では仕様がないか。佐賀工業はもっと楽勝するかと思ったが、一時は後半リードされて勝利。どこかつめが甘い感じがした。富山第一は流経柏に(失礼ながら)順当に完敗。

 <永井義男 『江戸の性語辞典』(朝日新書、2024年)>:一通り目を通した。章立ては以下。「第1章 女と性器」、「第2章 男と性器」、「第3章 男女の関係、性技」、「第4章 性風俗」、「第5章 生具と病気」、そして辞書として重要なのは索引。
 性行為のパターンは昔も今も何も変わらず、春画も誇張された男性の陰茎を通常の大きさに修正して眺めれば、あとは何も変わらず普遍的な姿態と言える。現在も普通に使われている言葉(性語)もあり、もちろん使われていない言葉もある。春本などから個々の言葉の用例が豊富に示されている。
 帯の背に「性と言葉の豊かな歴史」とあるように、変わらない人の営みに、どう表現すればいいのだろう、穏やかな、角(かど)の取れた優しい気持ちになる。

 <背筋 『口に関するアンケート』(ポプラ社、2024年)>:高評価があるようだし、表紙が昔のカストリ本(古い!)のようだし、買ってはみたけれど、高評価の意味が分からない。ホラー系とする評価もあるのだが、それすらも理解できない。要は自分にとっては何の面白みもないつまらない小品だったということに過ぎない。

 <平山亜佐子編 『戦前先端語辞典』(左右社、2021年)>:検索する言葉を知らなければ辞書の頁を開くこともない。まして大正8(1919)年~昭和15(1940)年の時代の言葉は当時の小説や近現代史関連の書物を繙かねば知るよしもない。ということはこの辞典を開く機会は尠い。では、ということで斜め読みに近いけれど(最近このパターンが多い)、一通り目を通した。75歳になる我が身にとっては現在でも通じる言葉もあれば、ああそういえばこういう言葉も知っていると得心することもある。そして、大正から昭和初期の時代の空気を少しは味わうことができる。

2024年12月23日月曜日

ラグビー準々決勝、本2冊

 ラグビー準々決勝。前半にスクラムで苦戦した早稲田だがスコアを見れば結果は完勝。慶応はまたしても帝京に粉砕された。帝京は対抗戦で早稲田に完敗してからの立ち直りが凄い。明治は天理に3点差で辛勝。天理は反則が多すぎた(それだけ明治の圧力が強かったといえようが)。零封されるのかとも思われたが、67分からの3トライで、前半あるいは後半の早めに一つでもトライを取っておけばもっと接戦になっていたであろうに。終わった後に天理の選手の多くが涙していた。早稲田と相対した近大はゲームオーバー後に晴れやかな表情をしていたのと対照的な天理大だった。京産大vs大東文化大の試合はスコアを確認しただけでゲームを未だ観ていない。
 これで1月2日の準決勝は明治vs帝京―対抗戦とときのどう均衡した試合になるのか面白そう。早稲田vs京産大ー京産大のFWDに早稲田の力が試されるであろう。

 <塩田雄大 『変わる日本語、それでも変わらない日本語』(世界文化社、2023年)>:自分と同世代の人間が読むと随分と軽い、あまり参考にならない一冊。というのは、言葉の変化は75年間身をもって経験しているからで、この言葉遣いは変ですかと問われれば、それはおかしいよ、いやいいんじゃないと言うだけの知識は知らず知らずのうちに積み重ねている。逆に言えば、なんで言葉はそう変化したのか、おかしくなったのかとの思いもあれば、逆に、いまの若い人たちが発する言葉が理解できなくなっているということでもある。1700円も出して買う本ではなかった。NHK放送文化研究所/主任研究員が著した軽い研究書物。

 <森永卓郎 『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』(三五館シンシャ、2024年)>:メディアでは決して触れてはいけないタブーが3つあって、それはジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、そして日航123便墜落事故だという(本書まえがき)。
 ジャニーズの件はBBC放送後に大きな問題になったのでもう一般的な知識として世の中に深く滲透している。財務省については「ザイム真理教」を読んでいるので基本的なことは知っている心算。最後の日航機墜落事件については2018年に青山透子さんの『日航123便墜落 遺物は真相を語る』を読んでいるので、本書を読んで真新しさはない。ただ、ボーイング社の過失とされた件については日本という国は何かしら米国に負債を抱え込んでいるのだろうとの想像は難くなかったので、それが本書で日本経済墜落の一因と断定していることは腑に落ちる。
 本書に書かれていることが真実とするならば(多分そうであろうが)、マスコミをマスゴミと罵倒する心理は一概に否定できない。無論、罵倒する側の全てに首肯することはない。なぜなら罵倒する側においても都合の悪いことは隠蔽しているし、虚言も交えている。
 タブーについて知っていながら沈黙をつづける人たち、隠蔽を続けることを主導する人たち、事実を知っている、あるいは関係していながら胸の内にしまい込んでいる人たち、彼等彼女等は苦しまないのであろうか。すべて「組織」という枠の中に囲まれた人たちの沈黙なのであろう。
 “「個々の人々が組織に組み込まれるとなぜに変質し、個を失くしてしまうのか、そういう組織とはどう表現すればいいのか」。その「組織」を、「人間が作り出した”自然”」と考える。人智の及ばない”自然”を個々の人々が作り出すというこの矛盾めいた構造に納得性を感じる“。・・・白石一文さんの小説を読んだときのメモを再録。

2024年12月15日日曜日

堪えられないEWIの演奏、日本語の発音のテキスト

 Norah Jonesが歌うDon't Know Whyから彼女のボーカルを除去し、EWIでメロディを重ねようと練習を重ね、一応は演奏ができるようにはなったのだけれど、録音して聴いてみると余りにも下手。リズムに乗れない、音符をスムーズに追いかけられない、バックと合わない、Jazzってこんなに難しいものか、否、そもそもNorah Jonesの歌をなぞってみようなどという行為自体が傲慢なのであろう。数週間にわたって練習しても、録音した自分のものは自身でも聴くに堪えられない。ということでこの曲の録音は諦める。時々は演奏してみて自分の技量のレベル確認をする参照課題曲とするに止める。

 <釘貫亨 『日本語の発音はどう変わってきたか』(中公新書、2023年)>:副題に「 「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅」。引き込まれた。以下の羅列は全て本文からの引用、あるいは引用文を結合させたものである。
 (本書は、)古代から中世に至るまでの日本語の音声変化を、単語が長くなること、すなわち「ヒ」から「ヒカリへ「チル」カら「チラス・のように文法単位が長大化する趨勢とのかかわりで把握しようとする。
 平安時代極初期の日本語には現代語のsaのような音が存在せず、「ツア(tsa)」に近い音であった。
 大きな社会変動が言語変化を引き起こすことは、室町時代と明治時代に実例がある。
 漢字、平仮名、片仮名,ローマ字と、四種類の文字が同じ文脈の中で躍動している。これほど世界一複雑な文字体系は平安時代に始まった。
 「ん」は中世以後現れるので平安時代当時の平仮名ではない。
 奈良時代の八行音は、「パ・ピ・プ・ぺ・ポ」であったが、平安時代はp音からやや両唇の動きが退化してファ・フィ・フ・フェ・フォ」のような発音であった。
 たまに「僕は源氏を全部原文で読んだ」と言って自慢する人がいるが、書店で売られているようなテクストが果たして「原文」といえるのかどうか、国文学者に聞きたいくらいである。
 母にはニたびあひたれども父には一度もあはず(『後奈良院御撰何曽』1516年)。 これの答えが「くちびる」なのである。これは、当時「母(はは)とを発音するためには、「ファファ」と唇を二度合わせて発音するのに対して、「父(ちち)」は、「ティティ」あるいは「チチ」と発音するので、唇を一度も合わせない。「羽柴秀吉」の発音は、「ファシバフィデヨシ」だったのである。
 鎌倉時代以前の仮名の用法によれば、「藤」は「ふぢ」、「富士」は「ふじ」で区別された。「じ/ぢ」「ず/づ」の仮名遣いを「四つ仮名」という。
 辻知事が地図を見る。寿司屋が煤まみれで獅子奮迅の働きをした。父が土だらけの手で筒を持った。ズーズー弁。
 蝶:てふ、tefu→teu→tyoo
 日本漢字音の重層性:銀行員の行雄は、修行のために諸国行脚を行なった。小学二年生のニ郎は学級でニ人目のリレー選手だ。今年の元日は日曜日だった。稚児行列をした太郎は、児童会の役員で家は小児科医院だ。大介は大切な貯金をおろして大きな買い物をした。
 西洋人は中国人の発する「日本/ジープン」に近い音をJapan、Japonのように聞いたのである。現代中国語の「日本」は、さらに変化して「リーベン」のように聞こえる。
 もともとの日本語には存在せず、漢字によってもたらされた音声には拗音もある。
 「キャ」「キュ」「キョ」のように、「ヤ」「ユ」「ヨ」を小書きするのは明治以後の習慣である。拗音表記は、明治以後、西洋語系外来語の音訳の受け皿となる。
 「五十音図」とは、契沖の命名。
 明治政府が歴史的仮名遣いを採用した理由は、契沖と宣長以外に語の綴り方に関する学問的基盤がなかったからである。