2016年2月26日金曜日

オーディオ-自作、読書(漫画)

 アナログプレーヤーのケーブルも追加して合計10本(5セット)のRCAケーブル自作完了。追加した2本のRCA端子はTOMOCA製にしたが前の方が作りやすかった。
 久しぶりにサウンドハウスを利用したが、送料は無料で翌日に配達され、以前より対応が格段に良くなった。それにケーブルは切り売りもあり安価。

 友人が送ってくれた紫檀の角材(断面30mm×15mm)を利用してスピーカーのインシュレータ(スペーサー)を数10個製作。手持ちの工具では綺麗な直角に切断することができないがやむを得ない。それに面取りも1個1個手作業でやるのでとても市販品のような整った形状にはならない。また加工冶具も作り、思った以上に時間がかかった。工作機械があればと何度思ったことか。
 スピーカーの下には8mm袋ナットや比較的安価な市販品を使用していたが、この紫檀スペーサーの方が美的にもいい。時間をかけて作ったので、その分だけでも音は良くなっているはずだ。

 管球アンプ(FA105)のキット、Z800-FW168HRのスピーカーユニットとエンクロージャーのキット、それに『Digi Fi』付録スピーカーのボックス(奥澤製)がまとまって宅配された。リビングに置いたら、先週から一部工作場と化しているリビングは尚更に雑然としてきた。作業テーブルを置き、その上に半田ごてや工具類を並べ、工具箱もフロアにあり、もの作りの匂いのする好きな雰囲気になってきた。

 先ずは『Digi Fi』付録スピーカーを作った。付録にあったコンデンサーを間に入れてツイーターは逆相接続し音を出した。『Stereo』付録の2wayスピーカーと比較すると音がこもっている感じがする。カーテンの後から出ているような音になっている。コンデンサーの種類を換えたりすれば音質も変わるのだろうけれど、その領域に入ったら底のない泥沼が待っていると思うので一切やらない。他のスピーカーでも音を出してみたが、自分の好みはエッジのはっきりした中高音にあると再確認した。まあ部屋の環境も良くないし、音質に拘る条件下にない。
 そういえば20代に会社の寮にいた頃は友人知人たちがそれぞれにオーディオ装置を構えていた。先輩の部屋にあったパイオニアのスピーカーから出る音は平面的に感じられ、同期入社の友人が買ったビクターの音には低音だけのビクターと評し、自作スピーカーにいそしんでいた先輩の部屋での音は聴くに堪えなかった思い出がある。オレはというとさっぱり知識がなかったので同期のクラシック好きの友人にオーディオ機器を選んでもらっていた。

 <都留泰作 『ムシヌユン 2』(小学館、2015年)、『ムシヌユン 3』(同、2016年)>:第1巻を引っ張り出してきて再読し、その後に3巻まで読んだ。先が全く見えず、不思議な世界、それでいて生きている人間たちの魅力もある漫画である。帯には「亜熱帯 x SEX x SF!」とある。著者は文化人類学者で漫画家、理学博士で富山大学人文学部准教授を経て現在は京都精華大学マンガ学部准教授。『ナチュン』も読みたくなった。全6巻をそのうちに・・・、紙ベースでは入手できないかも。

 <谷沢永一 『もう一度読みたい昭和の性愛文学』(KKロングセラーズ、2016年)>:大学教授にして文芸評論家として名前を知っていた。富島健夫と広山義慶-両者とも懐かしい名前である-のエロ小説引用が多い。もっとアカデミックに性愛文学と世相あるいは社会を論じるのかと思っていたが、引用が多く、昔の一時期に売れていた性愛小説の性愛場面を紹介しているだけという感が強い。