2016年8月19日金曜日

山梨に遊ぶ

 娘に全ての企画を任せ、こっちは予算面で全面サポートする夏の遊び。小笠原、1年空けて沖縄、昨年は那須、そして今年は山梨。日程の都合などで段々と身近になってきて、また、子供がまだ数ヶ月の赤ん坊なので息子一家は参加せず、今回は娘一家と私と家人の合計6人。企画する娘は日程調整や行く場所の検討が結構面倒なようで、娘の長男が来年はどこに行くと聞いたら、もうネタが少なくなってきたし分からんと言っていた。夏は旦那の実家のある仙台に行ったり、自由で気儘な子どもたちの面倒で疲れ気味の様子もうかがえる。

 15日、ワンボックスのレンタカーで一路都留市の山梨県立リニア見学センターへ行く。自分は一番後部座席で独り横になって寝ているのであっというまに到着したという感覚になる。外は暑く、リニアの車両が走っているわけではなく、小中学生向けのリニア関連展示場といった施設。ジオラマは良くできていて楽しめる。超伝導のデモでは説明するオバサンの自己満足度一杯の長いしゃべくりにウンザリしてくる。プレゼンの反面教師としては恰好の説明だったとは娘の旦那の感想。10分間しゃべくった後、沢山のマグネットを並べたジェットコースターのようなループに超伝導金属体を走らせたのは僅かに2回だけ。客に何を楽しんでもらおうかとの目的を忘れ、説明することが目的化し、説明している我に自己陶酔しているという典型的な目的と手段のはき違えではあった。
 昼食後は山中湖に向かう。山中湖はロードレースに参加して以来の6年ぶり。今は気が向いたときのウォーキングだけになってしまったが、6年前はネットで1時間20分かけて走った。オレはここを2回走ったんだぞと何度もアピールするが、皆ふーんという反応だけ。
 水陸両用のバスに乗って湖上に浮かぶ。残念ながら天候は思わしくなく富士山は裾野が見えるだけであった。
 夕食前に娘の旦那と焼酎を飲み始め、夕食時は葡萄酒を飲んで、部屋に戻ってまた飲んで、近くのコンビニに娘と長男と買い物に行ったことさえ翌日の記憶は斑模様。ペンションのオーナーの奥さんがランニング歴9年で、昨年初めてロードレースに出たという。スリムなその若い女性のランニング姿を想像(妄想)してしまった。

 16日は鳴沢村-ここのアップダウンの厳しいハーフマラソンも一度走っている-でフォレストアドベンチャー。年寄の我ら、特に家人に合わせてレベルの低いキャノピーコースであったが、それでも楽ではない。途中で家人がアスレチックネットを上れなくなり、四苦八苦し、オレは高所からカメラを落下させ-軟らかい土の上だったのでヒンジの小部品が外れただけで済んだ-、何はともあれ、身体に安全上のプーリーを装着してワイヤーに引っかけ、高所を跳ね歩いたり、1本のワイヤーを歩いたり、上から下に渡されたワイヤーにぶら下がってスライドしたり、楽しそうに遊ぶ娘の子どもたちの表情に嬉しくなったり、家人を世話する娘やはしゃいでいる娘の旦那の笑顔を見たり、とても楽しめた。機会があれば今度はレベルをあげて再度行きたいものである。
 特に予約した予定もなく、プランの候補にあったガラス工房に行こうと自分が言い出し、昼食後に西桂町のあしたばガラス工房に向かう。予約もなしで行ったらラッキーなことに、ホントにラッキーだったらしく、16:00からならOKと言われ、2時間の時間潰しに教えてもらった三ツ峠さくら公園で水遊びをする。人口ではあるが小川の中に入って水の流れで遊ぶのは何十年ぶりであろうか、小さい頃の山奥の鉱山での水遊びや奥会津での鰍とりを思い出した。こぢんまりしている所だけど、シートを張って飲食をしたりする家族もあって、緑に囲まれた素敵な場所であった。三ツ峠は気軽な登山として人気があるらしい。
 ガラス工房では一人40分ほどの時間をかけて自分だけのグラスなどを作る。二手に分かれ、娘の旦那とその子どもたちはグラス、娘と家人は皿、自分はジョッキにチャレンジ。釜の近くだし、高温に熱せられたガラスを吹いたり回したり絞ったりと、暑い。でも楽しい。娘の子どもたちは熱で顔が少し焼けたようになっている。ガラスをいじっている一連の流れのなかで、これにはまりそうになる自分がいる。展示されている工芸品をみて作りたくなる。できあがったガラス品はすぐに冷却釜に入れられ、混んでいるので少々遅れるが1週間ほどで自宅に送り届けられる予定。到着したらまずはハイボールでその美味を味わいたい。
 この日の宿泊は河口湖の貸別荘。きつい斜面に建てられた3階の別荘で、14人ほどの宿泊が可能になっている。娘の子どもたちは大はしゃぎ。レストランはゆったりできないということで、コンビニで買い込んだ食料、ビールをテーブルに拡げほぼ宴会。トランプをやったり、実際の所は娘の子どもたち-冒頭から「孫」の文字は使っていないし使いたくない-に遊んでもらった。3階の各階に別れて一番下の階は私、一番上は娘の旦那、真ん中は家人と娘とチビたちの4人。ベッドは余っているのだが、彼ら4人はそれぞれ二人づつになり、一つのベッドで眠ったとのこと。家人は娘の長男と一緒のベッドで寝たとのことだった。

 3日目の最終日。朝から腹がもたれている。飲み過ぎか食い過ぎか、多分前者であろう。自分一人だけ昼食会場には行かず、薬を飲んで横になっていた。酷いことはないのだが、どうもしっくりこない。1時間ほどして皆が帰ってきて、溺愛している-溺愛のほどが相手には十二分に伝わっていないようでもあるが-娘の娘が入ってくるなり、ジジはどことの言葉を発してくれたことに感激。
 ホテルのまえで富士山をバックに写真を撮り、向かったのは貸しボート屋さん。3人づつ2組に分かれ、湖上にこぎ出す。風があるせいか漕ぐ足が結構きつい。湖上で互いに写真を撮ったりしてあっという間に所定時間の20分が過ぎるが、これ以上は漕ぎたくない。しんどい。
 笛吹市に向かって蒲萄狩りとオリジナルのラベルを張った葡萄酒・ジュース作り。自分でハサミをいれた蒲萄は甘くて美味しいのであるが無制限に食べているとさすがに倦きてくる。それにしても娘の娘はボトルケースに腰を落とし、飽きもせずにひたすら食べていた。その兄の方は形の良い蒲萄を見つけてはそれを取る作業に夢中になっていた。
 同じく笛吹市の信玄餅で有名な桔梗屋工場に行く。暑い。工場見学とアイスクリームと、ちょっとしたお土産を買い、あとは帰路についた。自宅に到着したのは夕方6時頃。録画をしておいた海外ドラマや錦織圭のテニスを観てベッドに入ったのは24時近い。そういえば珍しくこの日は一滴の酒精も体内には入れていない。翌18日も同様。二日続けての酒精なしは極めて珍しい。

 娘の長男の台詞ではないけれど、Mチャン(私の娘)来年はどこ行くの、と聞けばそんな先のこと知らん。企画するのは大変なんだよ、だれか変わってほしいとも言うが、オレと家人は一切口を出さずに任せっきりにすることを良しとし、モットーにしている。息子が絡めば、北海道か沖縄になる可能性が高くなるかも。

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