2020年10月12日月曜日

大学ラグビー開始、加藤陽子著書一冊

 2020年度の関東大学ラグビーが例年より約1ヶ月遅れの10月4日にスタートした。スケジュールはタイトで18日まで毎週実施される。全試合がJ Sports CATVで放送されるわけはないので、いつものようにオンデマンドに登録しPCやタブレットで見ることとなる。
  4日はまずは筑波vs慶応戦をTV観戦し、筑波が勝利(3T3G3PG-3T2G)。昨年の慶応は最後の最後で逆転負けし、今季は力負け。
  さて、早稲田の初戦は青学だがぱっとしない(47-21/7T6G-2T1G3PG)。昨年Aでなかった選手が大勢出ていてまだまだチーム作りの途中という感が強い。ミスも多い。インターセプトのトライはしようがないとしても3Tは取られすぎだろう。選手が集合している場面を見ると早稲田は全体的に小さい。
  続く第2戦の立教戦は46-7/8T3G-1T1Gで、立教のトライは前戦に続いてのインターセプト。2戦を通じてスターティングとリザーブで合計46人の選手が登録されるのだが、2戦共に名を連ねている選手は13人のみ。つまり、察するに、まだまだ試合を通じてチーム作りの真っ最中なのであろう。明治・帝京にしてもそうであるかもしれないし、各校の実力を測れるようになるのは早慶明帝筑が相互にぶつかりあう11月に入ってからとなる。

  <加藤陽子 『戦争まで  歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社、2016年)>:菅政権の、というより安倍政権から継続する政権の横暴(権力行使には常に誤魔化しがついてまわる)、それが単純に表に出た日本学術会議会員任命問題、その任命除外になった6人の一人である加藤陽子教授。
  9年前に読んだ『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』に続く本書は、前著と同じく中学生・高校生に講義したもので、高度な内容を平易に論述している。
  リットン報告書を巡る交渉(①)、日独伊三国交渉(③)、そして太平洋戦争直前までの日米交渉(③)。簡潔に「日本の失敗」をあとがきから引用すれば、“見かけだけの「確実」性に騙され(①)、自分だけの利益を上げようとして普遍的な理念を掲げることを失念したり(②)、自国の安全について、自らリスクをとる覚悟がないまま、被動者としてふるまいつつ結果的に戦争に近づいていったり(③)”したことである。
 歴史を知る、その知るために探求すると言うことは微に入り細に入り知り得た事実(史料)を自分の言葉で語ること、その深さを改めて認識させられた。

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