2022年2月3日木曜日

雑記

 石原慎太郎が死んだ。彼の足跡をたどる解説がテレビで流れ、何はともあれ戦後の日本をかき回した人であることは間違いなく、このニュースに触れた山口教授はツイートで改めて彼の言動を批判している。死に当たってのその発言を疑問視する声や、逆に「いいね」とする人たちもいるとウェブ版のニュースに載っている。「天声人語」でも触れられており、現在の政治に関連付けて最後には「「率直」と「乱暴」の違いをわきまえられない、幼稚な政治家が相次いでしまった」と結んでいる。
 武満徹が、大江健三郎に批判されると考え込んでしまうが、石原慎太郎が批判してもなんとも思わない、というようなことを50年以上前に言っていたことを思い出す。武満が言っていたことを正確に記憶しているわけではないが、自分の頭の中ではそう記憶している。また、選挙の時に石原プロの芸能人を背後に立たせ、石原軍団と称していたシーンが思い出される。「軍団」と称する時代錯誤を感じ、また、石原プロ所属の芸能人は本当のところはどう考えていたのであろうかとの疑問があった。

 「率直と乱暴の違いをわきまえられない」と前段に書いた。純粋と単純、無垢と無知のはき違え、感情を思想と同一視する人、従順と追従、論客と饒舌、秩序と差別、平等と画一、・・・・勘違いされていることは沢山ある。

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