2024年5月31日金曜日

数学と漫画

 PCの修復や設定に多くの時間を割くこととなり、本を読むスピードがなかなか進まなかった。尢も4~5年前に比べると総体的に読書量は減っている。

 <H.M.エンツェンスベルガー 『数の悪魔』(晶文社、2000年)>:知識として真新しいことはないし、描写の仕方は子供向けのようでもあるし、楽しめない。

 <ウルバノヴィチ香苗 『まめで四角でやわらかで 下』(リイド社、2024年)>:難しいことは何も考えず、ゆったりと。ウィスキーを嘗めながら。上巻を娘の娘にあげたのでこれもそうした。

 <坂上曉人 『神田ごくら町職人ばなし』(リイド社、2023年)>:評判の良さで細密でありながらのダイナミックな描写を期待していたが、現実にはその期待は少し萎んだ。

 <マーカス・デュイ・ソートイ 『素数の音楽』(浸透文庫、2022年)>:難しい数学のことは分からないが、登場する数学者の多くの名は知っている。数学の流れの中で櫂をこぐ数学者たちの生き生きとした様を通じて数学(素数)の世界を眺め、楽しめる。この本は古本屋さんには売らずにとっておき、好きなときに関心のある頁を開いて見たくなる。

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