2024年7月5日金曜日

本2冊

 暑い、梅雨に入っているはずだが碌に雨も振らない。四季に恵まれた日本はなくなっている。少なくとも今居住している地域では。

 <蒲池明宏 『火山と断層から見えた神社のはじまり』(双葉文庫、2024年/初刊2021年加筆修正改題)>:火山-黒曜石、サヌカイト、翡翠、碧玉、朱丹・・・。断層-渓谷、川、水、道・・・。熱、温泉、巨岩、自然の怒り・・・。このようにキーワードをメモしておけば神社のはじまりが火山-断層に位置する意味が理解できる。

 <石井妙子 『女帝 小池百合子』(文藝春秋、2020年)>:全く知らなかったという内容はほとんどなく、ここに描写されていることはすべて事実であろう。以前よりこの女性政治家には嫌悪感しか抱かない。それは言葉を弄び、本質を逸らかし、意味もない言葉で飾り立て、嘲笑の笑みを浮かべる。これらは何も彼女固有の性向ではなく、多くの、特に権力を握った者に多く見られ、彼等彼女等をも嫌悪する。では彼等彼女らの存在や行動が問題なのかというとそうではなく、それを許容している社会がおかしいとしか思えない。単純に言えば選挙というシステムがおかしいし、それに乗っかって愚かな政治屋を持ち上げる人々もおかしい。東京都知事選ではそのおかしさがまたもや露呈するであろう。
 自民党総裁の交代が話題になっている。石破さんが候補筆頭にあるらしいが、石破さんが次の総裁になるのはちょっとやめてほしいという気持ちがある。もし石破さんが総裁になれば自民党一新というムードが出てしまい、それに乗じて現在の自民党の問題が希薄化してしまい、相変わらずに問題の本質が雲散霧消してしまうであろうと危惧するからである。腐ったものは徹底的に腐らしてしまうのがいいのではないかと思う。そのうえで一新のムードが醸し出されるならばまだマシだと思う。
 それにしても56人も立候補している東京都知事選の様は、テレビでの面白くもないバラエティ番組と似ているー見ることはないが土日によく流れるので土日のテレビ放送は余計につまらない。・・・この人ならば知事になって欲しいと思う候補者はいる。

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