ラグビー大学選手権、早稲田は帝京に完敗。後半風上に立った早稲田がPGで1点リードするも帝京にトライを決められて6点差に。ここまではまだ望みを棄てていなかったが。13点差に広がられた時点で負けると思った。後半の風上は早稲田に有利と思ったがスクラムで完全に負けており、バックスにボールを展開できない。帝京の力強さと上手い試合運びに比して早稲田には落ち着きのないプレーを感じ、実力差を感じた。後半にSO服部がキックをせずに自らが突破を図るも逆に相手に攻撃のチャンスを作った。これが早稲田の攻撃のチグハグさを示しているように感じた。兎にも角にもスクラムが弱すぎ。あと何だろう、対抗戦で早稲田に完敗してからの帝京は着実に強くなり、一方早稲田はあの試合からの前進が感じられない。FWD(スクラム)が弱ければ今のラグビーでは勝利を得ることはできない。
<古処誠ニ 『敵前の森で』(双葉社、2023年)>:インパール作戦にて敗走・遅戦する日本軍。舞台はビルマ、主人公は戦闘経験のない輜重部隊の見習士官/北原。重用されたビルマ人少年の脱走、抗命の姿勢を見せる部下の兵長。兵長が脱走を差し金した理由と目的、その少年やインド兵が英国軍に与しないの何故なのか。戦犯容疑をかけられた北原の自問自答と英国軍語学将校への対応。今までに読んだ戦争小説とは趣を異にし、またミステリーの要素もある。英国軍に抗するビルマ人・インド兵、それぞれの人間心理の描写も際立っている。読み始めたときは戦中と戦後を行き来して少し戸惑いを覚えたが、読み進めに連れて引き込まれた。
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