2017年11月20日月曜日

掃除終了、本一冊

 3日の間をおいて14日にキッチン周りの掃除を終え、15日には浴室やリビングなど1Fの掃除をすべて終了。勿論いつものように浴室ユニットバスのパネルや戸などはすべて取り外して分解し、隅から隅まで徹底的に掃除。途中予定外の作業も入ったが、朝から19時まで続けてさすがに疲れた。残っているのは網戸や外側の窓、玄関のたたきなどでこれはそのうちに(年内に)終わらせるつもり。

 18日、御徒町でいつもの仲間と納会。解散後は貝などを焼く店で軽く飲んで帰宅。息子一家がちょうど来たところであり、また少しだけ飲む。体力(耐力)が落ちたのか翌日は少しかったるい。朝風呂で酒精の気配を流し落とし、あとは何もせずにゴロゴロ。トンガ戦録画放送を観戦。ノートライは素晴らしい。ジャパンの攻撃もディフェンスもいい試合だった。

 <アンベール/茂森唯士訳 『絵で見る幕末日本』(講談社学術文庫、2004年)>:底本は1966年刊の東都書房版。江戸末期1863年4月に日瑞修好通商条約締結目的でで来日した、スイス時計業組合会長(元教師・議員)アンベールの日本見聞記。解説には離日した年月の記述がないが、1964年2月に条約締結となっているからそれからさほどの月日を経ずにスイスに帰国したと思われる。短期間で見た日本(特に江戸)の描写は丁寧で細部にわたっている。訳者は1940年に大使館秘書としてモスクワに滞在し、アンベールの露訳された本を入手し(世界で唯一の露文原書と書かれている)、抄訳して刊行したものがこの本に繋がっている。
 自分の興味は、江戸末期の市井の人々の様子に想像を巡らしたい一点にあり、この本は細密な絵とともに楽しませてくれる。現代に繋がる秘密隠蔽的な、あざとさを感じる政治中枢の人間たちにはアンベールも批判的なようであるが、この国の江戸末期の庶民の勤勉で奥ゆかしい、創意工夫ある姿には柔らかな高い評価の眼を向けている。庶民たちが外国人を見て、そしてまもなく風景の中に自然に当たり前の存在のように溶け込ましてしまうのは日本人の変わらぬ融通無碍の特質を思う。仏語原著からの完訳版も手許にあるので、続けて読んでみる。

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