2020年2月14日金曜日

旧日光街道、給湯器交換、ミステリー2冊

 12日、野木駅からスタートして旧日光街道を歩き、自治医大駅まで歩いた。自宅から春日部駅までの往復を含め、この日の歩行距離は約27km。春日部の店に入りTaHiとアルコールで体をほぐすのも3回目となった。

 13日、ガス給湯器の交換。10年ほどが寿命と言われているなかで、15年以上使用しているのでガス展開催を契機にして交換とした。交換作業に来た人の作業が丁寧で、特にドレン配管が予想以上に体裁が良く、こういう仕事をしている人は多分何事にも真摯に取り組んでいるのだろうと思った。

 <今村昌弘 『魔眼の匣の殺人』(東京創元社、2019年)>:前作『屍人荘の殺人』で高い評価を得、大きな話題となった著者の第2作。前作では読んでいて引き込まれたが、今作はちょいと小粒になった。クローズド・サークルの舞台の中で、非科学的な予言と謎とき論理をうまく絡めているが、その分複雑になっているし、躍動感が薄い。二日間で4人が死ぬという予言と実際に起きる殺人、謎ときは、前作に引き続き登場する美女剣崎比留子。最後の文章で次作が“予言”されている。

 <梶村啓二 『ボッティチェッリの裏庭』(筑摩書房、2019年)>:帯に「アートミステリーの超新星出現」とあるが、ミステリーとして読むと結末は落胆する。何だよこの終わり方は、カオルの娘カサネが入れ替わっているなら何故追い求める絵の在り処をを知っているのか、何故最初からそこに行かないでバーゼルやルチェルンを訪ね歩くのか、最後に絵を消失させて偽カサネが姿を消す理由と手段は超常現象なのか、と文句を言いたくなる。
 ボッティチェッリの生きていた1510年のフィレンツェ、1945年のヒュッセン、そして現在と3つの時代が描かれる。
 11年前にウフィッツィ美術館で「ヴィーナスの誕生」を目の当たりにしたときも大した感激もなかったほどに自分は美術には疎いのだから、小説での絵に関する描写が精緻であっても、こっちにはそれを味わう資質がそもそも欠けている。

0 件のコメント: