2021年8月1日日曜日

警察から電話、『竜女戦記』

 鎌倉を舞台にした、鉄道ミステリー娯楽ドラマの再放送録画を眺めていたらスマホが鳴った。知りもしない電話番号であったが、取敢えず出てみたら偶然にも鎌倉警察署からの電話で、確認のために尋ねられた名前が違っていた。何かの捜査の一環であったのだろうか。

 ふと40年近く前に埼玉県警の強力班の刑事二人が勤務先に来たことを思い出した。
 県警は大学に問い合わせ、次に最初に務めた富山市の会社に連絡され、当時住んでいた綾瀬市の自宅に電話が入り、当時の勤務先の内線電話を確認し、自分に面会したいとの連絡が入った。自宅への電話では大学同窓の者と名乗り、余計な心配をかけないよう心配りをされていた。富山の会社に問い合わせをしたときも警察であること明示しなかったらしい。
 会社に見えたとき、予め連絡を受けていた事もあり、また興味を抱いていたこともあり、会議室を取っておいた。守衛さんのところに迎えに行き通行許可を取るとき、警察と名乗っていいのかと問われ、構わないと応じて、彼らが警察手帳を守衛さんに見せたときに守衛さんが条件反射的に敬礼していた情景にいまでもおかしさを感じる。
 草加の質店で殺人事件があり、手懸かりを求めてその質店に記録されている一人一人に当たっているとのことだった。50年ほど前、学生であった1970年前後にその質店にカメラを質入れしたことがあった。
 会議室で事件の概要を教えてもらい、指-左右どちらかの薬指と中指だったか-の指紋をとり、当然だがその後何の連絡もない。いま改めてネットで確認すると、事件とは1981年12月に草加で起きた事件(「質店女性強盗殺人事件」)で、34歳の主婦が刺殺されたものであった。いまもって未解決になっている。いわゆる迷宮入り事件、Cold Caseである。

 <都留泰作 『竜女戦記 3』(平凡社、2021年)>:第2巻を読んだのは昨年の9月で、物語も朧げな記憶でしかない。3巻目を読むに当たってまずは第1巻から読み直し、頭の中でストーリーと登場人物と彼・彼女等の関係を再構築した。壮大な物語の中でまだまだ序盤での展開である。

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