2021年9月9日木曜日

雑記、長編小説一冊

 大学ラグビー・シーズン到来に伴ってJSportsオンデマンドを契約。最初に観たのは夏の練習試合の慶応vs帝京戦。早稲田の試合が配信に組まれていないことが不満だが、致し方ない。

 USB接続の音楽関連の機器が初期故障。ヘッドホンの音がすぐに出なくなった。購入先に連絡し翌日には交換品が届いた。初期不良・故障は長らく経験したことがなかった。不具合現象のメールおよび電話での問い合わせに際しては販売先の担当者がとても丁寧で対応も早かった。さすがに翌日配送をうたっているだけあって素晴らしい。

 接着テープで補修したままになっていたメールボックスの取り出し開閉部を丸ごと自作して改修。アクリル板の切断は機械加工よりはもちろん精度が悪く、また手に持ったカッターで表面を傷つけることもあり、これも止むなしと諦めるしかない。現物合わせの修復であるがために試行錯誤も何度か繰り返すが、遠目に見た限りでは出来映えはいい、と自画自賛する。

 <佐藤究 『テスカトリポカ』(KADOKAWA、2021年)>:分厚い長編で、途中で読書に時間を割かなかった日もあって、読み終えるまでに20日近くも経ってしまった。
 メキシコ、アステカ、インドネシア、日本、川崎、東京。理解している暴力という言葉が些細なことと思えるほどに壮絶な、おぞましき、すさまじい暴力と血にまみれた殺人の描写が続く。臓器ビジネス、人骨に手を加えた容器/装飾品。これらの描写はさすがに気持ち悪くなる。
 どのような小説か、KADOKAWA HP内のプロモーション記事と、本の帯の文章を転記しておく。 「メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する」(KADOKAWA HP)。「われらは彼の奴隷  メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会う  二人は新たに臓器ビジネスを実現させるため日本へ向かった  川崎に生まれ育った天涯孤独の少年、土方コシモは、バルミロに見いだされ、知らぬ間に彼らの犯罪に巻き込まれていく  海を越えて交錯する運命も背後に滅亡した王国の恐るべき神の影がちらつく  人間は暴力から逃れられるのか。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける」(刊行本の帯)。

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