見積書やパンフレットなどを手にしたときはもう購入する気持ちは固まっていた。先に進めるか否かは連れ合いの判断が大きく左右するが、彼女は2年前とは違っていとも簡単に、ないと不便だから買えば、と宣う。車種はN-BOXと決めていたので、すぐにオプションの検討に入った。ネットでセルフ見積もりを行いディーラー見積もりに幾つかのオプションを追加した。支払いはキャッシュで払うか、残価設定型クレジットにするかの二者択一。自分の寿命が尽きることになったら手続きが面倒であろうし、また総合的な出費金額などを算定比較して、キャッシュで支払うこととした。夕方には電話を入れ、翌日でもかまわないが契約すると伝えたら、決断の早さに驚かれ、向こうの都合により26日に契約することになった。
ここまでは前段階で、今回のブログのメインは違うところにある。それは、持ち帰ったパンフレット類に「Honda SENSING BOOK」(2021.03版)があり、嬉しくなる図版があったこと。
何気なく頁を捲っていて10頁目を開き、上段の運転者がナビゲーター付近を見ている図があり、その上のディスプレーにフィドル(ヴァイオリン)を演奏している女性が映っている。えっ、彼女はMary Custyだ、間違いない、彼女だ。3人の演奏者が映っていて、手前はSharon Shannon、中央がMary Custy、奥のもう一人はわからない。
20年以上前になろうか、アイルランドの音楽に夢中になっていて、Mary CustyのCDをアイルランドCountry ClareのEnnisにあるCusty's Traditional Irish Music Shopから購入していた。記憶違いがなければ、このショップはMar Custyの妹が営んでいる筈である。
Mary Custyが参加しているアルバムはすべて持っていて、今も年に数回は引っ張り出して楽しんでいる。アイリッシュ音楽は他にもいろいろとアルバムを持っているが、CDを最も持っているのが彼女のもの。その彼女がHondaのパンフに載っている。パンフと同じ絵柄の写真をネットで捜したが見つからなかった。
とても嬉しくなり、Mary CustyとSharon Shannonが一緒に演奏しているアルバムを心弾んで聴いた。
26日に契約したとき、営業の人にこれらのことを話したら驚いていた。何万部と印刷して配布し、手に取った人の中に、どれくらいの数の人がフィドルを抱えたこの女性のことを知っているのだろうか。ちょっと自慢したくなる。
自分の気付きを確かなことと検証したいが、こんな些末なことをどこかに問い合わせるほど不遜でありたくはないし、万が一自分の誤解であったとしても、自分の中で得意げに満足していればいいことである。
キャッシュで払った新車はまだ納車されない。当初は9月中には何とか、と思っていたが、今のコロナ禍の中、東南アジアからの半導体を中心とする部品調達が予定通りには捗らず、どこのメーカーも製造が減産あるいは遅延しており、自分のところに納車されるのも10月いっぱいになりそうだ。待っているしかない。
Custy's Traditional Irish Music Shopをのぞいても、Mary Custyの新しいCDは見当たらない。もう出ないのか。アイルランド音楽のCDはこのショップからは何度もCDを購入しているし、San Franciscoの演奏家からも直接購入したこともあった-愛らしい、素晴らしい曲が入っている-。
暫く触れていないアルバムをまた聴いてみよう。
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