2023年5月10日水曜日

絵の本、新書、数学の本

 <狩野博幸・河鍋楠美 『反骨の画家 河鍋暁斎』(新潮社、2010年)>:猫の顔が大きく描かれた表紙に惹かれて随分前に購入した。パラパラと摘まみ食いはしていたが、改めて解説文を読み、絵を眺めると楽しく、美しく面白い絵に魅了される。技量はもちろん自分の内面を絵に表現する芸術性に圧倒され、そしてつくづくその能力が羨ましい。

 <森達也 『集団に流されず個人として生きるには』(ちくまプリマー新書、2023年)>:若い人向けに書かれたもので、年齢(経験と言ってもいいだろうヵ)を重ねた我が身にとっては自分の考えを再確認し且つ著者の考えに首肯する。最初から最後までそういう姿勢でページを読み進めた。

 <佐藤雅彦他 『解きたくなる数学』(岩波書店、2021年)>:内容と凝った装丁と価格を思うととても贅沢な本。数学的には平易であり、解きたくなってしまって解けてしまう課題もあった。もちろんハッと気づかされる解法もあり短時間ではあるが楽しめる。

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