2023年9月11日月曜日

FIBAバスケットボール、勝目梓

 FIBAバスケットボールワールドカップの2戦(vsベネズエラ・カーボベルデ)テレビ観戦した。フィンランド戦は録画のミスによりハイライトしか観られなかった。バスケットボールの観戦は初めてのことであり、これほどに楽しめるものとは思いもしなかった。
 バスケットボールは高校の体育の時間以外には行ったことはない。何しろスタミナがなくて動くことが苦手で、ソフトボール(野球)はファーストの守備につき(肩が強かったので時々はピッチャーか外野)、サッカーはゴールキーパーが定位置。トラックを走れば、お前のランニングフォームはとてもいいがスタミナがなさ過ぎると教師に言われる始末で、動き回るバスケットボールは嫌いだった。高校一年になりたての体育の時間に友人のKoYoが上手だと思ったことが今も記憶している。60歳を過ぎてからハーフやフルのマラソンにはまったとき、そのKoYoが、お前が走るなんてとても信じられないと言っていたほどに、スタミナが求められるスポーツは好きではなかった。とは言っても中学時代はバレーボールのアタッカーだったし、30年ほど前にはテニスにはまっていた。
 FIBAに戻ると、スピード感、連続するゲーム運び、シュートの上手さ、ただただ楽しめた。各選手のパフォーマンスに感動し、勝利に感激した。

 <勝目梓 『秘事』(光文社、2013年)>:以前に勝目梓の官能バイオレンスと謳われた小説を文庫本で随分と読んだ。久しぶりに読んでみようかなと思い、古本を2冊購入した。
 読書の記録を振り返ると、1982年から40年以上に渡る読書記録を振り返ると、1982年~2016年の間に37冊も(!)読んでいた。最初に読んだものは『わが胸に冥き海あり』だった。当然であろうが内容は全く覚えていない。
 本書は3人の日記に書かれた性的日常を描いて物語を展開する構造をとる。登場人物は、バイセクシャルの女性(A)、レズビアンの女性(B)、家具職人の男(C)の3人。AとBは愛し合い、AとCは結婚をし、男子出産の後でAは亡くなってしまう。その後BとCは結婚をする。年齢を重ねたせいなのか官能描写に(若い頃とは違って)気持ち(欲望)が昂ることはなかった。ただ、不遜な言い方だが、作者は文章表現がうまいとは思った。

 <勝目梓 『異端者』(文藝春秋、2016年)>:寡婦となった母親から思春期の性欲を処理してもらい、そのことが主人公の罪悪感となっている。初めての性の交わりは男性。70歳を越すまでデザイナーの女との互いの自由奔放な情交を受容する。その女はいわゆる両刀使い。主人公とても他人の前でも交わる。・・・とまあ何でもありの性交描写に文学の香りをまぶし、倦きてしまう著者晩年の官能小説。300冊を超える作品の、枯れ木も山の賑わい、といったところか。

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