2023年10月27日金曜日

インターネット接続とトイレの不具合、カード支払い拒否、何冊かの本

 インターネットが急に不具合を起こした。家の内だけのローカルLANはOKなのだが外部とは一切繋がらない。モデムやルータの電源オン・オフで通常は復旧するのだがそれもダメ。はたと気づいたのがルータのモデム接続がアクティブになっていないこと。ブロバイダーに原因があるかとも思ったがCATVは正常だし、やはり家の中の装置かと思い、ルータのリセットをしたら復旧した。何故なのか根本的原因は不明で追求しようもない。ネットが繋がらないという状況が人間生活を支配しているようで何かしら厭な気持ちにもなる。

 その数日後、今度は1Fトイレの便座の暖房が効かなくなった。他の機能は正常なので、断線などの類いの故障だと修復できると思い分解して調査。結局は断線も配線接続も異常なく、着座スイッチも正常。こうなると手に負えない。この便座は8年ほど前に自分で交換設置したもので、今回は何かしら暖房に関る制御基板などがダメになってしまった様である。故障修理は最低でも21,000円、もしかしたら30,00円前後、あるいはそれ以上の費用がかかるかもしれない。使用年数が長くなっていることもあり新規購入で交換することとした。現設備では使用していない機能もあるし、2Fのトイレは機能を絞っていることもあり、リテール向け商品を対象に機能を選択し、ネットの最安値の店に発注。4万円少し超は予想よりも安くついた。

 その翌日、ある大手のオンラインショップへの支払いがカード会社に拒否されているとのメールが入った。日常的に使用しているカードでこんなことは初めて。長女の子供へのプレゼントを購入したもので、webにて一旦支払いの更新をしたが翌日には同じく支払い拒否のメールが来た。カード会社に連絡を入れたら自動的にセキュリティが働き該当ショップへの支払いがロックされているとのこと。間違いなく購入していること、その金額も知らせ、当然の如くこちらの詳細確認もされ、結局はロック解除をし小てもらい、午後には間違いなく支払われたことをショップのwebで確認できた。

 悪いことは重なって生じる。これもマーフィーの法則に則っているのだろうか。

 <永井紗耶子 『とわの文様』(角川文庫、2023年)>:金泥の紋のある黒漆の拵えの懐刀が花喰鳥の描かれた袋に入っていて、それが入れられた背負子には幾重にも布や面が敷き詰められ、金糸で刺繍が施された錦の掛け着に包まれた、絹織物をまとった赤子が鳴いていて、そこには「常葉屋のお届け申し度し候」との一文があった。赤子の産着は艶やかな絹で七宝の地紋であった。それは永久を祈る文様である。母となる店の主・吉右衛門は赤子に十和-とわ-と名付け、妻の律と実子利一とともに家族として育てている。そして16歳ほどに成長し、料理等の家事は不得手だが体術に卓れている。
 律は理由も分からずに舟から落ちて(それも定かではないが)行方知らずとなる。
 利一の幼なじみで同心の田辺勇三郎、隠密なのかもしれない佐助らの助けも借りて、とわと利一は困りごとの渦中にある女たちを応援し助ける。「麻の葉の文様」「蜘蛛の文様」「更紗の文様」の3話が小気味よく、情け深く、ほんわりと語られる。シリーズものになるであろう、でなければ失踪した律の展開が進まない。
 『木挽町のあだ討ち』で永井沙弥子さんが好きになり、この文庫書き下ろしが2作目。永井義雄さんとともに二人の永井さんは好きな作家。

 <青柳碧人 『浜村渚の計算ノート 10冊目』(講談社文庫、2023年)>:サブタイトルに「ラ・ラ・ラ・ラマヌジャン」。マヌジャンはインド出身の数学者で、渡英して体調を崩しインドに帰国後に夭逝した。名前は知っていたがこの人をモチーフにした小説とは知らずに購入して失敗。数学を題材にした若者向けの小説と思い、よく確認もせず、10冊目のシリーズとも知らずに買ってしまったが、読み始めて後悔。肌に合わない。この内容ならば数学史の本や公式集などを読んだ方が面白い。流し読みしてお終い。

 <三上幸四郎 『蒼天の鳥』(講談社、2023年)>:69th江戸川乱歩賞受賞、貫井徳郎以外の4名の選者が高評価。
 時は大正13(1924)年、所は鳥取県浜村(現鳥取市)、作者は鳥取県出身の脚本家(「名探偵コナン」「特命係長 只野仁」「特捜9」など)で、本書からは「名探偵コナン」風の空気が充満する。
 実在した人物が登場する。田中古代子・千鳥の母子(古代子の母親も)、古代子の内縁の夫の涌島義博、尾崎翠。
 活動写真「凶賊ジゴマ」は大正時代を彷彿とさせ、自分の両親はこの頃に生まれていたのかと、感じるはずもないノスタルジーっぽい気持ちが滲み出た。

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