これで1月2日の準決勝は明治vs帝京―対抗戦とときのどう均衡した試合になるのか面白そう。早稲田vs京産大ー京産大のFWDに早稲田の力が試されるであろう。
<塩田雄大 『変わる日本語、それでも変わらない日本語』(世界文化社、2023年)>:自分と同世代の人間が読むと随分と軽い、あまり参考にならない一冊。というのは、言葉の変化は75年間身をもって経験しているからで、この言葉遣いは変ですかと問われれば、それはおかしいよ、いやいいんじゃないと言うだけの知識は知らず知らずのうちに積み重ねている。逆に言えば、なんで言葉はそう変化したのか、おかしくなったのかとの思いもあれば、逆に、いまの若い人たちが発する言葉が理解できなくなっているということでもある。1700円も出して買う本ではなかった。NHK放送文化研究所/主任研究員が著した軽い研究書物。
<森永卓郎 『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』(三五館シンシャ、2024年)>:メディアでは決して触れてはいけないタブーが3つあって、それはジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、そして日航123便墜落事故だという(本書まえがき)。
ジャニーズの件はBBC放送後に大きな問題になったのでもう一般的な知識として世の中に深く滲透している。財務省については「ザイム真理教」を読んでいるので基本的なことは知っている心算。最後の日航機墜落事件については2018年に青山透子さんの『日航123便墜落 遺物は真相を語る』を読んでいるので、本書を読んで真新しさはない。ただ、ボーイング社の過失とされた件については日本という国は何かしら米国に負債を抱え込んでいるのだろうとの想像は難くなかったので、それが本書で日本経済墜落の一因と断定していることは腑に落ちる。
本書に書かれていることが真実とするならば(多分そうであろうが)、マスコミをマスゴミと罵倒する心理は一概に否定できない。無論、罵倒する側の全てに首肯することはない。なぜなら罵倒する側においても都合の悪いことは隠蔽しているし、虚言も交えている。
タブーについて知っていながら沈黙をつづける人たち、隠蔽を続けることを主導する人たち、事実を知っている、あるいは関係していながら胸の内にしまい込んでいる人たち、彼等彼女等は苦しまないのであろうか。すべて「組織」という枠の中に囲まれた人たちの沈黙なのであろう。
“「個々の人々が組織に組み込まれるとなぜに変質し、個を失くしてしまうのか、そういう組織とはどう表現すればいいのか」。その「組織」を、「人間が作り出した”自然”」と考える。人智の及ばない”自然”を個々の人々が作り出すというこの矛盾めいた構造に納得性を感じる“。・・・白石一文さんの小説を読んだときのメモを再録。
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