2015年11月16日月曜日

ポップスとポップスの事典

 古いポップスが沢山ある。CD、数は少ないがアナログのLPやEPもあり、YouTubeから採取したものもある。年代は1950年代から1900年代まであるが、圧倒的に多いのは1960年代から70年代前半まで。海外のものと国内のものもほぼ同じような年代になっている。要は自分の10代から20代前半までに当たる。PCおよびバックアップのHDDに全てmp3にて格納しており、その数は合計すると7,000曲を超える。自分でもよく集めたものと思うが、自室ではPCから曲を流したりし、また何枚かに分類してSDカードにコピーしており、車を運転するときはいつもスピーカーから音を出している。好きな歌手/グループはアルバムで購入することが多いので、ヒット曲ばかりとは限らないが、それでもいわゆるOldies but Goodiesの響きは楽しめる。すべてエクセルでデータベース化しており、海外のポップスは判る範囲で邦題も併記し、mp3にするときは複数の音源があっても極力音質の良いものを選んでいる。消失してしまうともうそれで終わりなので二重にバックアップもしている。自分にとっては宝物でもあるし自慢のライブラリーでもある。

 20代のころより友人に借りたレコードやテープはよくコピーしていた(最初はオープンリールのデッキ)し、カセットデッキが出てきてからはFMからのコピーもやっていた。LPやEP盤も時々買ってはいたが、それらをデジタル化したのは20年ほど前頃からであろうか。テープでコピーしていた頃も全てノートに記録しており、デジタル化する際も役立った。データベース化する性癖は昔から続いている。

 以上のように、好きな歌手やグループを中心にして海外ポップスを集めたが、まだ自分の記憶からもれているものがあるのではないか、ヒット曲には自分の知らない曲もあるのではないかと、ビルボード・ランキングやポップスに詳しい人のHPにアクセスすることもあったが、中途半端になってしまうのは否めない。
 そんなとき、かまち潤さんのポップスの事典2冊を知った。一つは『永久保存版 20世紀のポップス名曲事典 1955~1999年不滅のヒットソング550』でもう一冊は『日本人が愛した懐かしの洋楽ポップス事典』である。この2冊をテキストとして、自分の持っているものと、著者の好みが強く自分には興味がないものを除き、関心のある曲を暇にまかせてYouTubeで探した。基本は全て原題で検索し、国内でアップされているものは除外した。加えて、既に持ってはいるが音質が劣る曲は取り直し、合計すると約140曲をPCに追加した。ヒットした曲は沢山アップされており、その中から音質のいいものをセレクトするのであるが、音質のいいものは聴かなければわからないので結構な時間がかかった。また、事典に書かれている記事から興味をもった曲もDLした。例えばジョーン・バエズの妹の素敵な曲とか、昔々に日本でヒットした曲の原曲などに手を広げるので結局4ヶ月ほど要した。

 ダウンロードの基本は以下の流れ。<PC → YAMAHA AG03でAD変換 → Sound Forge audiostudioで録音/不要部カットオフ/ノーマライズ → Super Tag EditorでTag編集/自分の定めた一定形式にてファイル名をつける → 格納時に重複確認> 単純作業の繰り返しである。
 あるときはハイボールのグラスを片手に、あるときは泡盛を飲みながら、あるときは焼酎の入ったグラスを傾けながら、同時に、あるときはテレビを見ながら、飽きもせずにやった。でも、聴いたことのなかった古いポップスにはいいものが沢山ある。かまちさんの「事典」には、えっこれは載ってないの、と思うものや、いや~これはマイナーな曲で一般的にはヒットした部類には入らないのではないかと思うものもあるのだけれど、ジャケットの写真付きでこれらの事典を編んだことにただただ敬服するばかり。