2017年3月27日月曜日

道徳の教科書

 小学校道徳の教科書検定における修正。これは「忖度」なのか、あるいは「空気を読む」なのか。一体感を求める側とそれへの依存性が発揮された事象かとも思う。
 「しょうぼうだんのおじさん」→「しょうぼうだんのおじいさん」:高齢化社会、地方ではもうおじいさんしかいないだろうから、高齢化率の高い地域にとってはこの修正は正鵠を射ているだろう。「パン屋のおじさん」→「パン屋のおじいさん」。いつまで働かせんだよとおじいさん、早くオレに店を任せてくれよとぼやくおじさんのシーンが浮かんでくる。それに、老人をむやみに尊敬/敬愛してはならない、そうされることで迷惑と思う老人、面映い老人もいるのだから。
 教材「にちようびのさんぽみち」での「パン屋」→「和菓子屋」:パン屋には家族連れが頻度高く見かけるが、和菓子屋では大抵は数人あるいは誰もいないことも多い。いても年配の人が多い。それにパンは朝・昼の食事になっているが、和菓子は間食でしかない。今度の教科書修正に疑問を抱く人が多ければパン屋の売り上げが伸びたりするかも。
 「アスレチック公園」→「和楽器店」:そのうちに、音楽バンドの構成には必ず和楽器を一つ以上は入れることなんて沈黙の通達が発せられたりするかも。そして街の和楽器店訪問の授業が増えるかも。・・・妄想は膨らむ。

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