2018年2月17日土曜日

熟成? 『プレイボール』

 オレは人に味わってもらえるほど熟成している? 偽りのある看板かもしれないが。

 <ちばあきお+コージィ城倉 『プレイボール2 1』(集英社ジャンプコミックス、2017年)>・<同 『プレイボール2 2』(同、2018年)>:今はどのようなマンガが人気があるのかなと思って『このマンガがすごい 2018』を買ってきてながめていても、自分が読んでいるものは数点しかなかった。もちろんそれは分かっているつもりであって、ふーん(埴谷雄高『死霊』のように言えば「ぷふぃ」かな)、いまはこのようなマンガが人気があるのかなんて、世の流れに妙に得心していたら、38年ぶり『プレイボール』が目にとまった。ちばあきおの『キャプテン』、『プレイボール』は全巻コミックで持っていた。少年ジャンプが出ると買いに行っていたし、それがコミックで出ると欠かさず買っていた。結婚してからも跡切れることなく続き、ちばあきおさんが自死したときは驚いた。それまでちばあきおさんの作品はすべて手にしていたし、『チャンプ』も懐かしい。
 とまあ、前置きが長くなった。都立墨谷高校、谷口、丸井、イガラシ、井口、田所、等々懐かしい名前が続く。絵も同じ。テレビや洗濯機は昭和のものだし、竹バット、深夜に及ぶ練習、過多の投球数などは根性ドラマ丸だしだが、40年ほど前に楽しんだマンガを再び続けて読めるのは楽しいしハッピーである。

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