2018年11月7日水曜日

雑記

 5日(月)、午後の眠気防止のために自室を大掃除。新しく読んだ本の多くは古本屋に直行させているのだから、長いあいだ棚に放ったままにしている雑誌、教本もそのうちに整理処分せねばなるまい。LPやCDはどうしよう。これらも何年かすれば処分することになるであろう。
 6日(火)、雨の中を獨協大学へ。火曜日の受講は次週でお終い。LEDシーリングライトの故障で旧蛍光灯ハウジングを再取り付けし、照明は新規LEDにするもリモコン動作不良。2時間ほど前に購入した商品を抱えて車で5分ほどの販売店に行き、担当の女性店員さんと一緒に動作不良の再現確認をし、交換品も動作確認をする。感じのいい店員さんはとても恐縮していたが、こちらは動作確認のアドバイスをしたりして楽しかった。
 7日(水)、不燃物の処分準備。50cm以下に収めるために電機製品や鉄製品を切断。金属切断時の音は働いている気分になれてある種の快感を覚える。

 最近は飲酒頻度が低い。飲んでも以前よりも量が減っている。4日(日)は4日ぶりの酒、ビール500ccを飲んだ後に久々の日本酒だが2合も飲んでいない。そしてまた3日間飲んでいない。今年に入ってからの飲酒日は50%を切っている。飲むと飲むだけで何もしなくなる、本も読まなくなる、時間だけが過ぎてしまう、という罪悪感めいた感情がときどき襲ってくる。


 <斎藤詠一 『到達不能極』(講談社、2018年)>:2018年2月の南極遊覧飛行と南極観測隊、1945年1月のマレーシア/ペナンの海軍航空隊が交互にに描かれて物語は始まる。2018年ではツアーと観測隊は通信が途絶え、救援を待つ前者と救助に向かう後者が出遇う。1945年は南極にて研究を継続させるドイツのユダヤ人親娘が日本軍の飛行機で南極に向かう。日本軍のニ飛曹信之は70年以上の時を経て南極を訪れ、そこには後に血縁関係が明らかになる拓海がツアーコンダクターを担っている。信之と拓海と何か秘密を抱えている米国人の3人が物語の中心になり、観測隊員の二人が主な脇役になっている。マレーシアから南極へ、そして南極での自然との戦い、米ロの思惑と攻防、1945年のドイツ人との銃撃、スケールの大きい冒険・アクション・ミステリーが展開される。スピーディーな展開、文章の上手さに吸い込まれて読み進めた。が、意識が電気回路に残され、それが生身の人間と交信するという設定は何十年も前のSFのような陳腐さを感じた。1945年のペナンでの同僚たちとの交流(エピソード)が2018年の伏線になるというのも安易な設定と感じる。もうちょっとひねりというか深味を持たせて欲しかった。
 今年度の江戸川乱歩賞受賞作で、乱歩賞は4年ぶりに読んだ。楽しませてもらった。

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