2023年12月23日土曜日

運転免許認知機能検査

 22日、75歳眼前の認知機能検査を受けた。問題なく合格基準に達した。「時間の見当識」は何も覚える必要がないので、「手がかり再生」の検査について記しておこう。

 「手がかり再生」検査は、12個の絵を記憶し、「介入問題」(採点はなし)を経てから記憶した絵の名称を書き出すというもので、全部で4パターンがありその中から一つのパターンが出される。
 1パターンには4個の絵のブロックが4つ、合計16個の絵を記憶する必要がある。すなわち4パターンを合計すると64の絵が問題として存在する。
 結論からいうとこの64個の絵はすべて事前に覚えておいた。検査当日の2日前に検査内容を確認し、1パターンずつすべての絵を記憶することにし、何回か練習し記憶を固めた。

 絵を覚える方法をメモしておく。誰かがこのブログを見ることがあれば参考になるかもしれない。
 記憶する方法は各パターンで物語を作りそれを頭の中で情景として覚えること。日頃の妄想(想像)が役立っているような気がする。
 記憶する前提としては、各パターンに共通する規則があることを理解しておくと楽である。キーとしたのは各パターンの3番目にある身体の一部(耳・目・親指・足)で、これを核として物語(情景)を作った。以下、絵の名称はカギ括弧で括り、番号はその絵に付された番号である。実際には番号は絵の配置をイメージすることで覚えた。

 <パターンA>:キーは「耳③」-耳で聞く音をキーワードにした。
 ブロック1(①~④):「大砲①」が鳴り響く戦場で、「ラジオ④」から「オルガン②」の音が「耳③」に入って来た。映画“戦場のピアニスト”をイメージした。
 ブロック2(⑤~⑧):頭についた「てんとう虫)」がうっとうしい「ライオン⑥」が吠えた。その声を聞いて急いで「タケノコ⑦」を「フライパン⑧」で料理した。
 ブロック3(⑨~⑫):「スカート⑫」をはいた女性が、パンツが見えるのも構わずに「オートバイ⑩」に跨がって「ぶどう⑪」畑に行き、「ものさし⑨」で大きさを測っていた。
 ブロック4(⑬~⑯):「にわとり⑬」がコケコッコーと鳴いて、「ペンチ⑮」で棘を切り落とした「バラ⑭」を「ベッド⑯」に敷き詰めた。

 <パターンB>:キーは「目(③)」で、色をキーワードにした。
 ブロック1(①~④):黒いグルリの「ステレオ④」から聞こえてくる茶色の「太鼓②」の音が黒い「戦車①」の地響きのようで、思わず窓の外に「目③」を向けた。
 ブロック2(⑤~⑧):「やかん⑧」に水を入れて赤い「トマト⑦」の畑に行った。青空に「トンボ⑤」、草むらでは白「ウサギ⑥」が走り回っていた。
 ブロック3(⑨~⑫):黒い「万年筆⑨」と黄色い「レモン⑪」を「コート⑫」のポケットに入れて白い「飛行機⑩」に乗った。
 ブロック4(⑬~⑯):「カナヅチ⑮」で「机⑯」に釘を打ち、白黒の「ペンギン⑬」の置物と白い「ユリ⑭」の花を飾った。

 <パターンC>:キーは「親指(③)」で、指を使う道具や楽器を核とした。
 ブロック1(①~④):「親指③」で奏でる「琴②」の音が「電子レンジ④」のチンのような音を繰り返し、まるで指でトリガーを引く「機関銃①」の音のようだった。
 ブロック2(⑤~⑧):「セミ⑤」が鳴く夏の昼下がり、指で「なべ⑧」を持って台所に行き、「牛⑥」の肉と夏の「トウモロコシ⑦」を煮た。
 ブロック3(⑨~⑫):「はさみ⑨」を親指で動かして「ドレス⑫」を作っていたら、恋人からの「メロン⑪」が「トラック⑩」で届いた。
 ブロック4(⑬~⑯):「ドライバー⑮」を親指で回し、ぐらつく「椅子⑯」のネジを締めて座り、庭の「チューリップ⑭」と羽を広げた「クジャク⑬」を眺めた。

 <パターンD>:キーは「足(③)」。
 ブロック1(①~④):「アコーディオン②」のBGMが流れる4本足の「テレビ④」には、サムライが「刀①」を持ってなま「足③」で走っていた。打入りに遅れて走る堀部安兵衛ヵ。
 ブロック2(⑤~⑧):4本足の「馬⑥」の牧場にある木には6本足の「カブトムシ⑤」がとまり、家では愛する奥さんが「カボチャ⑦」を「包丁⑧」で切っていた。
 ブロック3(⑨~⑫):「パイナップル⑪」畑で「ヘリコプター⑩」を眺めて写生をしていたら、足にはいていた「ズボン⑫」を「筆⑨」で汚してしまった。
 ブロック4(⑬~⑯):「ソファー⑯」の足を「ノコギリ⑮」で切って高さ調整をしていると、外では「スズメ⑬」が細い2本足で「ひまわり⑭」に止まった。

 4パターンをまとめるとわかりやすい。

 当日の検査経過;
 検査費用を支払い、氏名と住所を紙に書き、テーブルに着き、タブレットと繋がった安っぽいヘッド本を装着。氏名と生年月日を記入し、注意事項などを聞いて検査開始。この日はパターンBが問題として出され、覚えた物語と情景を頭に入れる。数字を消す介入問題の後、記憶の中から絵をイメージし、名称を書き始めた。タブレットでの文字記入はやりにくいので漢字は書かないですべて平仮名と片仮名にした。書き始めて暫くすると合格ラインに達したので終了する旨の表示がなされ、タブレットから表示が消えた。余りにも早いので手を上げて確認したら合格なので終了ですと言われ、外に出て書類を渡されて終わってしまった。満点をとるつもりでいたのに、と言ったら係員の人が言うには、以前は点数をつけていたが、今は合格ラインに達すると即時終了となっているとのことだった。
 検査を実施していた実時間は10分にも満たなかったと思う。64個の絵は今でも明示できるので余りにも早い終了で何かしら物足りなさも感じた。これは己惚れヵ。

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