2023年12月25日月曜日

生命保険特約の保障金、早稲田は京産大に完敗(大敗)、文庫本3冊

 大腸ポリープ切除で生命保険特約の保障金5万円が振り込まれた。手術を受けた本人ではなく受取人である連れ合いの貯金通帳に振り込まれたことに、何かしら割り切れない気持ちもなきにあらず。もっとも生命保険は解約しない限り、死んでも本人が受け取るわけでもないから仕様がない。直接的に本人の利益になるわけではない。

 大学選手権、早稲田は年越しが出来なかった。対抗戦時の明治戦での負け方を思うと、また、昨年の1点差での勝利や決勝での大敗を思うと、今回の京産大戦では点差はどうでもいいから兎に角勝利をものにして欲しい、明治戦をもう一度見たいと希った。
 結果はスクラムではペナルティを取られ続け、接点でも押されっぱなし。さらに京産陣内でチャンスを迎えているラックでSH島本が視線を外に向け、その隙にボールを取られたシーンでは僅かにあった期待も消滅した。相手のN.o.8を止められないし、スクラムを組めば回されてペナルティを取られるし、まっすぐに組んでいても押されてしまい球出しができない。No.8松沼が早く出そうとしても出せない。相手陳内でのL/Oでもノットストレートはあるし、要はFWDで完全に負けている。身体の大きいFWDに対しては互角に戦えない。明治戦しかり、帝京戦しかり、京産大戦しかりである。清宮監督時代の強いFWDを思い出した。
 リザーブを含めた23人の中で4年生は9人なので、来季への繋がりはある。特に佐藤健次は変わらずにいパフォーマンスを出しているし、矢崎は素晴らしい。SH宮尾も来季で4年生。野中や松沼、栗田への期待も大きい。来季の主将は佐藤健次ヵ。

 <くわがきあゆ 『レモンと殺人鬼』(宝島社文庫、2023年)>:『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。狂気に満ちた人間たちが織りなす二転三転のストーリーという評価もあろうが、登場人物たちの設定を後出しで展開を図る物語構成には狡さを感じて好きになれない。道入部で期待させ、頁を進めるごとの後出しドタバタに小説としての破綻を感じ、もういいやっとなる。「このミス2024年版」ではベストの20ランク外、週刊文春では20位。この評価は理解できる。

 <杉井光 『世界でいちばん透きとおった物語』(新潮文庫、2023年)>:「このミス2024年版」の第8位(文春では第9位)。巻末の「A先生に捧げる」のA先生とは想像するに幻影城でデビューし、昔の一時よく読んだ泡坂妻夫ではなかろうか。
 亡くなったミステリー作家は鼻持ちならない父であって、彼が残した謎の「世界でいちばん透きとおった物語」なる遺稿を、主人公が女性編集者とともに探し求める。今までに読んだことがない構想のミステリー。

 <永井紗耶子 『絡繰り心中』(小学館時代小説文庫、2023年/初刊2010年)>:家を出て町に暮らした若き日の遠山金四郎。wikipediaで史実を調べて小説の物語に戻ることを何度か繰り返した。2010年のデビュー作であり出世作である本作品は、直木賞受賞を機に新装版として発刊されたもの。
 太田南畝の押付けで、金四郎は歌川国貞とともに花魁殺しの謎と犯人を探る。金四郎の複雑な家族状況も相俟って楽しめる江戸時代ミステリー。

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