2017年7月13日木曜日

佐賀県を2泊3日

 7月6日から8日までの3日間は佐賀県のみのパックツアーに参加。昨年4月にも旅行会社に申し込んでいたのだが熊本地震があって急遽キャンセルした。その時、ツアーそのものは予定通り催行されたのであるが、隣県の大災害のニュースが流れる中、旅行を楽しむことには気が乗らなかった。状況を鑑みてキャンセル料は一切不要とされた。今回はそのリカバリーといったところである。佐賀県内のみの旅行ではあるが昨年と同じ内容なのか否かはわからない。しかし、今回は記録的な集中豪雨が朝倉市や日田市に襲いかかっていて、3日間は雨の中での移動かともある程度は覚悟していた。

 自宅を朝早く出て始発のバスで駅に向かい、羽田到着は7:51の予定であったが春日部駅で間違って各駅停車の電車に乗ってしまい、しかも新聞を読んでいたために間違いに気付くまでに電車は西新井まで進んでおり、結局当初の予定より15分ほど遅れてしまった。でも余裕ある予定を組んでいたので集合時間には30分以上早く着き、朝食を摂り昼食の弁当も買い、羽田空港の地を離れたのは10時頃。
 佐賀空港に11:40頃到着。空港の通称は九州佐賀国際空港。なんで国際なのと思ったが韓国のLCCであるティーウェイ航空や中国の春秋航空が発着しているからであろう。
 総勢33名のパックツアーで添乗員さんは福岡から来ており、バスガイドさんは長崎県生まれの40-50歳の女性。
 空港に着いてから暫くすると車窓に雨滴が付き、この日はホテルに着くまで一日中雨。吉野ケ里歴史公園に入って傘を差しながら30分だけ歩き、近代的技術で復元された観光的古代に違和感も覚えた。次は祐徳稲荷神社。京都清水寺に模している本殿には上がらなかった。朱色の袴に上半身白い装いで歩いている若い巫女さんたちが初々しい。彼女らはアルバイトなのかななんて思っていると、お守りを売っている建屋の中の巫女さんは少々年齢が上で容姿も少し落ち目で、理由もなくその格差(?)に得心する。朱の袴を少し持ち上げて脹脛をのぞかせ、水溜を避ける姿が若さに弾けて妙に艶かしいというか羨ましいというか..。神社を訪れてそんなことを想っている自分が不埒であることはもちろん承知している。嬉野温泉のホテルについてすぐに風呂に入り、ビールと焼酎を少々飲んで食事をし、部屋に帰ってからはまたも焼酎を飲みながらウィンブルドンのテニスを観戦。

 2日目からは雨の中を歩くことはなかったが蒸し暑い。バスに乗って唐津市に向かう。唐津は2010年6月に高校同窓の友人たち11人で壱岐などを回って以来のこと。呼子の七ツ釜クルージング後に烏賊活造りの昼食。烏賊は透明で新鮮なのだが堅く、歯の治療中の家人は一切食べられなかった。美味かったのは烏賊の天婦羅。名護屋城跡を歩き町と海を眺めた後は、岬と言うほどの岬でもない波戸岬。ハートのモニュメントに桂由美のブライダル広告。浜野浦の棚田はこぢんまりとしていて既に稲ではなく雑草になっている棚田もある。そこにも桂由美の宣伝。伊万里市の鍋島焼大川内山で町並みを歩くが我々以外の観光客もほとんどなく、どこの店も入りにくい。旅行するときは必ずといっていいほどぐい飲みやお猪口、グラスを買うのだがここでは何も手に取ることがなかった。帰りのバスに乗ったら韓国か中国からの女性(オバサン)だけを乗せた大型バスが2台。バスの目の前をよけるでもなく集団で動く情景は異様で、時間がずれたことにほっとする。ホテルにも団体客がいて、ガイドさんが話すには佐賀は長崎にも福岡にも近く、多勢の人が彼の地よりやってくるという。前日と同じく嬉野温泉のホテルに入って宿泊。テニスを見るが錦織はいいところがなくて完敗。今年はダメ。好きな大坂なおみさんも負けてしまった。こっちはヴィーナスを対手にいい試合だった。

 最後の3日目は見帰りの滝と大興善寺。前者は紫陽花が有名だがもう萎れているしし、後者は躑躅と紅葉だが躑躅の時期はとっくに終わっている。要は今の時期にここを訪れるのは完全に時期外れ。しかし、行楽シーズンでは多勢の観光客が来るというので正直それも嫌である。寺では住職が教えを説いているが、こっちには聞く耳がない。そばに寄ってきた猫をかまって遊んでいた。昼食は神埼で麺懐石。ソーメンが有名だからと冷たいソーメン、ソーメンを巻いた刺身、熱いソーメンとソーメン尽くし。蒸し暑く、壁際に座ったために頭上にあるクーラーの風はこっちには流れて来ないし、最後のソーメンは熱いし早く店を出たが外は暑かった。
 佐賀空港では娘の長女に約束していたご当地ベアを第一に購入。これで彼女が持っているベアは20匹。大半は我々がプレゼントしたもの。地域に偏りがあり、関西・中国・四国はゼロ。佐賀空港にはもう来ないだろうし、彼女も家族で来ることはなかろう。よって佐賀のバルーンベアは貴重なはずである。
 九州の南の方の食事は甘い。佐賀はさほどでもなかろうと思っていたがやはり甘かった。刺身は美いのだが醤油はこれでもかと言うほどの濃さであり口に合わない。ソーメンの汁も甘い。全体的に美味い(!)と感じるものはなかった。食べ物はやはり北海道が一番ヵ。甘さの反動があって家人共々辛いカレーライスを食べたくなっていた。
 羽田ではよく入るカレー店の場所を見つけられず、諦めて他の店で軽食を摂り、帰宅したのは21時少し前。年齢のせいなのか少しは疲れを感じた。



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